#224 東北縦貫線観察記 第9閉塞 ~新橋駅ホーム増幅その1~ | 関東土木保安協会

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前回までは桁設置工事の模様をお送りいたしましたが、その翌日に行われた新橋駅での工事の模様を掲載しましょう。

なぜ東北縦貫線工事の話で新橋駅のネタだ、って話はこちらをご覧ください。


時は2013年4月21日。いつの話だと突っ込まれそうではありますが腐らないうちに出しますよ。
この日は東海道本線が品川駅で終日折り返しになり、新橋駅での工事が行われました。


今回はその前日の様子からご紹介します。


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▲隣のホームから見た東海道線2番線ホーム

こちらがホーム拡幅対象の2番線ホームです。
写真でもわかりますが、大量の土嚢袋が積まれています。
警備員が配置されているのは、この時のためだけでないようで、同時に行われているバリアフリー関係の工事によって狭まったホームでの乗客の安全を確保しているようです。


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▲工事用具が置かれる構内

既に可能な限りの資機材が線路脇に置かれていました。
上記写真は軌道上で用いる台車の様なものかと思われます。
1トンまで耐えられるんですね。


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▲土嚢袋が敷き詰められた2番線


2番線には土嚢袋が積まれていましたが、こちらはバラストが入った袋の様です。
線路のバラストを事前に袋詰め化しておくことで、線路移設の際のバラスト撤去がやりやすくなり、作業時間短縮につながるものかと思われます。

確かに、土嚢袋自体、一定サイズの砂のブロックを運びやすくするために使っているようなものですから、中身をそのままバラストに変えるというのはなんともピッタリな使い方ですね。

そういえば代官山でもやってましたね、これ。

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▲上記拡大

バラストの袋づめは前日までにじわじわと進められていたようで、1か月前では全く動きがなかった部分なので驚いています。
ぎっしりと、隙間なく詰められています。


こういった軌道状態からか、構内には臨時の工事速度規制がかかっています。

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▲工事の臨時速度制限

制限45km/hです。ホーム中程のこの位置であれば、停車列車はさほどダイヤへの影響がないでしょう。


そういえば、新橋駅構内は東海道線に限らず、部分的に軌道を更新した個所が多数見られました。
下写真は3番線の京浜東北線ホームです。
東北縦貫線工事の取材記事でおなじみの、H鋼に合成枕木を直結させた新型軌道の模様です。こんなところにも使われていたんですね。

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▲3番線の新型軌道部

こちらは4番線の山手線ホームですが、大量のケーブル類が接続されており、その部分のみ新型の軌道になっています。
今回の工事と関係があるのかは不明ですが、土嚢袋といい、つい最近竣工したようです。
東北縦貫線の工事同様、枕木にはしっかりと番号が振られています。

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▲4番線の新型軌道。配線が多数接続されている

もしかしたら、東海道線工事や駅改良工事に合わせて信号配線系をいじって、同時に線路との接続部も更新でもしたのでしょうか。よくわかりませんができたばかりのようです。


以上、前日までの模様です。

次回、当日の模様をお届けします。