この月曜日から3日間ほど、「みかんの国」と、「たこ焼きの里」へ
出稼ぎに行っとった。
みんな知らんやろうけど、俺は意外と仕事しよるし、忙しいんやぞ!
(やから、なんやねん!)
で、この出稼ぎ中に遭遇した、小ネタをひとつ。
火曜日の夕方、新幹線で移動しよる時のこと。
俺は通路側のシートに座っとって、ある駅に着いて人がどやどや乗ってきた。
通路を挟んだ俺の横におっちゃんが(呼称:こやぶ)、俺の斜め前にも
おっちゃんが(呼称:毛ガニ)座った。
二人ともえらい疲れとったんやろうねえ、席に座るや否やリクライニングを
目一杯倒した。
「こやぶ」は、リクライニングを倒したと共に、自分が購入してきたと思われる
食糧の入ったビニール袋を、前の座席の裏についとる、テーブルのフックに
嬉しそうにかけた。
やけど「毛ガニ」はあろうことか、腕毛ボーボーの腕を座席の後ろに回し、
「こやぶ」のビニール袋を「シャリシャリ」触りながら寛いでるじゃないか!
その瞬間、「こやぶ」腹立ったんやろーねえ、「毛ガニ」の指を跳ねるように
自分のビニール袋をフックから外し、前ポケットに入れ直した。
「おおっ!」と俺は思いながら、面白い展開になれと、心の中で密に期待した!
(性格悪いなあ、俺(笑))
やけど「毛ガニ」は「毛ガニ」のくせに意外と小心者で(?)、指毛・腕毛ボーボーの
手をきちんと自分のおなかの前に戻し、眠りについた。
「こやぶ」も少し「フーッ、フーッ!」て興奮気味やったんやけど、やがて眠りについた。
「こやぶー、それくらいのことで火になって怒らんでも...」
「こやぶ」はきっと、今日の仕事があまりうまくいかんかったに違いない。
あの調子じゃあ、帰宅しても間違いなく荒れるな!
「毛ガニ」は誰かに新幹線の中での出来事を話し、慰めてもらうんやろうんあ。
ということを勝手に妄想しながら、移動しとった俺でした。
頑張れ、日本のサラリーマン!
とは言いながら、「人間ウォッチング」は本当に面白い!