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先日の、発達障害の、3つに引き裂かれるココロと思考とカラダの問題の記事に、コメントを頂きました。やはりぼくでは、記事で説明し切れなかった、当事者さんの心情のところを、的確に伝えてくださっていると感じます。今日は、そのコメントを通じての記事です。


さて、元記事(詳しくはこちらこちら )は、発達障害があると、

(直感的)感情と(論理的)思考とカラダの連携が

上手く行かない悩みがあるというものでした。


記事中では、会話のその場ではとっさにOKしたものの、

後から拒否の感情が湧いてきて、

気持ちの行き場をなくす当事者さんのココロのありようを書いています。


そのあたりについて、さかいさんと言う方から、

もっと詳細な表現を頂きました。


私は小さい頃から小さい癇癪程度なら

>そんなにタイムラグがないのですが、

>結構大きいこと、本来ならそこで怒ってもいいところで

>感情と論理が付いていかないことがあります。

>なんかおかしい、と思うのですが

>感情と論理がうまくかみ合うのに3日くらいかかるので、

>3日後くらいに何故自分があのときかちんときたのか、

>それならばどのように対処すればよかったのか思い出す、

>しかしもう後の祭りということを繰り返しています。


この様子から、その場で怒りが湧いてくるなら、

即座に、直感的感情と論理的思考がせめぎあい、

結論が出てから返答できるのに、

感情が後で湧くがために、その場の対処に困る様子が伺えます。

また、2~3日に感情の行き場が無い様子も良く伝わってきます。


もうひとつ、小さなかんしゃくならそうでもないのが、

大きな怒りほど、タイムラグがあるというのも、

お聞きして「そうなのか」と、驚かされたところです。




また、このような事も述べられています。


>感情と理論が即座に一致しないというのはあると思いますが、

>もうひとつは感情という自分で制御するのが難しい(ので、)

>非論理的なものというのは無意識に論理化して、

>自分が制御できる形にしておかないと、

>自分がそれにのみこまれてしまって

>どうにも身動きが取れなくなるのがいやだからかもしれません。


ここには、定型脳と自閉脳の違いを感じます。


定型脳と言うのは、非論理的な感情は、非論理的な感覚で対処できます。

あいまいな感情や感覚をそのまま扱って、感情をコントロールできるのです。

言い換えると

「はっきり言語化しなくても、なんとなく納得できる」

といえると思います。


しかし、自閉脳においては、

感情を諌める手段ですら、

論理的思考=つまり言語化された解釈

でなければ、ならないのでしょうね。

ここに、発達障害者のアンガーコントロールの

難しさがあるように感じます。



発達障害のココロのコントロールの難しさは色々な面で出て来るようです。


・こだわりや執着からの離脱の困難

 気持ちや視点の切り替えの難しさ


・「これをやりたい」という気持ちが走りすぎた時のしんどさ。

 「これをやりたくない」と思いこんでしまった時のその深さ。

 いずれも、自分で融通を利かせられないつらさ。


・パニックのつらさを知るだけに、日頃から感情の高ぶりを怖れる気持ち



こうした良く言われる発達障害者の心の動きに、

感情と言う曖昧なものまでをも、

そのまま「抽象概念」として、

受け取る事の出来ない脳の働きを感じます。

人の感情と言うのは、

完璧に言語化して、解釈するなど、

そうたやすいものではないと感じます。


そこを、抽象理解が困難な為に、

言語化して理解し、咀嚼し、

納得しなければならないところに、

当事者さんの苦悩を感じます


このように、

自分の感情ですら、とても扱いにくく、

自分でも御しきれないような、

(直感的)感情の動きに、

どこか翻弄されているような様子が、

発達障害の生きづらさなのかもしれませんね


また、パニックを起こしてしまっている時の様子も、

さかいさんが表現してくださっています。


>だけれどもパニックを起こしているときは、

>パニックと言う状況にのみこまれているので、

>フリーズをもうすでに起していて

>正常な論理思考ができない状態なので、

感情的というか脊髄反射的に何か物事に反応することになります。


この脊椎反射的な感情の動きこそが、

発達障害の困難さ、生きづらさなのかと感じます。


就労面での自滅傾向も、

こうしたパニック的な感情からの、

反射的な自己防御の働きなのかもしれませんね。

自分で処理しきれないような状況や事態に出くわした時、

損得勘定抜きに、「辞める」ことを優先してしまうのかもしれません。



このテーマは、僕自身の中でも、

いまだ消化不良であり、咀嚼不足なのかもしれません。

そこをさかいさんが、具体的であり、

かつココロの動きを鮮明に表現してくださって、

非常に助かりました。


今日は、さいかいさんのコメントをお借りして、

自分の中でうまく言葉に出来なかったものを、

カタチにさせていただきました。

さかいさん、ありがとうございました。


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