5月4日に大けがをしている猫ちゃんをNOAの会員さんが保護し、一緒に病院に連れて行った野良猫のちーちゃん。病院では断脚しないといけないという診断を受けました。野良の世界で片足を失うということは生きていくこと自体がとても難しくなってしまいます。自治体のセンターにはお話を通してお写真もお渡しして万一の際の殺処分を回避する根回しはしましたが、やはり一番怖いのが交通事故。この地域は交通量も多くとても危険なところです。
まずはケガが落ち着くようにと思いましたが、さすがに野良猫ちゃんは人間の思うようにいかず悩ましいこともたくさんあり、心配することも起こってしまいましたが、現在はゆっくりと治療に専念してもらえるようにとおうちの中で過ごしてもらっています。
上のお写真は昨日のもので最新のものですが、ここに至るまでほんとにいろんなことが起きていました。保護主さんを含めこの子を仔猫の頃から見守っている方がけっこういらっしゃいました。
以前この子のことをお知らせした記事にも書きましたが、しっかりとお耳がカットされている地域猫ちゃんですので、おうちの子になれない場合は、みんなで見守っていくようにするしかないかなとも考えていました。
そんな折、この子をおうちに迎えると申し出て下さった方と出会い、おうちで治療に専念しようとその方のおうちで過ごすことになりました。
病院で改めて診ていただいたところ、骨はバキバキに折れている状態で今後も足を引きずった状態で生きていかなければならないけど足を切り落とさずに済みそうだとのお言葉を頂き、ほんとに安心しました。おうちの中なら足をひきずっても危なくはないでしょうから。
保護主さんは「ちーちゃん」と名付けて下さっていましたが、新しいおうちでお名前も「福太郎くん」というふうに改めました。
まずは福ちゃんのおうちを確保したことで少し安心しましたが、安心したのは人間だけで、福ちゃんにとっては何でこんなとこに閉じ込められなきゃいけないんだとストレスを感じていたのだと思います。
先日ちょっとしたスキにおうちから脱走してしまいました。
人間に対しても警戒心も出てきてしまったようで。
とにかく交通事故だけにはあわないようにと祈るしかできませんでしたが。
みんな心配をしていましたが、保護主さんが無事に福ちゃんを再度保護してくださいました。
保護主さんだけ福ちゃんを抱っこすることができます。
それは本当にすごいことです。
足のケガもやはりお外では治りも悪いようですので、とにかくケガが治るまではおうちでしっかりと治療に専念してもらいましょうということになりました。
狭いところで嫌だとは思うけどケガが治るまでは辛抱して過ごしてもらうしかないですからね。
福ちゃんは今まで見てきた野良猫ちゃんの中では群を抜いて人に慣れてる子です。
治療をしながら人間との信頼関係を作っておうちの子になれますように。
保護主さん、福ちゃんのサポートをよろしくお願いします。
Sakagami