事例641『基礎断熱材未施工』 | 欠陥住宅を調査する建築士のブログ

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検査で撮影した欠陥写真の解説。検査やハウスメーカー、紛争の裏話などを紹介。

こんにちは住宅検査カノム の長井です。


普段なかなか休みが取れないため
年末年始はたくさん遊びました。

体の疲れは残っていませんが、筋肉痛が少し残っています。
今年は運動不足解消を心がけたいと思います。


■(1)今回の事例________

「基礎断熱材未施工」
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基礎断熱未施工


◆写真解説

人通口部で段差になる部分。基礎断熱材の施工忘れ。
断熱材が全くないため、冬場結露を起こしやすい。


◆内容説明

基礎断熱仕様の家の外周基礎部の内側。
出っ張っている部分に断熱材を施工し忘れた。

完成時、1回だけの検査で
床下を確認し、発見しました。

床下が密閉状態になる基礎断熱。
十分な換気設備がないと、
断熱工事ミス部で結露を起こします。



◆対策

1階の床をふせる直前。または、
完成時に床下をチェックする。



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■(2)編集後記


新年早々、裁判関連の仕事に追われています。

裁判関連の仕事は、時々、相手弁護士からの個人攻撃を
受けますし、道理に合わないと思うこともたくさん出てきます。
また、私が動けば動くほど、依頼者に費用の負担をかけて
しまいます。

そんな理由で、好んで行う仕事ではありません。


それでも、やっている理由は、
欠陥住宅予防に力を入れる上では、問題解決を自ら行い
知識を得る必要があります。

トラブルのことを知らないで、その予防はできません。


今、2件ほど立証に苦しんでいる現場があります。
費用をいくらでもかければ、立証は容易です。

ただ、使ったお金に比例し、裁判が有利になる
こともありません。


日々期限が迫る中、打開策をいろいろ考えています。