紅葉

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今、事務所の窓から見える紅葉が美しい。

 

 

 

事務所は青葉通りの北面のビルの4階にあり、南向きの窓から青葉通りに植えられた樹齢80年くらいのけやき並木を見渡せる。
しかも、4階の高さなのでけやきの枝が窓のすぐそばまでつきだしており、葉の形や色が子細にわかるのである。

 

今年の11月30日は晴れて寒い。
紅葉の最後の項にふさわしい天気であろう。
あと一風あれば全て散ってしまいそうである。

 

思えば、今年の春先には、まだ枝に葉は出ておらず、芽も小さかった。
それがだんだんふくらみ、ある日の朝、小さな小さな葉が出てきた。
黒みを帯びた赤色をした5ミリほどの葉だ。
その日の夕方、その葉は10ミリに成長していた。
色も黒みがなくなり、緑色が入った赤色となっていた。
1日でこれだけこの葉は成長した。
翌朝、葉は15ミリにまで大きくなっていた。
青みがかった緑色で赤色は消えていた。

 

夏になると葉が生い茂り、強い日差しを遮ってくれる。
暖かな陽光がほしい季節になると葉を落としてくれる。
けやき並木は本当にありがたい。

 

しかし、枝の剪定、施肥など手入れはかかせない。
落葉の季節は、毎日何回か道路掃除をしなければならない。
雨の日も、雪の日も、である。
それでもけやきは人々に大きな恵みを与えてくれている。

 

 

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約束の重み、憲法の重み

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安倍総理により、衆議院が解散された。
一ヶ月前には想像もされなかった解散だ。


一票の格差が2.34倍だった平成24年12月の衆議院選挙は、違憲状態であるとの最高裁の判決が確定していた。それを、0増5減でわずかに2倍以下にして、その格差を多少緩和したものの、基本的には格差は非常に大きく、その違憲性は、いまでも、ほとんど変わりない。

2年前の今頃、当時の野田総理と安倍自民党総裁の国会討論のやりとりの場で、安倍さんが衆議院の定数是正を次の通常国会において抜本的に改正するのなら、野田総理は、解散しても良い、と言ったのに対し、安倍さんは「約束しますよ」と明確に言い放った。
その映像が何度もTVで流された。そして衆議院は解散され、安倍内閣が成立したのである。


しかし突然、定数是正は行われることなく、今回も違憲のまま衆議院は解散された。
安倍さんは、約束を破ったのである。そして憲法に違反することを、また、したのである。


安倍さんは、憲法を守ろうという意識がない。


安倍さんは、今年7月、集団的自衛権を行使することができるとする閣議決定をした。これも憲法違反の行為である。

憲法99条は、天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ、と定めている。

憲法は、国務大臣にとって最大の重い規範である。これを無視することは、できない。



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憲法が壊れていく恐さ

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政府は、平成26年7月1日臨時閣議で、従来の憲法解釈を大きく変更して集団的自衛権の行使を限定的に容認することを決定した。


憲法が壊れていくのが、恐い。


憲法は、国家の権力を持っているものが好き勝手をしないように、制限をかけている。

だから、憲法を改正するには、国民投票において承認されなければならない。さらにその前に、国会の過半数では足りず、衆議院と参議院の両方の議院の総議員の3分の2の賛成で国民に国会が発議することを必要としている(憲法96条)。


権力をいったん握った者は、その権力を思うがままに使いたがるものだ。これは、歴史が繰り返し教えてきたところのものだ。

憲法は、それをさせないために、侵すことのできない基本的人権を定め、国家統治のあり方としてできる限り権力を分散させている。憲法改正のハードルを高くしているのもそのためだ。


戦後の歴代内閣は、一貫して、集団的自衛権を憲法に違反するとしてきた。

それを、一時の内閣が、限定的であっても、憲法に違反しないとする解釈を打ち出すのは、憲法を破壊する行動である。


憲法前文、9条、そして憲法全体の構成から見て、どのように見ても、「外国が他国から武力攻撃を受けた場合に、日本が直接武力攻撃を受けていなくとも、実力をもつて阻止することができる」とは、到底、解釈し得ない。だからこそ、歴代内閣も、内閣法制局も集団的自衛権は、憲法違反と判断したのである。

ところが、安倍総理は、内閣法制局長官を交代させてまで、憲法解釈を変更することを強行した。


憲法は、誰かが守ってくれるものではない。国民一人ひとりが、強い意志と行動で守らなければ、劣化しやがて、壊れてしまう。


権力者の自由を制限しているのが、憲法であり、権力者にとって邪魔な存在だからだ。


だから、権力者は、憲法を壊す性格を本来的に持っているとも言える。




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法は、人類の叡智の結晶

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私が法律の勉強を初めて、45年になる。
いまだに、分からないことの方が多いし、法律もまた未完成だと感じている。

法は、人間・社会との関係についての学問であり、それについての本質的理解の上に立って、相互に対立する利害を調整し、行動規範を定める基準である。
そして、個々の事案について、実態に即して解決しなければならない実務でもある。

かつては、紛争は力で解決した。殴られたら殴り返し、目をつぶされたら目をつぶし返した。敵と見なした者より常に強力な武器を準備し戦闘態勢を整え、監視と情報収集を継続していた。


人類は、長い歴史において、数え切れないほどの戦争を繰り返し、個人の命と尊厳をすりつぶし、国家を滅ぼしてきた。
しかし、人類は、その一方でルール作りを延々とやってきた。
国家成立後も、最も優秀な集団に法を作らせてきた。

たとえば、憎しみは憎しみを拡大再生産する。それを防ぐため個人の復讐権を国家が取り上げ、国家だけが裁判を経て復讐権を行使することとした。
刑事裁判制度が作られたのである。
これにより、復讐の連鎖は断ち切られ、かつてより遙かに平和と安全な社会を確保できるようになった。


法律は、人類の長い歴史を経て生み出した叡智の結晶である。


法律は、今でも残念ながら、未完成である。
これからも、終末点のないゴールに向かってさらに磨きをかけ、修正をしなければならない。


しかし、日本国憲法は、これらの法律のなかでも、現代でも最も進んだ法である。
憲法を学び、研究した多くの者にとって、これは共通の認識であろうと思われる。


この憲法を、今、変えてはならない。




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クレーム対処法

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この頃、クレームにどう対処したら良いかという相談が多くなってきている。
「担当者の対応が不当だ!」とか「医師の治療を受けたらより悪くなった!」とか、その態様は様々である。


そもそもクレームとは何だろう?

それは
① 要求、または問い合わせ、または相談
② 不満の感情・威圧
の合体形のようなものである。


クレームに対応する人々は、大変な心労と時間に加えてストレスが大きくのしかかる。
高度な専門性や公益性を有する場合には、なおいっそう多くのクレームにさらされるリスクが高い。


個人にしろ企業にしろ団体にしろ、このクレームに対応するための準備を日頃からしておく必要がある。
そしてクレーム対処には、少なくとも以下の3つの原則がある。
① 1人では対処しない。
② 不当な要求行為に対しては絶対に応じない。
③ 事実を隠してはいけない。


反社会的勢力からの不当な質問、クレーマーからの執拗な批判と暴言・・・。
私たちの日常は、自然の脅威に対する備えと共に、クレームに対しても備えておかなければならない。



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行政官僚評価制度

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復興予算の一部が、関西の税務署の改修のために充てられていた。行政官僚がその理由を説明するのをテレビ番組で聞いたが、国民に分かりやすく説明しようという姿勢は全く感じられなかった。「違法ではない」「税務署の改修費も震災復興に役に立つ」という趣旨だった。
これでは、国民は憤る。


行政は、あくまでも国民のためのものであり、しかもそれは良質であり、かつ効果的なものであることが求められている。復興予算の財源は、いわゆる復興税と呼ばれる所得税の増税が中心である。行政官僚は、納税者から国民のために集めた巨額の税金の使い道を丁寧に説明する責任がある。


行政官僚のこのような説明を聞くと、行政官僚の本音と国民向けの発表に食い違いがあるのではないだろうかとの疑いが生ずる。
行政省庁は、このような疑念を払い、国民からの評価を受けるために、まず透明性を高める必要がある。
評価は、事実の上に立っていなければならないからだ。
正確な事実を知り、その上で、国民の意見も採り入れた評価制度を作るべきである。

ちなみに、裁判官については国民からの意見も採り入れた評価制度がある。平成16年4月から、裁判官の人事評価に関する規則に基づき実施されている。
弁護士から見ても、この制度は、裁判の進行や判決内容の質を向上させていると実感している。この制度が成功したのは、司法制度や司法官僚の組織が、行政と比べて遙かに透明性が高いからである。

行政庁は、まず、透明性を高くすることから始めなければならない。
少なくとも事業仕分けから入り、公務員の定数削減、人件費削減で終わる問題ではない。
行政官僚の設定した目標、手段の選択、コストパフォーマンス、スピードなどの情報が開示され、国民の意見が採り入れられた評価制度を立ち上げることが必要である。



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桜が咲いた

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30年以上見続けてきた桜が今年も咲いた。


仙台高裁の正門にひときわ美しい桜がある。花の色といい、全体の姿や幹や枝振りも、すべてが格調高い。
思えば、私は、「花見」などといったことを格別していなかったように思う。

ただ、法廷で高裁に行ったついでに正門の方に寄ってみて、桜が咲いていると、その格調の高い凛とした美しさに触れ、時の流れと春の訪れに感じ入っていた気がする。


今年4月20日、いつものように高裁裏門から一階のホールに入り、正門の方を見ればその桜が咲いているように見えた。

近づいてみると、その手前にある梅が満開で、桜は5分咲きというところか。
梅と桜が今年は一緒に咲いていたのである。何とも言えないような華やかさである。

そういえば、10年くらい前も梅と桜と木蓮も一斉に咲いた年があった。

あの年も寒い長い冬だった。

今年も4月に入って雪が2回くらい降った。

長い冬のあとにやってきた彩り豊かな春。

今、仙台の街は、梅と桜と木蓮が一斉に花開いている。


去年の大地震・津波や原発事故に因る変化が、私たちの日常全体に深く大きく影響を及ぼしている。
仙台は、一気に人口が増え、大学新入生が新しい住まいを探すのが大変だったと聞いている。

アパートの新規賃料も跳ね上がってしまったと不動産仲介業者が悲鳴を上げていた。
「震災前」と「震災後」では、事業のありようが一変したとのあらゆる業種の事業経営者からの声が毎日のように聞こえてくる。

行政や、政治もいまだに宮城は「震災後」である。
我々弁護士の業務も「震災前」とは一変してしまった。

仙台弁護士会も最優先課題は、「震災対応」である。


それでも今年も桜は咲いていた。「震災前」と全く変わらない華やかさだ。



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3月11日午後2時46分頃、私は、事務所で記録を見ながら、準備書面作成に追われていた。いつもと同じ日常であった。

机が少し動くのが感じられた。「地震が来るのかな~」そんな軽い気持ちであった。だんだん強くなって来た。「わりと大きいかも知れない」との思いが走った。そのとたんガッー・ガッー・ガッーと大きく揺れだし、私は、昭和53年の宮城県沖地震を連想し、自分のすぐ後ろにある大きな本棚が倒れないように手で押さえていた。そして次に、バチッ!バチッ!バチッ!と大きな音を立てながらさらに激しく揺れ出した。その揺れは相当長く続いた。やがて色々な物がぶつかる音がし、私の支えていた本棚から大量の本が落ちるのが見えた。

事務所にいた弁護士3人、事務員4人には、幸い怪我がなかった。そして、ガスの元栓を閉め、電源をすべてオフにするよう指示し、事務所の状況を見て回った。記録は飛び出し、ロッカーが倒れ、本棚もいくつかが倒れていた。記録や本は散乱していた。停電のため固定電話もコンピューターもプリンター・ファックス機も使えなかった。暗くなると作業が全く出来なくなるので、修復できるものはとりあえず修復して、明るいうちに事務所を閉めることとし、全員を帰宅させた。京都に出張していた弁護士1人とも、後に連絡がとれ、全員無事が確認された。

我が家では、全員無事を確認し、損害も僅かなことを確認しホッとした。

しかし、ラジオから流れてくる悲惨な状況には、愕然とした。南三陸町は、約50年前チリ地震の津波で大きな被害を受け、そのため防波堤を作り津波対策を十分にしている地域であった。その南三陸町が壊滅状態になるなんて信じられなかった。福島第一原発の重大な事故からも目が離せない。

14日からの週は飛び飛びに事務所を開き(弁護士3名はほとんど出勤)、後片づけや急ぎの書面作成・連絡などの業務をした。今日からは、全く通常通りの業務を再開している。

災害の影響は、これからも続く。
生存している被災者は、家族を失い、友を失い、地域の連帯を失い、家財を失い、職と収入を失った人も多い。10日過ぎた今も食料や水など十分に行き届かない場所があると聞く。
国家・自治体の役割は、重く、大きい。

宮城県沖を震源とする大地震が99%の確率で来ることが、すでに、知られていた。それでも、その被害は、私たちの想像を遙かに超えていた。自然界の力の大きさと人間の力の差をまざまざとみせつけられた思いだ。そして、「原子力」と言う自然界への挑戦は、人間は、謙虚でなければならないと改めて痛感した。

最後に多くの方からのご心配・お見舞いのお言葉をいただきました。
ありがとうございます。

以下、読売オンライン平野 廣氏〈中央大学総合政策学部教授〉からの引用です。
2011年3月11日14時46分に三陸沖(牡鹿半島の東南東約130km付近)の深さ約24kmから断層が南北方向へ500Km、東西方向に200Kmに渡って動いたマグニチュード9.0の巨大な地震が発生した。今回の地震は、1923年に起きた関東大震災のM7.9の約40倍以上のエネルギーを持つ日本国内観測史上最大のものであり、20世紀以降に発生した世界で4番目に強大な地震である。

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知彼知己百戦不殆

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「彼を知り己を知れば、百戦に殆(あやう)からず」と読みます。
孫子の真髄のひとつを表現した言葉として、非常に有名です。
孫子は、さらに続け次のように言っています。


彼を知らずして己を知れば、一勝一負す。
彼を知らず己を知らざれば、戦う毎に必ず殆うし。


まさにこの言葉は、時代を超え、社会生活上あらゆる場面に応用できる名句です。


しかし、「彼を知る」ことは非常に難しいというのが私の実感です。こちら側に手に入る情報は少なく、あるいは精度が悪く、場合によっては間違っている情報も紛れ込んでいます。
できるのは「彼をできるだけ正確に知るように努める」ということだけです。


もっと難しいのが「己を知る」ことです。
私の場合は、自己の評価と他人からの評価が全く違っています。
私を知る多くの人からほぼ同じ評価を繰り返し言われると、「みんなは私のことを誤解している」と思い、自己評価の正確性に自信を失いかけます。
己を知るよう努めても、ますます迷路に入り込み、結局分からないままで終わるのではないかと思います。


だとすると、孫子の最高傑作と言われている「知彼知己百戦不殆」は、理想を述べたものに過ぎないと言えなくもありません。


しかし、これはやっぱり孫子の最高傑作のひとつです。
何かをしようとするとき、この理想は何より肝要だと孫子は言っていると思います。
そして、それは紛れもなく真理です。


でも、「彼を知る」、「己を知る」ことは、どちらもかなり難しい・・・ですね。


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迷ったとき

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私は、迷うことが非常に多い人間だと思っています。
すぐには判断ができず、「ああしようか」「こうしようか」「それとも今は何もしないでおこうか」なんて、いつも迷ってばかりの人間です。
迷うことは、とても苦痛であり、また時間の無駄です。「迷ったら動くな」という原則もありますが、動かないことがかえって失敗を大きくすることもあるのは事実です。そこで、弁護士になって数年目くらいの時、「迷ったときの原則」を作りました。

第一 「とにかく、書いてみる。」
第二 それでも判断ができなかったら、「原則に戻る。」
第三 それでも決断できなかったら、「積極的にいく。」

第一の「とにかく、書いてみる」ことの効果は、書くことによって考え方が整理されていくことです。
私は、たいがい「現状認識」「第一案」「別の考え」「結論」の章に分けて書くことにしています。
「現状認識」を書くのは、事実関係の整理をするためです。紙に落としてみると、また違った「現状認識」が生まれることもあります。
「第一案」は、「現状認識」から直感的に導き出されるものなので、当然、常識的で一般的な発想(考え)になります。
次いで、第二案ともいうべき「別の考え」を、私が別人になったつもりで書いてみます。書いてみるとかなり合理的な案だったりすることも少なくありません。だからこそ迷いが生じているのです。
「結論」は、「第一案」の変形だったり、「別の考え」とは違う「他の別の考え」だったりします。
私の場合は、「とにかく、書いてみる」ことによって考え方を整理します。

それでも判断がつかないときは、第二の「原則に戻る」です。
「原則」は、迷いを打ち消すのに非常に便利ですし、安心感もあるものです。
またけっこう据わりが良かったりもするのです。
しかし、この「原則に戻る」は第一の「とにかく、書いてみる」ことを省略すると大きな間違いを生じます。

これは、あくまでも「書いても判断ができないとき」に使う第二段階での「原則に戻る」です。ある意味「逃げ道」かもしれません。
でも何が「原則」か、どちらが「原則」か、それすら分からないとき、本当に「原則」を適用して良いものか分からないときもあります。

それでも、決断ができないまま、何らかの結論を出す必要があるときは、第三の「積極的にいく」ことに決めています。私が消極的な人間だからでしょう。

このような「迷ったときの原則」を実践してみて、既に30年近くになります。
これは、私にとって非常に有益だったと思いますが、十人十色。ケースバイケース。
第一感が正しい場合が多いと言う人もいます。直感力に優れている人には、私流の方法は当てはまらないかもしれません。
結局、迷ったときの判断方法としては、正解はないというのが正解かも知れません。


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