武雄市図書館では民間との提携により実現する9つの市民価値を挙げているが、
それは地方都市ならではのものもある。
そのうち中央区でも是非実現してほしい区民価値。
①検索/IT
武雄では現在18万冊の本が開架式。圧倒的な迫力で本が並んでいる。
そこで、利用者の利便性を考えた新しい分類法を採用している。
現在日本では「日本10進分類法」を公共図書館のなんと99%が採用。背表紙に付けられたラベル、アレだ。
しかし、この分類法が発表されたのは1928年。現在のライフスタイルの多様化を反映していない。
例えば、趣味のガーデニングも「産業」に分類されると言う。
武雄では、代官山蔦屋書店で採用している22進法が使われている。
従来の10進法が本の内容で分類されているのに対して
22進法では、読者がどう利用するかで分類されている。
さらには、館内では、固定で13台、貸出し用に17台、合わせて30台のiPadが準備。
これで自由に本の検索ができる。
②セルフカウンター
武雄では、貸出にセルフカウンター(自動貸出機)を導入している。
私も実際使ってみたが、本のバーコードを機械に読みとらせるだけで、簡単だ。
利用者がセルフカウンターを利用することで、図書館業務が効率化される。
つまり、図書館司書が貸出業務に忙殺されることなく、本来の仕事である利用者サービスに集中できる。
③雑誌の充実
武雄では、リニューアルを前に市民アンケートをとったところ、扱いを増やしてほしいジャンルの1位が雑誌だったそうだ。
そこでリニューアル前107タイトルだった雑誌を、600タイトルに増やしたという。
確かに、図書館に入ってすぐの場所から“マガジンストリート”が続く。
これだけ多様な雑誌があれば、確かに買う雑誌と借りて読みたい雑誌がある。
ふと、手に取った雑誌から新しい趣味の世界が広がることもありそうだ。