アベノミクスの終焉が克明に…クレディ・スイスの戦慄リポート | 函南発「原発なくそう ミツバチの会」 ノブクンのつぶやき

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13日、マーケットでは関係者が痺(しび)れるようなリポートが出回った。クレディ・スイスのチーフエコノミスト、白川浩道氏の「日本経済分析」だ。



  タイトルは「急激な低下のリスクがある2015年の成長率」。来年以降、アベノミクスの金融政策も財政政策も完全に行き詰まるという分析だ。リポートはこう書いている。


 〈補正予算の規模縮小、財政政策の緊縮転換を受けて、実質GDP成長率への寄与度は2013年度の+0.8ポイントから2014年は+0.5ポイントに鈍化する〉


 〈これを異次元金融緩和で相殺できるかどうかだが、金融政策のGDP成長率に対する寄与度は2013年度の+0.9ポイントが2014年度は+0.8ポイントにとどまり、量的緩和で財政緊縮の効果を相殺することはできない〉


 〈2015年度のGDP成長率は2014年度対比で1.5ポイント下押しされることになる〉



 <これで外国人投資家は逃げ出す>


  要するに来年度でアベノミクスのバケの皮が剥がれ、その先はマイナス成長になりかねないというのである。このリポートが意味するところは、外国人投資家に対して、「日本株は来年中に売れ」ということだ。安倍バブルでも1万4000円程度の株価(日経平均)は、来年以降、暴落の運命となる。改めて、白川浩道氏に聞いてみた。



 「2015年度はゼロ成長になる。雇用は減少し、賃金は伸び悩み、デフレに逆戻りの懸念がある。世の中、相当暗くなると思います。なぜかというと、試算したとおり、アベノミクスの財政、金融政策でこの先、景気を上向かせるのは無理で、もう打つ手なしだからです。アベノミクスの当初のシナリオは金融、財政政策で景気を底上げし、その間に成長戦略で、景気を回復軌道に乗せる戦略だった。その第3の矢が分からないうえに、来年4月からは消費税が上がる。瞬間的に消費は落ち込み、しかし、その後、消費は少しずつ戻ってくる。でも、それは長続きせず、2015年になると、ドーンと落ち込むと思います。エコノミストとして、長期の金融投資はお勧めできなくなりました」



  今年の前半はアベノミクスに浮かれたが、宴は終わった。庶民は生活防衛を真剣に考えた方がいい。



「ゲンダイネット」より転載




アベノミクスなんて半年から1年と初めから思っているし、恩恵とも無縁なので衝撃でもなんでもないが、株で少し儲けようなんて考えている人にはショックなレポートなんだろう。
使う当てのない金をセッセッと印刷して市場に廻しても、投機に回るだけで僕らの懐が豊かになるわけではない。
大企業はさすがにこの冬のボーナスは少しは増額しそうだが、多くの国民には無縁だろう。そして来春から消費税8%だから、出ていくお金ばかり増えちゃう。
庶民は生活防衛をどうするか、考えないといけない寒い冬になりそうだ。