術後合併症の標準看護計画 4 | なりたて看護師の試験対策ブログ

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看護師の国家試験を受験する前に学ばなければいけない事や、知っておいて損のない情報を垂れ流しています。なにかの参考になれば幸いです。かなーりマニアックな内容ですので専門用語ばかりです全部説明はしていられないのでフツーの人は外国語感覚でサラっと流してくださいな

消化器合併症

アセスメント
麻酔の種類、時間、術式、手術部位、出血量、水分出納
バイタルサイン
術後の症状:腹部膨満感、悪心・嘔吐、おくび・げっぷ、吃逆、腸蠕動音、排ガス、脱水症状
胃管を留置している場合:胃液の量、性状(色、混入物)
検査データ:術前の栄養状態、総タンパク、腹部X線写真(横隔膜挙上、異常陰影)、電解質
時年齢、開腹手術の既往の有無
術後の体動、離床に対する反応:留置されるチューブ類による拘束、他療法併用の有無
急性胃拡張はないか
原因は明らかではないが、迷走神経の抑制や交感神経の興奮によるものと考えられる。術前より胃管を挿入し、腸蠕動を確認するまで留置する場合は起こりにくい。多くは術後2日以内に胆汁様の嘔吐をもって始まる。
腸蠕動の回復はどうか

術後の生理的な腸管麻痺は24~48時間で改善するが、48時間以上経過しても、腹鳴や排ガスがない場合は重篤なイレウスに移行する。原因として、麻酔による交感神経の興奮、手術操作(腸管露出、乾燥、機械的圧迫)の影響、腹腔内感染症、低カリウム血症による平滑筋の運動低下、嚥下した空気などが考えられる。
離床を妨げる要因はないか
体動制限、栄養不良、高齢者、手術侵襲が大きい、他療法の併用

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O-P
バイタルサイン
症状
胃液の量、性状
検査データ
術後の体動など

T-P
胃管留置の管理:鼻尖部より約50cm挿入し、ベッド下にビューロー式に開放する。注射器による経時的な吸引を行う。
体動の促進:ドレナージ中はチューブ等が抜去したり屈曲破損のないように留意する。
→全身の血行を促進し、消化管機能の正常化とともに、腸管癒着の防止に有効。
症状出現時の対応:①急性胃拡張;胃洗浄、胃管留置、輸液
          ②イレウス;腹部温湿布、ガスブジー、浣腸、腸蠕動促進薬の与薬など

E-P
絶飲食の必要性についての説明
無用な会話の禁止 →空気の嚥下による胃拡張を防ぐ。
腹痛や腹部の違和感などがあれば、我慢せずに知らせるように説明する。