ダン・ブラウン, 越前 敏弥
ダ・ヴィンチ・コード (上)
ダ・ヴィンチ・コード(中)
ダ・ヴィンチ・コード (下)


映画化、そして文庫版も発売されたことなので、早速買ってみた。 エンターティメントとして中々良い出来だったと思う。とにかく知っている単語が良く出現する。ダヴィンチはもちろんのこと、聖書やテンプル騎士団、果てはディズニーまで。それだけでも楽しいが、それらの隠されているメッセージが矢継ぎ早に開かれていきながら、ストーリーが進んでいく様子は読んでいる人間を飽きさせないものがあった。展開も早く充実したもので、グダグダした部分が無い。一気に読めるものではないだろうか。

ただミステリとしてはよくある展開で、真新しいものはない。そこそこ面白いよくあるミステリという印象である。それだけであったならここまでヒットになることもなかったかもしれない。それでもここまでヒットする理由は取り扱っているものの知名度もさることながら、知識欲が満たされる要素が豊富に詰まっているからではないだろうか。この楽しさは所謂「トリビアの泉」に通ずるものがあるのではないかと思う。雑学を知る快感だ。

難しい内容はなくテンポ良く読めて量も程々。おまけに知っている内容がわんさか出て楽しさ満載。休日に読むには最適じゃないかと。