ねじれた「反自民対決」になりそう | みんななかよく

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細川元総理が都知事選出馬のようです。

なにやら複雑化した「反自民対決」になりそう。


このブログ、過去の都知事選でもあれこれ書いています。ブログができちゃったのが2006年7月。翌07年の4月に都知事選挙がありました。


その時は、石原都知事に対抗して、浅野元宮城県知事が出馬した。後だしじゃんけんの出馬だったので、共産党は吉田万三候補を立てていまして、わたしの見る範囲の政治ブログでは、「共産党は譲れ」、「民主党支持者こそ傲慢」って、言い争いをしていたっけ。


ザ・選挙 東京都知事選


過去の都知事選、07年、11年、12年と見ておさらいしておきましょう。


07年の都知事選挙で、「反自民対決」として一本化をすることが議論になったわけです。もちろん都知事選ですし、現職の石原都知事も無所属で出馬しているので、形の上でも、意識の上でも「反自民」というより「反石原」という要素もあるのですが、09年の政権交代にいたった自民・公明政権にあきたらない選挙民の思いは、07年に現職都知事を変えるためにはどうするのか、という論議になっていた。

そこで、反自公政権のための一本化を主張する人が政治ブログなどにはよく見かけられ、票を分散させて足を引っ張る共産党という図式が主張された。


他の選挙でも、単純な票計算をすると、共産党が候補を出さずに一本化していれば自民・公明推薦の候補に勝てたのに、というケースはありますから、この「反自公対決」を一本化したいとのリべ系の思いと共産党への賛否はなかなか一般的な現象のように思えました。


ところが、実際に09年に民主党への政権交代が実現したものの、民主党政権がぴりっとしない。考えてみれば、「小沢氏のカネ」も「原発事故」も、別に民主党の失政・悪政という筋合いのものではありませんが、期待外れという感覚は多くの人が持ったでしょう。そして再度の政権交代になるのですが、都知事選に限定した議論でいえば、そこまで話を進めずに2011年の都知事選をみてみましょう。

石原慎太郎……210万票、東国原英夫……169万票 渡辺美樹……102万票。

民主党政権という形を作り上げた有権者はどこへ行ったのか、まったく見えません。


あるいは、07年都知事選の方がむしろ例外だったのかも。その年の7月の参院選東京選挙区では、民主党は大河原雅子、鈴木寛の二人当選を果たしています。そうした気分は今はない。


もっとも、自民党も独自候補を選べずに、除名処分にした枡添元厚労相を推薦するのですから、民主党が相乗りしたいそぶりでいて、細川元首相が出てくるとそっちへ向いているのを呆れているだけでは不公平でしょうね。細川内閣は自民党長期政権を中断させた政権ですから、「反自民対決」の形にはなりそうです。ちょっと、石原対抗候補として、吉田万三候補が共産党に推されて出てきたところへ、浅野元宮城県知事が担ぎ出された07年と似てきています。

違いは、共産党の枠を超えた宇都宮候補が実現していて(ところが存外、支持が広がらない)、また田母神候補という右派候補がどれだけ支持を集めるのか読めないという条件がついているところ。自民党支持者には枡添候補を快く思わない人も多いでしょうから、枡添候補が自民支持票を取りこぼすこともあるはず。石原元都知事の支持というのは、猪瀬退陣の直後でもありそんなに霊験あらたかでもないかもしれないけど、田母神候補も知名度はあるのである程度の票はとるかも。


もし細川候補が枡添候補に惜敗して、宇都宮票が細川候補に回れば勝てていた、などという結果になっても、今回はあんまり批判はされないでしょう。

逆に、枡添候補が細川候補に負けて、田母神候補が票をとりすぎrたからなどということになったらちょっと見もの。宇都宮候補漁夫の利っていうのはかなり難しいでしょうね。

ただ、昨年の参院選では共産党が70万票、山本太郎が66万票をとっているので、保守票、保守系浮動票が割れて、田母神候補が枡添候補へ回るはずの票を大幅にさらうなどしたら、ちょっと勝機があるかもしれません。

なんか変な話ですね。「ルーズベルトの陰謀」なんて言うような右翼候補が、人気を集めない限り、サヨっち推薦の宇都宮候補の勝ち目がないなんて。