民主*集中制 | みんななかよく

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 民主党が矢継ぎ早に改革を打ち出しています。自民党レジームを変えるのだから、当たり前と言えば当たり前ですが、ついていくのが大変。わたしは今までの制度の現実や新しい制度設計の意味を、そんなに理解できていないのですが、政・官・財のトライアングルといわれてきた仕組みを壊して、新しい制度にするのだろうな、ということはわかる。

 もともともと自民党田中(角栄)派の小沢一郎現民主党幹事長は、自民党の票と利権の複合体の強みも弱点もわかっているでしょうから、これからの時代に合わなくなった制度をリニューアルしようという意図はわかります。

 政治的(政争的)には、自民党の存立基盤を壊して弱体化させる意味合いもあるんでしょうけどね。


 ただ、官僚機構に対して政治主導を強調し、個別の省庁では大臣や政務官に情報管理を一元化し、内閣としては官邸機能を強化するというのは、どうなんだろう。

 企業経営などで、意思決定の迅速化、責任の明確化、企業行動の戦略性などの観点から、トップダウンで決めていく必要性が説かれたりするのと、同じようなものなのかな。

 一般論はともかく実際の制度設計と運用は、当初の計画通りにはいかないことも多いのでしょう。



 非国民通信さんが、民主党の「脱官僚」について、エントリーをあげています。八ツ場ダムという個別の問題もさることながら、政治主導、脱官僚という「スローガン」の背景にある思想、あるいは気分というものに危うさはないのか、との問題意識が非国民通信さんにはあるのではないかな、と思います。


 こういうのは、民主集中制 というのか。民主党集中制というのか。  (クダラナ)


 もう一つの問題。

 政策決定の問題とともに、情報発信でも一元管理を民主党は主張しているようです。

 事務次官の記者会見は辞めるとか。


 民主党 各省事務次官の記者会見も廃止へ 岡田幹事長   (毎日jp)

 岡田幹事長 各省事務次官会見を廃止へ  (J-CASTニュース)

 記者会見をやめるのは、記者会見するほうの勝手かもしれないけど、政策の決定過程について、公務員に取材して記事を書くのも、政治主導を損ない、官僚機構の独走につながる、なんてことになったら、ちょっと違うでしょうねえ。

 また、事務次官の記者会見に出られるのは、各省庁にある記者クラブなんでしょ。

 新聞労連が、この廃止方針を批判しているらしいけど、記者クラブ問題をそのままに現行制度維持を主張すると、「情報ギルドの維持ですか。そうですか」という反応が返ってくるだけじゃないかな。

 新聞労連の見解