「弱者」議論の発展のために | みんななかよく

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ネタに転がすエントリーは書くけど、赤木さんに直接言及するのはコメント欄、という仕切り感覚でやってきましたが、最小限言及しながら、次の議論に進みたいと思います。


なんか延々と言い合いになってしまって、実りがない感じだから。

赤木さんの属人的なことを問題にしてもしょうがないよね。赤木さんが『b論座』で提起した問題や、「弱者男性」の結婚の問題を、些末なところにこだわる言いあいではなくて、なんらかい収穫のある議論が出来ればいいと思うんだけど。

どっちが議論に強いかではなくて、読む人が、「ふーむ。そういう考え方もあったのか」と、読んで得した気分になるような議論ができればいいなあ、と思うんですけどね。


議論の舞台は、わたしに関連するものは主には以下。

赤木さん自身のブログ、掲示板のほかには、「死ぬのはやつらだ」さんのエントリーに端を発して「「かめ?」さんのエントリーで議論になった。関連したネタエントリーをここであげて、コメント欄では直接赤木さん言及する議論をして、それに対して赤木さんが反論してという流れです。

その他の方でも、ご自分のところで感想を言う人はいますが、「サヨクは弱者男性を省みていないから、選挙にまけるんじゃないか」とか「女性は結婚、仕事と選択肢があるけど、男性は経済的に優位でないと、結婚という選択肢はないんだよ」という彼の主張(大雑把なまとめ)、に関して本格的に議論しているところはないと思う。


一連の議論の中で、こういう部分を発展させて議論したいなあ、と思ったのは、gegengaさんのところのこのエントリーのごんさんのコメント。


http://blog.livedoor.jp/gegenga/archives/50628813.html#comments


一部、無断引用。

40. Posted by ごん 2006年12月07日 22:21
問題は高校生を中心としたアルバイトと
そこから地域社会の血液を吸い上げる大企業だと思う
この金はもともと地域の中で循環されていたはずで
それが今コンビニチェーンやら携帯電話会社やらに流れている
生産性などひとかけらも無く
提供するのはただ消費のための消費
本来ならば勉励して将来に備えるべき若いモンの体力の上前をはねて
利益を得るという超巨大バキュームシステム
散々絞られたあげくに使い捨てにされ
自らの食い扶持を取り上げられた腹いせに
弱いところに目星を付けて当たり散らす駄目人間の生産プログラム

(引用ここまで)

この後にもコメントは続くんだけど、最初のものを掲出します。
「弱者」問題、非正規雇用の若者の問題を、産業構造の変化や地域の疲弊などへ、具体的なイメージを持ってつなげられている。
これに、シーガイアの正社員と同一待遇採用の話を重ねて考えることも出来るかもしれない。

海外で大量生産された商品を、コンビニのような形態で販売し、そこに若者がアルバイトで働いている。利益は本部にいくばかりでなく、その雇用形態が個人のキャリアの蓄積にはならない。あんまり感傷的なモデルにすることはないけど、本当に「地産地消」で手作りの品物を、人間関係が作られる形で対面販売しているのと、マスプロダクション・マスセリングとを比較して、若年層非正規雇用の問題点の一端をそこに見出す議論ができるのではないか。
そういう議論が妥当するかどうかというより、そういう風に視座を広げて考える方向だと、いろいろなことが見えてくるのではないかな、ということです。