A級戦犯 | みんななかよく

みんななかよく

ヘイトコメントを哂え!
(http://haughtycomment.blogspot.com/)
のサポート・ブログです。

ヘイトコメントによくあるパターンは「靖国参拝批判は内政干渉」といった類の意見。

でも、よく指摘されているように、中国も昔は靖国参拝を問題視していなかった。批判を強めたのはA級戦犯合祀してから。そこに首相が公式参拝することを問題にしている。


はっきりいってインネンをつけているんですね。「アヤをつける」って言い方もあったっけ。なんじゃあいつらと日本の一般世論も面白からざる感情をいだく。

ただねー。計算づくで向こうは外交問題として持ち出してきている。なんでA級戦犯かといえば、「戦争に狩り出した支配層と兵士だった日本人民とは違うから」なんて殊勝な話じゃないと思う。A級戦犯を裁いた東京裁判の体制、当時の連合国には中華民国も入っていた。その中華民国の後継として中国を支配している正統な政権と今の北京政府は国際的に認められている。「A級戦犯」を持ち出すというのは、「アメリカも中国も日本の侵略に対して戦った連合国」という意味合いがあるんだと思う。アメリカ、中国、日本の三国関係において、日米関係に政治理論上のあやをつけて置こうという政略なんじゃないかなあ。

こずるいというかしたたかというか。

でもこれを「ずるい」と怒るなんてのは、「将棋の待ちゴマは卑怯だ」なんてのと同じように幼稚でしかない。

相手が外交カードを使っているのに、「日本人の心情」といって怒っているって、情緒的反応でしかないと思うんだけど・・・。

中国の首脳は去年、アメリカで対日戦争勝利60周年記念のスピーチをして、「米・中は一緒に戦った同士」とアピールしてたでしょ。アメリカは政治も軍事も日本を使いながら対中国関係で優位さを維持しようとしているけれど、中国は「おめえのとこの代貸しは、『独裁国家を武力でつぶして民主主義を定着させた』って、おめえさんのスジを、心底から承服なんぞしてねえんだぞ』とたえず世間(国際社会)に思い起こさせようとしているんでやしょう。やな奴かもしれないけど、「靖国公式参拝」なんて強がって相手の中にはまるのはアホではないかなあ。

教条的で非現実的なサヨクなんていっている熱湯欲が、靖国となると感情的反発しか語らないってのも不思議です、っていうかそうだろうな、っていうか。