1 仮に、結果が悪い場合、来年も受験する人は再現答案を作ってください。

再現答案を作らなくていいのは、来年受験しない人と絶対に合格すると思っている人だけです。

早めに作成してください。

適切な敗因分析をするために再現答案はかなり役立ちます。

再現答案がある人であれば、合格者や先生はアドバイスしやすくなるからです。

再現答案があるか否かで、答案の書き方がまずいのか、知識が足りないのか、どのような知識が足りないのかという点で具体性が全く異なります。

合格者や先生がアドバイスしやすいということは、実りある敗因分析ができるということです。

実りある敗因分析をしたければ必ず作成してください。

そして、万が一不合格になった場合、その再現答案を知り合いの合格者や先生に配りまくって、厳しめにアドバイスしてもらってください。

共通して指摘された点が自分の敗因である可能性が大いにありますので、真摯に受け止めて検証してみてください。

そうすれば、来年の合格可能性が飛躍的に高まります。

また、再現答案があれば、敗因分析を素早くできるので、早期に本格的な勉強を開始することができます。

再現答案の作成は自分のミスと向き合う作業で苦しいと思いますが、落ちるかもしれないと思えれば、勉強を継続しやすくなりますので、自分の実力を客観的に把握して少しでも勉強を継続するためにも頑張ってください。

なるべく早くしなければ再現率が悪くなるので、できれば一週間以内に作成してください。


2 再現答案を作った後は、ちょっと休んでもいいので必ず勉強を継続してください。


勉強を継続しなくていいのは、来年受験しない人と絶対に合格すると思っている人だけです。

ただ、勉強するとしても直前期みたいにゴリゴリやるのは不可能ですから、ゼミをたくさん組んで雑談しながら勉強するとか、大学院や大学の講義に紛れ込んで聞く等、勉強しやすくする工夫が不可欠です。

勉強内容は、司法試験に役立つことをしてください。
具体的には、試験までにやり残したことや試験中に露呈した自分の弱点を補強するとか、修習に行くことを前提に要件事実や事実認定の勉強をすればいいと思います。

知識をできる限り維持できればいいので、気楽に楽しく勉強すればいいと思います。

そうすれば、万が一不合格であったとしても、当然来年の受験に役立つのみならず、絶望感を多少なりとも減少することができます。

合格発表までに苦手科目を克服できていれば、落ちたとしても自分には苦手な科目がないのですから、来年の受験に希望を持てるはずです。
知識を維持できていれば、敗因分析にたっぷり時間を使うことができます。


これに対して、合格すれば司法修習等があり、遊ぶ時間がなくなるから今のうちに遊んだほうがいいとか後輩に言う人がいます。その後輩が優秀で必ず合格するのであればいいのですが、そうでない場合はその先輩は糞以外のなにものでもありません。

(そのようなことを言う先輩はゴリゴリ勉強をする必要がないと言っているのであって、少しぐらいは勉強をした方がいいと思っているかも知れませんが)

また、勉強をしないで遊んだ方が不合格になってからしっかり集中して勉強ができる。とかふざけたことを言う馬鹿がいます。

ちょっとぐらい勉強を継続したとしても、不合格になれば勉強できます。サボりたい気持ちを正当化しているだけです。リスクヘッジの必要性をまったく理解していないのです。

このようなことを言う人が悲しいことにたくさんいますので、無視してください。


二回目、三回目の受験生の合格率が現役より悪い原因は、不合格発表まで勉強しないからです。それは明白です。勉強量が足りてなかったのに、次の試験までも勉強していないのです。

合格する知識・能力が足りてないのに、試験後勉強しないことによってより劣化するのです。

本当に恐ろしいことです。



ちょっとぐらい遊ぶのはまったく問題ありませんが、合格する自信がない人は必ず勉強を継続してください。

再現答案を作った後、ゆっくりしながら勉強を継続してください。

楽しくなければ続きませんので、法律の勉強は楽しいと思えるような勉強ができれば最高です。



頑張ってください。


本当にお疲れ様でした。