潤滑油。 | プールサイドの人魚姫

プールサイドの人魚姫

うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が
迷える人達に心のメッセージを贈る、言葉のかけらを拾い集めてください。


カビ臭いほど病んでしまったこの身体には
 

どんな潤滑油を差せば自由に
 

そして身軽に動いてくれるのだろう
 

錆び付いた関節のすき間から
 

苔むした積年の想いが
 

微かに音を立てて漏れ始めている
 

自由が闊歩していた化石の日々に
 

両手を合わせ引き寄せたい衝動に
 

駆られるのである
 

弾ける若さを振り撒きながら
 

私の前を歩いて行く
 

その女のなんと滑らかなことよ