ミサイルをしつこく発射し続ける北挑戦が、最近では何だか哀れに思えてきて仕方がない。
ミサイル或いは核が無ければどの国からも相手にされず、それ故にひたすら核を追い求める男。
本音は6カ国協議に参加したくて仕方がないのだろうが、抜いてしまった刀を納める勇気のない国だから、核問題はこのまま進展を見せず暫くは北朝鮮のひとり芝居が続くのだろう。
核問題を巡って、足並みを揃えられないアメリカや中国、ロシアなどは、大国故の思惑やしがらみに縛られて、自由な発言と行動が制限されている。
アメリカから見れば北を第二のイラクにしてしまいたいだろうが、中国・ロシアが煩い。
朝鮮戦争で北朝鮮に加担した中国は、北をかばう素振りは見せているものの、本音は相当嫌気が指しているようだ。
国同士も人間関係と同じで、利用価値がある内はわがままも大目に見つつ、腹の底では谷底に突き落とす準備をしている。
同じ民族同士で争う愚かな行為に、一体誰が終止符を打てるのだろうか。
北朝鮮を暴挙に駆り立てるもの、それは過去に日本やアメリカが経験した負のリズムなのである。
北朝鮮は、我々の奥底に潜む写し絵ニヒリズムの塊である。
人類よ、核の呪縛から心を解き放ち給え。