個人情報110番。 | プールサイドの人魚姫

プールサイドの人魚姫

うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が
迷える人達に心のメッセージを贈る、言葉のかけらを拾い集めてください。



あびる


眼に見えない空間には想像を超えるほどの様々な電波が乱れ飛んでいる。その中には個人情報や企業情報、警察無線、タクシー、自衛隊、PCウイルスなど多岐に亘る。先刻、りそな銀行から流出した顧客情報は98万件。情報量としてはさほど多くないかも知れないが、銀行が扱うデータとなれば消費者にとっては身近な情報が山のように含まれている。
氏名、性別、口座番号、住所、取引金額など出来れば他人に知られたくない情報ばかり。毎年必ず発生する情報の流出で、直接被害を受けたという話しはあまり聞かれないが、情報=金という図式が出来上がっている以上、眼に見えない形でわたしたちの知らない所で自分の情報が売買されていると思えば有難くない話しである。
クレジットカードは最早必須条件。大量の現金は持ち歩く事はなくなり、今では携帯電話が財布代わりにもなっている。便利な世の中になったとは言え、金銭感覚が麻痺している事も事実で、つい余計な買い物をしてしまい請求書を見てから初めて無駄使いに気付くようでは、黒字の家計は程遠い。
利便性を追求した商品・製品は巷に溢れかえり更に改良が加えられ、巧みなCMが心地よいリズムに乗り消費者の購買意欲をそそる。しかしながら、それらの隠された危険性を訴えるCMは殆ど見受けられない。
「携帯電話は貴方の財布を空にします、使い過ぎに注意しましょう。」くらいのキャッチコピーを付けてもよいと思うのだが。いま最も狙われ易い個人情報は携帯から流れ出る。カードやPCよりも多機能に進化する携帯電話が標的になるのは時間の問題だろう。