ウエディングドレスを押し花に | プールサイドの人魚姫

プールサイドの人魚姫

うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が
迷える人達に心のメッセージを贈る、言葉のかけらを拾い集めてください。

ウエディング女性であれば一度は着てみたいであろうウエディングドレス。世の中には結婚式もまともに挙げられなかったカップル或いは結婚が許されない男女など大勢いるかもしれない。戦争の為、式も挙げられず出兵しそのまま帰らぬ人となってしまったり。結婚をテーマにしてみると様々な人間ドラマがある。私は余命一年の宣告を受けたその後に結婚したが、当時ドクターストップがかかっており、歩くのがやっとという状態で東京駅のルビーホールで人前結婚式を挙げた。そして2日後入院、1ヶ月後手術。式場で家内の真っ白なウエディングドレス姿を見た時、なんて美しいのだろう、俺はこんなお姫様と結婚出来るんだ。と死を背中に背負いながらも眼は未来に向かっていた。ウエディングドレスは式が終われば用済みとなるが、出来れば心の中にウエディングドレスをいつまでも着ていたい、男なら着せてあげて欲しい。押し花のようにいつまでも残しておきたいと思う。