いつもありがとうございます
「金沢 粋屋」佐田ですアップ(お問い合わせはmaruta.heikindai@gmail.comまで)
こちらの「制作工程~あなたのブレキエーションができるまで~」ではブレキエーションの制作工程や職人のこだわり所などを、日々の工房での作業を中心にアップしていきたいと思います。

材を仕入れたら次は「適材適所」への振り分けです。
粋屋のブレキエーションは通常タイプ(オプションなし)の場合、お客さまのお手元にお届けする際は、本体パーツ・脚部パーツが2つ・床パネル、この4つの大きなパーツに分かれているものを(Dスペシャルは5つのパーツ)2〜3個の梱包にして発送させていただきます。

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各パーツのどの部分にどの材が相応しいのか、それを考えて振り分けていきます。
過重がかかり負担のかかりやすいのはどこか?
子ども達が頻繁に触る部分はどこか?
色々なポイント、そして優先順位があるからです。
とは言っても材を購入する際に、おおかたどの材をどこに使うのかは考えて購入しているのですが…ニコニコ

集成材と無垢材の大きく異なる点は「材の個性」です。

「木材」と「人材」

木と人はすごく似ているところがあります。


集成材とは、人工的に乾燥した断面寸法の小さい木材を、
接着剤を使って接着した建築材料のことです。
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大きな節などなく、ねじれや割れが生じにくい、人間で言えば真面目で素直、どちらかと言えば優等生タイプでしょうか。
欠点が少なくオールマイティに力を発揮しますが、逞しさに欠ける感じがします。

一方の無垢材は反りや捻れも起こりやすく扱いにくい反面、その性質に応じた活躍の場を与えてあげれば、より以上に力を発揮するヤンキータイプかなにひひ


それぞれに一見して良いと分かるところと、そうではない、一見は短所と取られがちな部分があるのは私たち人間と全くおなじですねラブラブ


集成材には構造用と造作用があって、構造用は建築で用いられる柱や梁などがあります。
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私は長年携わった建築大工、二級建築士の立場から、ブレキエーションのように身体をスイングさせたり、子供たちの予測不能な動きによって様々な方向からの負荷が予測される場合は、構造用でなければ安全な対応は難しいのではないかと考えています。
ただブレキエーションに使用可能と思える構造用の集成材は現時点では見当たらないので、これもあえてクセの強いSPF材を使用している理由の一つです。

個性の強いヤンキー材でも「適材適所」を見極めてあげれば、十分に個性を発揮出来ます。
手間暇はめちゃくちゃかかりますが…
それが私の役目です[みんな:01]

例えば材には「木表」と「木裏」があって、基本は木裏の方へ反ります。

ところが最近は強制脱脂・強制乾燥のせいなのか、逆反りの材も多いです。
そんな時は何を優先し、
どんな「木遣い」をすれば
より強いのか?
より安全なのか?

子どもたちが遊ぶ時に何処をどんな風に触ったり掴んだり、乗ったりするのか?
その時にどんな力が材に加わるのか?

決して正解はないかもしれませんが、ベストを模索するためにそんなことを一つ一つ考えながら日々制作をしております[みんな:02]


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素敵なお写真、いつもありがとうございます音譜

こんな姿を拝見出来て幸せです✨