武雄市視察 武雄市SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)戦略 と 樋渡市長 | 長野市議会議員 金沢あつし

武雄市視察 武雄市SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)戦略 と 樋渡市長

7月13日(金曜)

少々報告が遅くなりました。他の会派からお誘いがあり、同じ無所属の手塚議員もいっしょに、先週3日間ほど九州に視察に行ってきました。
初日は佐賀県武雄市で、フェイスブック(facebook)の利活用とフェイスブックを使ったビジネス(物販、観光案内、宿の予約)について視察をしました。

武雄市の市長である、樋渡啓祐(ひわたし けいすけ)氏は、フェイスブックやツイッターを利用した武雄市の活性化や赤字の市民病院の民間への移管等でよく知られています。(武雄市のホームページを独自のものからフェイスブックに移行しました)
Wiki(市長) =>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A8%8B%E6%B8%A1%E5%95%93%E7%A5%90

武雄市のホームページ =>
http://www.facebook.com/takeocity

樋渡市長のフェイスブック =>
http://www.facebook.com/#!/keisuke.hiwatashi.9

市が独自のホームページを止めて、民間のソーシャルメディアに移行するというのはかなり勇気が要ると思います。(一民間のメディアに組み入れてもいいのか?といった反対もあったでしょうし。)
結果としてかなり注目されて知名度が上がり、武雄市へは視察や訪問者が多くなって経済効果にプラスになったことは確かだと思います。

長野市議会議員 金沢あつしの時事通信-武雄市7
 ↑ 武雄市庁舎入り口の掲示板。最近の訪問団。行政関係者やその他を含めると月に40件ぐらいの訪問団があるそうです。当日もホテルで福島県本宮市の市議団とお会いしました。(画像をクリックすると拡大します)

長野市議会議員 金沢あつしの時事通信-武雄市8
 ↑ 市長が創設した「いのしし課」。「いのしし」はもちろん「猪」です。鳥獣害で困っていた武雄市ですが、逆手にとって「いのしし課」を作って「いのしし鍋」を売り出しました。ネーミングがいいですね。

長野市議会議員 金沢あつしの時事通信-武雄市9
 ↑ 市のプレゼンに樋渡市長も来てくれました。話しの面白さと迫力で、市の職員を圧倒してました。

長野市議会議員 金沢あつしの時事通信-武雄市2
 ↑ 資料の一部。武雄市では職員全員がツイッターとフェイスブックのアカウントを取得しています。月間のアクセス数が旧ホームページが約5万件だったものが、フェイスブックにしたら月間約300万件! ツイッターやフェイスブックを使って災害情報が市と市民の間でやり取りがあり、防災上でも現実的な効果があったとの事です。
長野市議会議員 金沢あつしの時事通信-武雄市4

 ↑ 樋渡市長と名刺交換しましたが、これが表?と思いきや、渡される時はこっち ↓ を上にして渡されました。 ↓ が表らしいですね。
長野市議会議員 金沢あつしの時事通信-武雄市3


長野市議会議員 金沢あつしの時事通信-武雄市5
 ↑ 情報発信となれば、次に来るのが市の特産物の販売、観光誘致等による利益獲得・経済活性化です。物販も市外、県外からフェイスブックにアクセスする人から、他の物販サイト(アマゾンとか楽天とか)を通さず、フェイスブックの中でオーダーを取って完結させようとしています。この試みは、フェイスブック本社でも注目してるようで、ファイスブックは本年に役員を武雄市に派遣してくるそうです。これは私が現地で注文したレモングラスのハーブティーが送られてきた封筒。
長野市議会議員 金沢あつしの時事通信-武雄市6
 ↑ このマーク何かに似てると思いませんか。そうです「無印〇〇」です。類似しているのに、よく商標登録できたものです。(と言っても「無印〇〇」自体が商標名として微妙だと思いますが) 「F&B良品」=>「フェイスブック・良品 武雄市」ですね。
長野市議会議員 金沢あつしの時事通信-武雄市10
 ↑ 樋渡市長と記念撮影。親指を上にしているのはフェイスブックで「いいね」のサイン。

樋渡市長は気さくで大変行動力のある人ですが、おそらく地方で決まりきった仕事をやっていた職員にとっては、アイデアについていくのが大変だと思います。情報発信にはシステムの専門家、物販にはマーケティングの専門家等が必要ですが、武雄市は中途採用で外部から新しい血を市に入れています。今回のプレゼンをしてくれた市のスタッフも何人かは中途採用で市職になった人達です。

情報発信や新部署の設立に限らず、赤字で問題のあった市立病院の民営化等、既存の組織にとってはややこしいと言うか面白くない事が多いと思います。その経緯とドラマチック?な市長選挙について樋渡市長は本を書いています。 ↓ 面白くて(失礼)、あっという間に読んでしまいました。
長野市議会議員 金沢あつしの時事通信-樋渡市長


武雄市は人口50,699人、市の職員数413人。長野市の人口は38万人以上、市職は2800人以上。市の規模を比較すれば、市からの情報発信も市民からの情報受信も機動的にやるというのは簡単にはできないと思います。それでも長野市は観光戦略や地元経済の活性化めざすのなら、情報発信やビジネスの創生で新たなメディアの利用方法を考えるべきでしょう。もちろん、防災・災害対策での利用も。

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翌日(4日)、JRで最寄り駅から次の視察地に向かいましたが、大雨で電車が30分以上も遅れました。(待ち時間も含めるとかなり遅れました。) ↓
長野市議会議員 金沢あつしの時事通信-武雄市11


長野市議会議員 金沢あつしの時事通信-武雄市12


九州地方は記録的な大雨で災害になっているようで心配です。樋渡市長はフェイスブックで地元の様子を伝えていますが、武雄市民も市のフェイスブックに情報を送って他の市民に注意をするよう呼びかけているようです。まさに情報ツールの防災上での実際的な使い方ですね。

以下続く。