1 | 2 | 3 | 4 | 5 |最初 次ページ >>
2016年08月30日(火) 01時47分27秒

参議院選挙によせて その8~最終回

テーマ:ブログ
2016年8月30日(月曜)

前回からの続きです。

 先日、移動中にある組織の幹部と偶然にお会いしたのですが、「facebook、ブログを見ているよ。」と言われました。ある幹部には、「自分のブログは、業界関係者やマニアしか読みそうにもないですけどね。」と返すと、「確かに」と思いっきり笑われました。関係者しか読みそうもないこの「参議院選挙によせて」は今回が最終回です。

各政党の政治的方向性~立ち位置について

 今回の野党共闘を通じて驚いたことがあります。それは今まで独立自尊を保っていた共産党がよく共闘路線を実行したものだと。(おそらくはベテランの共産党員のなかには反対した人もいたのではないかと思います。)
 この選挙を通じて共産党の共闘路線に加え、各政党の政治的方向性(左派、中道、右派)について感じたことがありますので少々。

 2014年に施行された秘密保護法に始まり、安全保障関連法、集団的自衛権、そして日本国憲法改正を目指す流れから、与党である自民党の防衛力(=軍事力)強化~右傾化のイメージが一般的にはあるはずです。与党と連立政権を組んでいる公明党も、与党に同意して政策を進めてきたわけですから、右傾化しているとのイメージからは逃れられないはずです。こんな感じでしょうか↓
1


 一方、自民党と対極にあるのが共産党なのですが、その共産党は今回の共闘により左側から左側と中心(中道)との真ん中(やや左)まで思想的な範囲を広げたように見えます。戦略的に故意に範囲を広げたのか分かりませんが、結果的に参議院で得票数・議席を増やしたと考えられます。

2


この共産党の左から「やや左」への範囲拡大で割を食ったのが社民党ではないでしょうか。社民党の立ち位置は民進党と一部重複していますが、その左部分を共産党に持っていかれていると思います。吉田党首の落選の原因のひとつと考えられます。

そして議席数をかなり減らしてしまった民進党はと言うと、その思想的立ち位置は左中から右中までと政党のなかで最も範囲が広いのは皆さんご存知の通りです。保守系の元自民党と旧社会党プラス松下政経塾出身者がいっしょになって作った党なので当然ですが。

民進党が目指すものが良くわからないと言われます。民進党は政策を明確にしていますので、良くわからないと言われる点は、政策ではなくて「思想的な立ち位置」です。

民進党はリベラル・中道路線ですが、もともと中道自体イメージとして描き難い部分があります。それに加えて民進党は思想的な立ち位置の範囲が広く、党としてのイメージが明確に表現できないこともあります。

今回の選挙において、党としてはそれが災いとなっている部分があります。それが下記の図で、議席数字上は左派の一部は共産党に流れ、右派の一部は自民党もしくは維新の会に流れています。

3


今後、民進党が国民から支持をさらに得るにはこの「立ち位置」を明確にする必要があります。さらに政権を取るには与党・自民党の支持範囲である「右中」(保守中道と言うべきでしょうか)の部分を取り込む、あるいは奪わねばなりません。 

その思想的立ち位置を明確にすることは、民進党の存在意義そのものを問うような話です。野党共闘は長野県区においては必要でしたが、その総括として民進党の「思想的立ち位置」を明確にせねば次の選挙も勝てないのではないでしょうか。

以上でこのシリーズを終了します。

AD
いいね!した人  |  コメント(3)  |  リブログ(0)
2016年08月22日(月) 00時47分06秒

参議院選挙によせて その7

テーマ:ブログ
2016年8月22日(月)

前回からの続きです。

ネガティブ・キャンペーンについて

 ネガティブ・キャンペーンというと、何かかっこいいような言葉に聞こえますが、その実は「誹謗中傷による宣伝活動」であります。

 今回の選挙で注目されたと言うか、問題となったのはこの「ネガティブ・キャンペーン」です。前述した「落下傘よりケンタさん」も、政策議論とは異なるもので、ある意味ではネガティブ・キャンペーンとも言えます。それ以上だったのが、「松本サリン事件の報道」についてでした。

 このブログを読んでおられる皆さんはおそらく政治意識が高く、事情通であると思われます。あまり説明しなくてもご存知かと思いますが念のため。(20代の人は幼少時で記憶がないかも?)

 松本サリン事件は、1994年に松本市で発生したテロ事件で、オウム真理教教徒らにより、神経ガスのサリンが散布されたもので、死者8人、重軽傷者660人の被害者をだしました。その捜査において、第一通報者であった河野義行さんが警察によって重要参考人としてその後連日にわたる取り調べが行われました。その後に被疑者のように扱われ、マスコミも警察からの情報を信じて報道を続けましたが、結局真犯人はオウム真理教でテロ行為犯行であることが判明しました。テロ的な犯罪事件に加え、無実の人間が半ば公然と犯人として扱われてしまった冤罪未遂事件・報道被害事件とも言われます。

 ネガティブ・キャンペーンは、この報道において杉尾議員(候補者)が、ニュース・キャスターだった時代に河野さんを犯人のように扱い、冤罪の原因を作った?張本人のような内容のものでした。

 当時(今も同様だと思いますが)のマスコミは警察からの情報と取材を元に、社として記事の内容を決定して報道しているはずです。ニュース・キャスター個人が、私見的に報道することはあり得ません。当時の報道の様子を知っていれば、杉尾議員がそのような報道被害を作った本人であったなどとは思わないはずです。そうでなくてもインターネットできちんと検索して情報を確認したり、事件について書かれた書籍を読んだりすればわかるはずです。

 ちなみにマスコミが被疑者となった河野義行さんへの謝罪をするなら、報道企業・組織として謝罪するのが筋だと思います。(マスコミ各社からは本人への直接の謝罪はなかったようですが、謝罪文を掲載して間違いを表明したようです。)

 このネガティブ・キャンペーンが始まった当初、内容が事実無根なのでまとも対応するべきではないとの判断でした。加えてこちらも先方に対しては対抗としてのネガティブ・キャンペーンはしないとしました。先方の挑発に乗って同じステージに上がるのは馬鹿らしいし、こちらサイドの品格にも関わるということです。

 無視すると先方は頭にきた?のか、ネガティブ・キャンペーンの内容をさらにエスカレートさせます。誹謗中傷を書いたコピーを組織的に大量にまいたり、ネットサイトに書き込んだりしました。

 こういった時は、冷静さを欠いた方がミスを犯します。この時期は選挙期間および実質的な選挙期間にあたる時期ですので、公職選挙法が厳しく適用されます。公職選挙法は抵触すると刑事罰になる厳しい部分もあります。某与党の某国政議員がまいたビラは、この法律に抵触しないようにギリギリ計算して作られていました。しかし、他の氏名不詳のグループが作成した誹謗中傷ビラは明らかに事実無根であり、選挙妨害~公職選挙法に抵触するものでした。そこで報道でご覧になった方もいらっしゃると思いますが、民進党長野県連は長野県警に告発した次第です。この瞬間からビラの内容は全て事実無根の中傷ビラであると正々堂々と実証的に宣言できたわけです。

 その後は先方も不用意にビラをまくことはしなくなったようですが、それでも中傷ビラを持って個別宅に見せてまわった某組織があったと聞いています。(普通、見せられた人も嫌がるし、そのような組織に対しては嫌悪感を抱くと思うのですが)

 この誹謗中傷に対しては、当初は私も個人的にブログやFBで対応すべだと思いました。しかし、私自身が選対本部のど真ん中にいるので、候補(議員)本人の代筆ではないかと思われたり、こちらの組織的な対応であると誤解されたりする恐れがあったので控えましたが、結果は先方の過剰な行動となっていったので正解でした。

 ところで、上田市出身の高橋茂氏が書いている「イヤならやめろ!」というブログがあります。(けっこう面白いブログです。高橋氏についてはこちら=> http://blog.voicejapan.jp/profile

 そこの7月8日のブログ(タイトルは「2016参院選 見えてきたネット選挙のメリット・デメリット(その1:ネガキャンは誰にとってマイナスか)」です)の中に、7月5日に松本駅前で起きたエピソードについて書いています。=>
http://blog.voicejapan.jp/archives/4667.html

 そこには某与党の国会議員、仮にM議員としますが、そのM議員がジャンプして大声で「落下傘より健太さん」と絶叫、「口撃」している姿の写真が掲載されています。↓
ごむたい2


 実は、当日は私も現場にいて様子を見ていました。その日は安倍首相もこの後に駅前で街宣の予定で、多くの与党関係者が駅前に来ていたのですが、M議員が絶叫を始めると周辺の与党関係者はドン引きして遠ざかっていきました。ですので、駅前にはけっこう人がいたのですが、議員のまわりには人があまりいませんでした。

本人が空中に浮いているので、私は「カルトな空中浮遊写真」と名づけましたが、、、それにしてもM先生、よく浮いています。よっぽど「軽い」んでしょうね。

この結果ですが、敵失となり、こちらにかなりプラスなったのは投票結果に現れています。後日、某与党の県関係者と話したのですが、この件に関しては党の関係者の中でも快く思わなかった方が多かったようです。(そりゃそうでしょう)

故田中角栄先生は選挙の神様と言われ、未だに新人候補の多くは田中先生の選挙手法・スタイル(どぶ板選挙)を学んでいるはずです。その田中先生は他人(他候補)の悪口はけっして言わなかったそうです。国政議員の品格はけっして学歴等では量れないものであります。

ネガティブ・キャンペーンは相手を貶める以上に自分を貶めてしまうものである~今回はその典型でしょうか。

以下続く。

AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2016年08月16日(火) 01時53分09秒

参議院選挙によせて その6

テーマ:ブログ
2016年8月16日(火曜)

前回からの続きです。

 各政党はそもそも政治的な基本理念が異なる集まりなので、個別の政策について共同歩調を取ることがあっても、全体の党行動を共にすることないのが通常です。連立政権は政権をとるために個別の政策を貸し借りした、いわば妥協の産物であることは否定できません。

 今回の選挙での野党共闘は、安保関連法案の撤回、平和憲法の維持等(他にもありますが)を政策の共通項として野党が集結し、杉尾議員を推したわけです。ですので、この野党共闘は、このままでは暴走しそうな自公連立政権の拡大を食い止めることが目的です。

 選挙は受験と同じで当選(合格)しないと全く何もできません。参加するだけでは意味がないのです。その目的のために共闘したわけで、共闘ための共通項である政策は続けますが、これから各野党がずっといっしょに他の部分もやっていくというわけではないのです。

 ところが、その共闘部分だけでも納得できない支援者もいるわけです。それが前回の厳しいコメントです。確かに、以前は政治方針の差から争ったこともある野党どうしで、理屈を超えた感情的なすれ違いもあると思います。しかし与党ならともかく、野党が戦って国民の民意を実現するには共闘しかないのです。大きな目的のために全てを飲み込んで頂くしかなかったのです。

もちろん、今後は政党単独で国民の支持を得られるように努力すべきですが、、、、

 今回の「共闘」選挙で収穫は、もちろん杉尾議員の当選と他の野党とコミュニケーションが取れたことですが、それに加えて市民連合、勝手連、生活クラブ、緑の党、九条の会等の様々な団体・組織とつながりができたことです。

 市民団体・組織といっても、個別の課題や町村の問題に取り組む集団から限りなく政党に近いような組織まで様々ですが、それぞれが世の中を良くしようと理念を持って熱心に活動しています。その純粋さには本当に頭が下がります。
 さらにこれらの団体・組織の中には地方議員や国政議員の候補として活躍できそうな行動力のあるメンバーも見受けられます。

 今後、既存の政党に加えて、この様な団体・組織が政治の世界で重要な役割を演じていくかもしれません。既存政党の関係者として気を引き締めていかねばと感じる選挙でもありました。

以下続く

AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2016年08月13日(土) 03時03分22秒

参議院選挙によせて その5

テーマ:ブログ
2016年8月13日(土)

前回からの続きです。

 「落下傘より健太さん」というのは、「落下傘=杉尾議員」で杉尾議員は地元生まれでなく、「健太さん=若林元議員」は地元出身の候補であるということを強調したかったはずです。議員は地元出身の方が他から来た人物より良いという理屈だと思いますが、選挙は候補どうしの比較なので、この話で押し通すのは無理があります。加えて、そもそもこれは政策の話ではないので、理屈で説明しようがありません 。

 ちなみに、若林元議員は地元の人材であると主張されているようですが、実際は東京生まれで大学までは首都圏で学び、20歳代に長野に来て開業をしたと本人も言っているようです。この履歴によるなら、若林元議員による「落下傘」の定義が良くわかりません。

 ある団体の幹部から言われたことがあります~「金沢君、人も食い物も地産地消だでな!」~確かに地元のことは地元の人間だけでやれたことに越したことはないのでしょうが、しかし、それでは発展に限界があります。

 東京や大阪等の大都市圏がなぜ発展したかというと、多くの優秀な若い人材を高等教育機関や大企業の本社によって全国から引き寄せ、首都圏に居住させて活躍させて、最終的には地方に返さなかった(帰れなくなった)からです。

 今、地方に住む多くの高齢者が望むことは何か~それは学校や就職で首都圏や他の都市部に行ってしまって戻ってこない息子や娘たちが地元に戻ってきてくれることです。つまりはUターンして欲しいと思っているのです。

 なお、余談ですが平成26年に18歳から30歳までの年齢層の約10万人が地方から首都圏に流入しています。長野市の人口は約38万人ですから、約4年で地方から長野市クラスの都市が消滅していることになります。

 もし、地元うんぬんで主張するなら、「首都圏に奪われた地元出身者が帰ってきやすい環境~Uターンできる環境をつくる。他県からIターンしたくなる魅力ある地域にする。それを知っているのは自分だ。」とぐらいの方が良かったはずです。
 政策で語るべきだったのに、単なる形式的なプロパガンダ・キャッチフレーズで終始してしまっていたのではないでしょうか。先方の選対本部がどう思ったのか、、、、?です。

 次は勝因となる、「③候補が所属する政党や組織とその選挙戦略」と「④候補を支援する政党や組織の活動」についてです。今回の選挙の特徴が最も表れたのが、③と④です。民進党は与党である自民党プラス公明党より低い支持率ですが、それの差を埋めて与党候補に勝利しようとしたのが、野党共闘と市民団体との連携という戦略です。結果的に成功しましたが、これに関しては未だに賛否両論があります。

与党である自民党は、野党共闘を野合だと批判しています。その自民党は公明党と「自公連立政権」を現在成立させており、かつては「自社さ連立政権」「自自公連立政権」といった他党との連立によって政権を維持したことがあります。ですので、与党は今回の野党共闘を批判できるような立場にはないはずです。

 むしろキツかったのは政党の身内や支援者等、我々の近いところからの意見でした。例えばこんなコメントがありました。「民進党は、○○党や△△党と組んでまで選挙で勝とうとするなんて、落ちるとこまで落ちたわね、、、」~厳しいです。


いいね!した人  |  コメント(2)  |  リブログ(0)
2016年08月07日(日) 01時39分53秒

参議院選挙によせて その4

テーマ:ブログ
2016年8月7日(日)

勝因は何か

 勝因は何かといわれると、一言でいえば国民(県民)の民意ですというのが結論になってしまいます。ですが、報道等を通じて語られる勝因となる事柄を分類してみると

①候補の経歴・過去の実績や知名度
②候補の公約・政策、選挙時の論点
③候補が所属する政党や組織とその選挙戦略
④候補を支援する政党や組織の活動
⑤選挙時の時事問題、世論の風


等が主たるものでしょうか。これらがいくつか重なり合って最終的な投票行為~民意となると思います。
 このうち、①と②は候補個人に因るところが大で、③と④は組織的なもの、⑤はその時の運・偶然(本人、組織の努力以外の話)と区分できます。具体的に今回の選挙にあてはめてみます。

 ①については、主観ですが杉尾議員は、相手候補と比較してより様々な経験や広い知識をもっており、政治の世界では先方が議員としては先輩ですが、羽田元首相の番記者を務める等、実質的に政治の世界において経験豊富であると言えると思います。

 問題は知名度です。当初、杉尾議員はニュースキャスターであったので、知名度が高く選挙は有利でしょうと言う意見が多かったのですが、実際の選挙ではそう簡単には行きません。

「知名度がある」=「候補者として認識される」=「投票してくれる」

というのは、必ずしもイコールになりません。先方の若林議員は現職で、前回の選挙で少なくとも30万人近い県民が「若林」という名前を書いており、候補者として認識されています。ところが、杉尾議員の場合は確かに顔を見れば「ああ、ニュースキャスターの、、、」という反応があるのですが当初はそこまでですので、その次の段階としてまず参議院の候補者であることを知ってもらい、そして議員として相応しいので投票してもらうところまでにせねばなりません。候補者としての認識をされることから投票行為までは、知名度のある杉尾議員でもかなりの活動・エネルギーが必要でした。

 「②候補の公約・政策、選挙時の論点」についてですが、このブログを読んでいる皆さんで、杉尾議員と若林元議員の選挙活動時に訴えた中心的政策を覚えている方がいらっしゃるでしょうか。杉尾議員の場合、5つの政策を掲げています。自分は選対の人間ですからこの政策は頭に入っていますが、もしそれらを全てご存知ならかなりの政治通です。普通の有権者であれば候補者の政策を細かく覚えているわけではなく、候補者が訴えるメイン政策から、候補のイメージというものをお持ちではないでしょうか。

 選挙時の論点は「⑤選挙時の時事問題、世論の風」と多少被る部分があります。杉尾議員は「立憲主義」「安保法案反対」「アベノミクスと格差」「少子高齢化対策」等を論点として選挙戦に挑んだのですが、先方は政策そのものよりも「落下傘より健太さん」の方が聞こえてきたような気がします。(まさか「落下傘より健太さん」が論点ではないと思いますが)

以下続く。

いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 |最初 次ページ >>

AD

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

      ランキング

      • 総合
      • 新登場
      • 急上昇
      • トレンド

      ブログをはじめる

      たくさんの芸能人・有名人が
      書いているAmebaブログを
      無料で簡単にはじめることができます。

      公式トップブロガーへ応募

      多くの方にご紹介したいブログを
      執筆する方を「公式トップブロガー」
      として認定しております。

      芸能人・有名人ブログを開設

      Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
      ご希望される著名人の方/事務所様を
      随時募集しております。