すっかり減ってしまって珍しくなった瀬田しじみ(→滋賀の美味しいコレクション)を頂戴しました。鮒ずし(→ブログ2016/9/4)でもお世話になったI様から。いつもありがとうございます~!

到着して開けてみた途端、そうだった、こんな色だったなぁと。久しくお目にかかっていなかったので、すっかり忘れていますね。いつもの大和しじみと比べると、ずっと茶色っぽくて緑がかった茶色の縞が入っていたりしますし、殻の横縞文様も、ずっとくっきり。黒一色なつやつや感がしじみっていう感じからすると、かなり色が淡いです。
そうそう、冷凍庫に夏の大和しじみがまだいるわ、ということで並べて写真を。せっかくなので、味比べ~! ちょうど夏の土用しじみといわれる大和しじみと寒しじみといわれる瀬田しじみ、どちらも旬のものでおだしを取ります。
昆布と一緒にじっくり煮ていくと、どんどん汁は白濁してきてしじみ汁らしい色目になってきます。汁の色目はそれほど違わないのですが、瀬田しじみの汁のほうがやや黄色っぽいかもしれません。が、味はもう全然違います。

汽水域で育つ大和しじみはやはり若干塩けを持っていて、濃い旨みにはいかにもしじみ!と主張する力強さがあります。一方の淡水で育つ瀬田しじみはぐっとエレガントであっさりした旨み。ガツンというインパクトはありませんが、甘みがあってとても上品な旨みです。そしてなにより、火が通ってからも身がおいしい。大和しじみは加熱しても身が殻にへばりついていて、身を食べるのが難儀ですが、瀬田しじみはほろほろと外れていって、はずれた身はずっと小さいのですがぷっくりと丸いのです。つくだ煮やしじみ飯はこちらが作りやすそう。
こうして比較してみると面白いことがいっぱいです~!