いよいよ本日。

Acid Sevenが解禁


皆様にAcid Sevenがどのようにご評価いただくか。。。

是非、可愛がっていただければ幸いです。


Acid sevenについては、
我が子の成長のように愛しく、
そして時に厳しく接してきたつもりです。
ただ、新米パパだったので接し方がわからない面もありました。
それもこれもいい勉強をさせていただきました。
新米なりに、あえて厳しいコメントをさせてください。





私の現時点でのAcidSevenの評価は、80点です。



いえ、この酒。
もっと詳しい経過までご報告させて頂くと、70点~120点です。
どーゆ事か??
あくまで私の私見ですが、このような経過です。



1.しぼりたて5分後:90点

酒を搾る当日(http://ameblo.jp/shuwatto/entry-11492996594.html)
に蔵でヤブタ(酒を搾る機械の名称の事)から直接、利き酒しました。

しぼりたてなので当然ですが、非常にフレッシュ。
その中にもイメージ通りの味と主張のある酸の存在を確認でき、
満足の味でした。

2.しぼりたて10分後:120点!!!

前回から約5分後。
一関杜氏から、
『そろそろ中取り(もっとも品質の良い部分)かな~』
というので、もう一度利き酒。

すると、イメージを遥かに超えた超絶な味がそこにありました!!!!!(^^)

香りはさらに際立ち、味は厚みを増し、しぼりたてらしいフレッシュさはもちろん健在。
それでいて酸の存在は立っている。

『この状態をそのまま皆様に届けたい!』

と口走りました。

”中取りとは、こうも違うか!”
をまざまざと感じました。

これはものすごい酒になるのでは?
と身震いさえ感じたことを覚えています。


3.しぼりたて15分後:70点

ところが、さらに5分後。

今度、利くと前回の鮮烈な印象とまったくの別物に。。。

エグミを感じるようになりました。

自分の舌が狂ったか?と一関杜氏に確認すると、

『そうなんです。搾りの段階でまったく違うんです。面白いでしょ?』

酒の奥深さ、難しさを痛感・・・
ヤブタからの利き酒を、段階に分けて数回繰り返した経験はほぼ初めてでした。
とても良い経験をさせて頂きました。

『やはり全部搾ってみないとわからない』

という結論で今後は火入れのタイミングを図る事にしたのです。


4.生での利き酒1回目:70点

搾りから4日後。

火入れのタイミングを検討すべく。
天寿酒造へ。

早速、利き酒。






まだだ。
渋すぎる。


味の奥にキチンとした味がいてくれるものの、
今、火入れをしたら飲める状態になるのはいつの事やら。。。

一関杜氏と相談し、
もうしばらく生の状態で様子を見ることにしました。


ここまで火入れのタイミングを検討するのも初めてです。

火入れのタイミングを図る難しさを痛感しました。

『火入れを失敗したらヤバイことになる・・・(>_<)』

と怖ささえ感じたことを覚えています。



5.生での利き酒2回目:90点

前回の利き酒から約10日。
『少し時間が経過し過ぎてしまったかも・・・ヤバイ・・・』
と焦りながら、天寿酒造へ伺いました。

早速の利き酒。


心配した香味の劣化はありませんでした。

むしろ味としては、

『まだ生で置いてもいいか?』

とさえ感じるほど。

実際、この年の天寿さんの仕込みでも火入れは同様程度の生熟成をした上で火入れをしているとの事。

とは言え、火入れは早くしたい。

この酒のリリース時期などを一関杜氏と相談の上、

今の時点で火入れをすることに決定しました。


6.6/2 酒縁2013:80点

火入れ後の利き酒は、実は酒縁2013まで機会を作れずにいました。

酒縁2013の運営をしながらでしたが、
この酒だけは利き酒をしました。

懸念した火入れの時期は、まずまずだったように思います。

フレッシュさがあり、かつ味も火入れ熟成のまとまりを始めた段階。

総じて状態は良かったです。

今までは影を潜めていた、天寿らしい風合いがでてきました。

やはり天寿の酒だ!

というのが正直なところ。


7.7/29 Acid Seven:70点~80点

今回のAcidSevenのリリースにあたり、経過をみています。
今も継続中です。

開栓直後:70点

香りは派手すぎず、適度な吟醸の香り。

味は落ち着いた甘み。五味のバランスがとれています。
期待した酸味は、サワサワと通り過ぎる印象。


開栓後、3日:80点

空気に触れて味が出てきました。

ここに来て、期待した酸が徐々に存在感を増してきた印象。

Acidの名に合う酒質になってきたのかもしれません。

そろそろ燗も試してみたいと思います。


開栓後、10日:85点


酸味をより多く感じてきました。

冷やして飲むなら、
この辺りが飲み頃なのかもしれません。


お燗も少しだけやってみました。

酸が際立ちます。
私はお燗も面白い。
と感じています。

以後、継続検証中。




【結びに・・・】


正直、今のAcidSevenが、
よくぞこの味になってくれたと、
ホッとしています。

これも天寿酒造様のおかげです。
私のようなペーペーに全てを公開してくれた
寛大なお心に感謝以外のなにものでもありません。
おかげで何にも変えがたい勉強をさせて頂きました。

そして、ありがたいことに、AcidSevenに興味を持って頂いた皆様には
心より御礼申し上げます。

皆様のご期待に副えるかどうかわかりませんが、
今の持てる全てをつぎ込んだつもりです。
仕込み、経過、ラベルデザイン、プロモーションなどなど。

今年のAcidsevenが、お好みに合えば嬉しいです。

もし、ご期待に副えない味でしたら・・・

申し訳ありません。
来年、もう一度チャンスを頂けませんでしょうか?

許されるのであれば、もう一度やってみたいのです。
これも私見であり、酒和从の総意ではございませんが。。。


なにはともあれ、Acid Sevenをよろしくお願いいたします。





最後に、AcidSevenの誕生に関わってくれた

・天寿酒造 蔵元様、一関杜氏、蔵人様、営業様、総務部様
・デザイナー石井明日香様
・魁新報 長田様
・Acid Seven 命名のH様
・ネーミングコンペに投票頂いた皆様
・酒縁2013で試飲いただいた皆様

この場にて甚だ恐縮ではございますが、心より御礼申し上げます。



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