宝塚大劇場で花組公演『MESSIAH』を観る・・・の巻8/14 | 乾パンのブログ

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この前の火曜日(14日)は宝塚市にある宝塚大劇場まで、

宝塚歌劇花組公演『MESSIAHー異聞・天草四郎-/BEAUTIFUL GARDEN』を観に行きました。

11時公演。

 

 

午前中、猛暑の中を宝塚の街中を歩き回りまして全身汗みずく汗

ヘロヘロになってしまって、涼しい客席で寝てしまうんじゃないか!?と危惧いたしましたが、

思いの外、芝居が面白くて寝ずに観ることができました。

原田先生GJグッド!

 

芝居の『MESSIAH』は原田諒先生の作品

1637年(寛政十四年)に起こった島原の乱の指導者であった天草四郎(明日海りお)の物語。

 

島原の乱は(既に江戸時代ですが)戦国期のフィナーレを飾る戦い。

政治闘争としての「一揆」の最後の戦いでしょうかはてなマーク

 

天草四郎の出自を倭寇とするなど荒唐無稽な話だけど、まぁそこはフィクションですからねにひひ

実はもっと通り一遍なお話だと思い込んでいました。

領主と貧しい農民の関係とかね。

 

おやぁはてなマークと感じたのは渡辺小左衛門(瀬戸あきら)や益田甚兵衛(一樹千尋)の扱いが大きいこと。

実質的に乱を指導したのは、小西氏旧家臣団や有馬氏旧家臣団の地侍達ですから。

島原の乱は武装勢力同士の戦争であり、武士VS農民(キリシタン)と言うわけではなかった・・・

当時はまだ「天下太平」ではなく農村は刀や銃で武装していたわけですからね。

 

鍬や棍棒を持って幕府軍と戦う・・・なんて、無茶な場面がなくてまぁ良かった。

四郎の最期は少々格好良く出来過ぎですけどねにひひ

 

私が上田先生の『星逢一夜』が好きではなかったのは農民一揆を、

刀や火縄銃で武装した武士VS鍬や竹槍で武装した貧しい農民、という関係にしたこと。

そんなん、農民側が負けるに決まってるじゃん。

実は当時の農民も狩猟用で火縄銃を豊富に所有していた。

でも一揆には一定の作法があって、双方とも銃砲類は用いないというルールがあったんですけどねぇ

 

 

領主による日常的な激しい搾取に対して「神を信じれば死んで天国に行ける」という宗教を

拠り所にするしかなかった天草の人々に対して、

 

神は試練に沈黙するのみ、死んでパライソ(天国)に行って何の意味があるはてなマーク

だったら自ら試練を乗り越えるために皆で戦おうビックリマーク

この世にパライソを作ろうではありませんかクラッカー

(少々意訳)

 

島原の乱のきっかけとなる四郎の革命的アジテーション

ある意味、無茶な論理ですが、観ていると感動してしまうのが演劇(芸術)の面白さ。

 

この場面、私が観た時はべーちゃんや華優希ちゃんがボロボロと涙腺崩壊状況ショック!

役を演じているというよりも本気で感動しているんだろうなぁ・・・

迫力ある場面で印象に残りました。

 

神が沈黙・・・というと、遠藤周作の「沈黙」を思い出しますね。

人間は強くて弱い生き物、だからこそ宗教を、そして「神」という概念を生み出したんだろうけど。

でも「神」は観念的なモノだから、いざというときは沈黙するのみ。

じゃぁどうやって生きるんだ!?というのは・・・難しい課題ですねぇ

 

 

主人公天草四郎時貞は明日海りお

天草の人々にとってはよそ者だけど、だから故に突飛な判断が出来るカリスマ指導者・・・でしょうか。

今の花組におけるみりおの立ち位置っぽいよね。

一番の見所は前述の演説場面ですね。

 

四郎と言うと、どうしても伊東四朗→ベンジャミン伊東を思い出してしまってべーっだ!

炬燵の上で踊る電線音頭が忘れられません。

 

山田右衛門作は柚香光

リノは少なくとも一揆軍の幹部クラスで唯一生き延びた人物らしい。

たまたま口之津に居て、乱に巻き込まれてしまったらしいけど。

四郎に反目しながら、その思いを後生に伝えるために生き延びる道を選ぶ。

柚カレーっていつも余裕のない演技をする人だなぁという感じでしたが、今回も一生懸命かな恋の矢

でも右衛門作さんは余裕のない役柄だし、見た目も格好いいし、まぁ良いかベル

 

流雨は仙名彩世

トップ娘役のために作った役。

意味あるのはてなマーク

るう・・・」と言うと、ルー大柴を思い出します。

 

渡辺小左衛門の瀬戸かずやは凛として誇りを持っていながら、

一生懸命に生き延びようとする郷士振りに惚れちゃいました恋の矢

 

松平信綱の水美舞斗も格好いい老中でした。

ここまでマイティが本公演で活躍とはね・・・

 

専科特出の千尋さんもいつもながらの千尋さん。

安心する演技と台詞回しです。

 

松倉勝家は凰月杏、とその腰巾着は天真みちる

この物語の悪役ですが・・・何だかやり過ぎ感がコミカルに感じてしまってかお

タソって悪い人に見えないってのも大きいなぁ

 

娘役は・・・あまり役なかったよなぁ

城妃美伶ちゃんが少しセリフがあったようなあせる

華優希ちゃんや舞空瞳ちゃんは村娘でしたよね。

 

 

この旗のエピソードも印象的でしたなぁ

皆さん、写真に撮っておりましたカメラ

 

 

ショーの『BEAUTIFUL GARDEN』は野口先生の作品。

百花繚乱」とサブタイトルにありましたが、いろいろな生徒さんが入れ替わり立ち替わり登場する

確かに百花繚乱なショーでした。

 

特に男役では、柚カレーとマイティがよく目立っていた感じかな音譜

大活躍と行って良い。

次期花組体制はこの95期コンビが軸になるんじゃないかはてなマーク

このショーは、みりお→柚カレーへの橋渡しの布石なんじゃないかはてなマーク

と深読みしてしまいます。

逆にみりおはあまり目立たないンでね。

 

印象に残ったのは、最初の方の傘のダンスの場面。

B.J.トーマスの「雨にぬれても」に載せてのダンスですが良い感じ音譜

柚香舞空のデュエットダンスですが、瞳ちゃんがこれほど踊れる人とはビックリ仰天叫び

顔の表情が豊かで自由自在に自分の思う通りに踊っている感じ。

この娘役さんの実力と度胸は並外れていると感じます。

 

後は・・・後半の(これまた)柚カレー軸の古代ローマっぽい場面。

最初に出てきて上手側で歌う男役さんの歌の巧さに驚きました。

名前が分からないのが残念ですが。

 

トップ娘役仙名はダルマ姿が多いですね。

目の保養ですニコニコ

スタイル抜群ですねぇ

歌も上手いし、踊れるし、何でこの人が新公ヒロイン出来なかったのか・・・不思議だなぁあせる

 

それからフィナーレ前の「花美男子」も良いですね。

花組男役陣の充実振りが分かります。

皆さん、キザったり、ウィンクしたり、忙しい忙しいラブラブ

 

私的には羽立光来が好きだなぁラブラブ

個性的なお顔立ちで何処にいても分かるし、ダイナミックに踊るダンスも魅力的です。

 

取りあえず、眠いので六段目

 

 

麦焼酎「天草四郎」に甘いシロップを加えたカクテル「メサイア」800円

 

 

甲種焼酎にシロップ加えたカクテルは良いとしてだ。

乙種焼酎のカクテルは勿体ないと思うんだけどねぇDASH!