今現在、東京は結構な勢いで雨が降っておりまして
今日が全日本大学野球選手権の休養日(予備日)だったのは、運が良かったとしか言いようがないな。
昨日はまたもや、明治神宮野球場まで全日本大学野球選手権の試合を観に行きました
準々決勝4試合。
高校野球では準々決勝が一番面白いと言われています。
実力で勝ち上がったチーム、勢いで勝ち上がったチーム、くじ運で勝ち上がったチーム、が混在していて、
思わぬ熱戦や意外な結果が見受けられますからね。
それから準々決勝は1日4試合を一つの球場で消化するパターンが多くて、
朝から晩まで野球観戦三昧を味わえるという、野球ファンにとっては至福の時を過ごすことが出来ます
昨日は朝9時~20時まで11時間ほど神宮球場にいました
午前中は平日だけに空いてますね。
これが高校野球夏予選だと、もっともっと混雑している上に日射にやられてヘロヘロになってしまいます
6月はまだマシ・・・となります。
第1試合 東亜大学2-6流通経済大学
第2試合 大阪商業大学5-6神奈川大学(延長10回 タイブレーク)
第3試合 九州産業大学1-4上武大学
それぞれ熱戦で面白かった
神大濱口投手の熱投が凄かった。
昨年の神大準優勝の立役者だし、なかなかの好投手ですわ。
トーナメント戦に「捨て試合」はないし、神奈川大学的は濱口と心中気分。
濱口・濱口・雨・濱口・・・で行くんだろうなぁ
で、第4試合は、東京六大学VS東都大学、という準々決勝では勿体ない一戦となりました。
第4試合 専修大学3-4早稲田大学
夕方になると、さすがに混んできました。
早大よりも専大の方が応援団が多くて気合入ってたな
早大先発小島投手は一昨年の浦和学院が選抜で優勝した時のエースですね。
左腕からクロスファイアで左打者の外角ギリギリ(右打者の内角)掠める、
ストレートやカーブのコントロールが素晴らしい
切れ味も鋭くて、コレ投げられたら左打者も右打者も打てない。
130km代後半の球速でしたが、十分に通用しますね。
(それからこの試合の主審はストライクゾーンが広いようにも感じましたな)
早大が1回2点先制した時はこのまま大差勝ちするかと思いましたが、そうはいかんざき
専大先発大野投手は、ストンと落ちる球(フォークボールですか)が素晴らしく、
早大打線に追加点を与えない。
しっかし、専大っていつの間にアスレチックス風のユニフォームななったの
以前のユニフォームの方が好きだったのに
4回、専大秦選手が左翼越2点本塁打をかっ飛ばして同点
試合は一挙にヒートアップしていきます。
ここから専修が毎回安打で押し気味で試合が進行しますが・・・あと1本の適時打がでないもどかしい展開。
一方の早大は走者すら出すことが出来ません。
こういう展開で押され気味のチームがチャンスを掴むと、
簡単(のよう)に得点できてしまうのが不思議なんですね。
専大は後一本が出ずに延々とチャンスを逃すのに対して、早大はチャンスを効率的に生かします。
サッカーでもシュートを打っても外し続けるすチームに対して、
劣勢なチームがタテポン一発で勝つってことが有ります。
これがスポーツですわ。
専大は2回を除いて、安打1本ずつという典型的な非能率的攻撃となってしまいました。
もちろん、早大投手陣の連打を許さない投球術も凄かった。
よく「ピンチの後にはチャンスあり」という格言がありますが、実はチャンス=ピンチなんですよね。
チャンスを生かせないと、モメンタムを失い必ずピンチが訪れる。
チャンスとは、ゼロかプラスかではなくて、マイナスかプラスかの際どい状況であるわけです。
何で野球の代打のことをチャンスヒッターではなくてピンチヒッターなのかです。
早大は一度失ったモメンタムを、延々としのぎつつ8回のチャンスを生かした訳ですから、
こういう試合運びが出来るチームは強い
上手く行く時は誰が何しても上手く行くわけで、上手く行かない時にどう挽回するかが、
その組織の「組織力」な訳です
これで今季のベスト4は、流通経済大学、神奈川大学、上武大学、早稲田大学の4校となりました。
いずれも関東地区の大学です。
準決勝は、流経VS神大、上武VS早大ですね。
注目は何と言っても、上武大学・早稲田大学戦でして、実質的な決勝戦ですか
上武大のフィジカルな強さに対して早稲田がどう挑むか
選手個々の力では上武大が一枚上手のように思えましたが・・・
箱根駅伝もそうですが、上武大学の(良い意味での)雑草根性というか、
大物を喰ってやろうという意気込みは見習う点が多いです。
それから・・・
来年の選手権のシード校ですが、
今年のベスト4、東京新大学・神奈川・関甲信・東京六大学、過去10年で3回優勝の東都は決定として、
あと1つはどこになるんだろうね