最近観た宝塚歌劇のショーで、個人的に最も良かったのは月組さんの「Fantastic Energy!」です。
演出は中村一徳先生（愛称は中村Ｂ）
確か・・・「アルセーヌ・ルパン」の時のショーだったかな
東京宝塚劇場の公演中でもチケットが買えたので、リピートした記憶があります
you tubeさんから映像を拝借しますが、ココ 参照。
娘役さんの衣装のタコ足ダルマ群舞も良かったけど、
フィナーレの大階段男役黒燕尾群舞→みっちゃんの歌で、ちゃぴ＋路線男役陣のダンス→
まさちゃぴのデュエットダンス の流れが、いつ観ても心地良くてねぇ
男役群舞は、如何にも羽山先生チックの振付とフォーメーションなのですが、観ていて飽きないなぁ
燕尾服の返り止まり付近を両手で持つのですが、今回の月組さんはグーでつかむ感じ。
指を伸ばして指先でつまむやり方も見ますが、「作法」がいろいろあるのかな
それにしても龍真咲ってやっぱり誰にも真似できない独特のセンスの人・・・
目が引き付けられますわ。
続いての場面・・・
フィナーレでトップ娘役が男役陣を従えて踊るというのは、結構珍しいんじゃないかな
ちゃぴ（愛希れいか）が格好よかったんですよ、これがヽ(ﾟ◇ﾟ )ﾉ
それからみっちゃん（北翔海莉）の「青い影」ですね
聞いていて鳥肌立って感動する歌い方って、こういうことを言うんだと思います。
巧いなぁ・・・と改めて感じます。
んでもって、まさちゃぴデュエットダンスは・・・雰囲気の柔らかさが堪らないです
互いに相手を見つめる表情が、ホントに信頼感一杯に満ちあふれている感じ。
観ていて幸せな気分に成れるんだもん。
ちゃぴの問い掛けに真咲がちゃんと応えていると言いますか、
デュエットダンスって「会話」だということがよく分かるシーンです。
平素の２人の人間関係すら思い想像することが出来るダンス。
まりもさん（蒼乃夕妃）の涼しい顔して超絶技も観ていて凄い
と感動したけど、
こういう感動のさせ方もあるんですよね。
前にも何回か述べましたが、トップコンビという括り方で考えれば、
今の宝塚の５つの組で、まさちゃぴがNo.1だと感じます（キッパリ！）
雰囲気が最高っスよ
もちろん組の人気（＝トップスターの人気）とは直結していないのでしょうけど、
もうちょっと劇団もトップコンビというものを配慮して欲しいんだよねぇ・・・
差し当たっては、次期花娘１辺り（＝明日海りおの相手役）を、上手い具合に塩梅してね
それから、「Fantastic Energy!」、全ツでも地方公演でも良いから、また再演して欲しいなぁ
ついでに「Shining Rhythm!」も再演お願いしますm(．．)m
２つとも中村Ｂ先生の作品だし、私と一徳先生は波長が合うようです(〃∇〃)
とにかく分かりやすいショーなんです。
「エナージー、エナージー、ファンタスチッ～ク、エ～ナ～ジ～」という風に、
主題歌のリズムと演目名が覚えやすいのが素晴らしい
P.S.
真咲ってどうも、「トップスターなんだから～～しなければならない
」という、
自意識過剰気味な人ではないかと思っています。
自然体の反対の「非・自然体」と言いますか、いろいろと気負いを感じさせることが多いのです。
（まぁ、それを観るのも楽しみの一つですが）
ちゃぴは良くできた「嫁」でいろいろと真咲に合わせるのですが、
その「非・自然体」的な部分は、合わせずに自分の演技を貫きます。
そこのバランス感が絶妙で、結果的に真咲を「コントロール」しているような立場になっているんですよ。
トップスターとしての真咲にとって、ちゃぴはホントに得難い人材だと思いますねぇ・・・
トップコンビの持ち味って実はトップ娘役の持ち味とイコールだと感じます。
ですから、そこはトップスターがトップ娘役に合わせてあげないとトップコンビとしての魅力がでません。
持ち味が似ていれば好都合ですが、それでもトップ男役が相手役に合わせる度量と、
トップ娘役が相手役に合わせる技量がなければ、名コンビとはなかなか言えないのですわ。