パトリオット・デイ(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

パトリオット・デイ(ネタバレ)

パトリオット・デイ

パトリオット・デイ

原題:Patriots Day
2016/アメリカ 上映時間133分
監督・原案・脚本:ピーター・バーグ
製作:スコット・ステューバー、ディラン・クラーク、マーク・ウォールバーグ、スティーブン・レビンソン、ハッチ・パーカー、ドロシー・オーフィエロ、マイケル・ラデュツキー
製作総指揮:エリック・ジョンソン、ポール・タマシー、ニコラス・ネスビット、ダン・ウィルソン、ジョン・ローガン・ピアソン、ルイス・G・フリードマン
原案:マット・クック、ポール・タマシー、エリック・ジョンソン
脚本:マット・クック、ジョッシュ・ゼッツマー
撮影:トビアス・シュリッスラー
美術:トム・ダフィールド
衣装:バージニア・B・ジョンソン
編集:コルビー・パーカー・Jr.、ガブリエル・フレミング
音楽:トレント・レズナー、アティカス・ロス
出演:マーク・ウォールバーグ、ケビン・ベーコン、ジョン・グッドマン、J・K・シモンズ、ミシェル・モナハン、アレックス・ウルフ、セモ・メリキッゼ、ジェイク・ピッキング、ジミー・O・ヤン、レイチェル・ブロズナハン、クリストファー・オシェイ、メリッサ・ブノワ、ジェームズ・コルビー、マイケル・ビーチ、ビンセント・カラトーラ
パンフレット:★★★(720円/タメになるコラムが3本。最終ページの写真がいいね)
(あらすじ)
13年4月15日。ボストン警察の殺人課に所属する刑事トミーは、 「愛国者の日(パトリオット・デイ)」に毎年開催されるボストンマラソンの警備にあたっていた。50万人の観衆で会場が埋め尽くされる中、トミーの背後で突如として大規模な爆発が発生。トミーらボストン警察の面々は事態を把握できないまま、必死の救護活動を行なう。そんな中、現場に到着したFBI捜査官リックは、事件をテロと断定。捜査はFBIの管轄になるが、犯人に対し激しい怒りを抱えるトミーは、病院に収容された負傷者たちから丁寧に話を聞いてまわる。やがて、監視カメラに映っていた「黒い帽子の男」と「白い帽子の男」が容疑者として浮かび上がる。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


ピーター・バーグ監督×マーク・ウォールバーグ主演による実録映画シリーズの3本目ということで、気になっちゃいましてね。7月上旬の都内上映最終日、ユナイテッド・シネマ豊洲にて、会員デーを利用して鑑賞いたしました。「いい作品なんだけどなぁ… (`Δ´;) ウーン」と思ったり。


11番スクリーン、都内の公開終了日のせいか、8割ぐらい埋まってましたよ、確か。
11番スクリーン


本作は、2013年4月15日=「愛国者の日」に発生した「ボストンマラソン爆弾テロ事件」の映画化ということで、その顛末をご存知の方も多いと思うんですが、僕は「テロが発生→わずか数日で逮捕」程度の認識しかなかったので、「こんな大変だったんだ… (°д°;)」と(小並感)。巨大な倉庫に街を再現して監視カメラに写っている犯人を探すくだりはその方法&見せ方に感心したし、テロ兄弟の暴走振りも興味深かったし(銃を奪う目的で殺される警官とか拉致される中国人青年とか知らなかったからドキドキした)、何よりもクライマックス、閑静な住宅街で繰り広げられるテロ兄弟vs不慣れな警官たちの銃撃戦の緊迫感は素晴らしかった! あのグダグダな感じも含めて“リアル”というか、ピーター・バーグ監督、さすがじゃないでしょうか。


実際のニュース映像を交えて見せる爆破テロ。現場には足がちぎれ飛んでいたりするのです。
爆破テロの凄惨な現場

倉庫に現場を再現して捜査するシーンはテンションが上がりましたよ
現場を再現

そして住宅街の銃撃戦は最高でした。一見の価値アリ。
住宅街の銃撃戦


最終的には、テロ兄弟の兄は死亡して弟は逮捕されて終わるわけですが…。エンドクレジット直前に“モデルとなった人たち”が出てくるのがまた感動的で。足を吹き飛ばされながらも、義足を装着してボストンマラソンを完走した夫婦とかさ、その精神性の気高さにグッとくる。「テロをするようなクズは悪・即・斬!m9`Д´) ビシッ」ということではなくて、「悲しみの海は愛で漕げボストンストロング!ヽ(`Д´)ノ ウォォォォッ!」という真っ当にも程があるテーマに着地した上に、最後の最後に、殉職した警官&爆破テロの犠牲になった3人(そのうち1人は8歳の男児)が映るからさ、そりゃあスゲー泣いたし、超良い映画だと思いましたよ、マジで。


実際の事件映像を貼っておきますね↓ 酷い事件ですな…。




ただ、残念ながら僕は心が穢れていてーー (ノД`) 不満を少し書くと、映画全体にリアルなムードがムンムン漂ってる分、マーク・ウォールバーグ演じる警官トミーだけが不自然に見えちゃって。トミーは、作劇の都合上、現場で活躍した3人の警官の役割を1人で担うキャラなんですが、それ故にいろんな現場に顔を出すから、「なんでまたここにいるの?(・ε・)」と“リアルさ”が損なわれて没入感が冷めちゃったんですよね…。それと「ハクソー・リッジ」の感想でも書いたことですが、ラストの“モデルの人たち登場”に心が震えたことは確かながらも、この手の「実話ベース映像作品のお約束展開→何度も観ている」せいで、どことなく「今日の『奇跡体験!アンビリーバボー』は良かったなぁ… (T∀T)」気分になって、感動が若干目減りした次第。


なんか最近、こういう「実話系映画」を観すぎているのかも (´・ω・`)
パトリオット・デイ


いや、ケビン・ベーコンだジョン・グッドマンだJ・K・シモンズだミシェル・モナハンだと有名どころがサラッと見事な演技を披露しているし、“普通の人々”の日常描写も素晴らしいし、「困難に“前向きな気持ち”で立ち向かう」というテーマも文句のつけようがないんですけれども(しかもそれが実話なんだから!)。僕にはその“真っ当さ”がまぶしすぎて70点という感じ (`Δ´;) ウーン テロ兄弟には苦しみ抜いて死んでほしかったし、中盤、犯人の嫁が尋問されるシーンも36度の風呂並みに温くてイラッとしたというか。実話だから仕方ないんですが、ごめんなさい、僕的には溜飲が下がらない実話よりもスカッと爽快なフィクションの方が好みであって。例えば、「4デイズ」のサミュエル・L・ジャクソンが登場して、テロリストの嫁にバラエティ豊かな拷問を実施→自白させてほしかったなぁ…って、なんだそりゃ ( ゚д゚)、ペッ


「4デイズ」はこんな映画↓ かなり好きです。




おしまい。




デジタル盤のサントラです。靴ひもで星条旗を表してるのね。



最近観たピーター・バーグ監督×マーク・ウォールバーグ主演作。僕の感想はこんな感じ



ピーター・バーグ監督作で一番好きなのはこれだし、またこんなのを撮ってほしい。僕の感想はこんな感じ



なんとなく貼っておきますよ。僕の感想はこんな感じ革ベルトで叩いたりする拷問がなかったのは残念だったり。