ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2D・字幕版)(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2D・字幕版)(ネタバレ)

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2D・字幕版)※ムービーウォッチメンのリンクなどを追記しました(6/6)

GOG vol.2

原題:Guardians of the Galaxy Vol. 2
2017/アメリカ 上映時間136分
監督・脚本:ジェームズ・ガン
製作:ケビン・ファイギ
製作総指揮:ルイス・デスポジート、ビクトリア・アロンソ、ジョナサン・シュワルツ、ニコラス・コルダ、スタン・リー
共同製作:デビッド・J・グラント
撮影:ヘンリー・ブラハム
美術:スコット・チャンブリス
衣装:ジュディアナ・マコフスキー
編集:フレッド・ラスキン、クレイグ・ウッド
音楽:タイラー・ベイツ
音楽監修:デイブ・ジョーダン
視覚効果監修:クリストファー・タウンゼント
ビジュアル開発監修:アンディ・パーク
出演:クリス・プラット、ゾーイ・サルダナ、デビッド・バウティスタ、ビン・ディーゼル、ブラッドリー・クーパー、マイケル・ルーカー、カレン・ギラン、ポム・クレメンティエフ、エリザベス・デビッキ、クリス・サリバン、ショーン・ガン、シルベスター・スタローン、カート・ラッセル
パンフレット:★★★☆(950円/820円の通常版ではなく、特別版を購入。グラビアとアートページが増えている様子)
(あらすじ)
スター・ロードを自称するいい加減なリーダー、ピーター・クイル(クリス・プラット)を筆頭に、美しき暗殺者のガモーラ(ゾーイ・サルダナ)、毒舌なアライグマのロケット、樹木型ヒューマノイドで25センチまで再生したグルート(ビン・ディーゼル)、マッチョな破壊王ドラックス(デビッド・バウティスタ)のガーディアンズの面々が、新たな危機に直面し、再び強大な敵と立ち向かうことになる様を描く。高慢な指導者アイーシャが率いる黄金の惑星で、小遣い稼ぎの仕事をこなしたガーディアンズ。しかし、ひょんなことからアイーシャを怒らせてしまい、追われる身に。危機に陥った彼らの前に、ピーターの父親だという謎の男エゴが現れるが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




90点


※この映画の小ネタについては、このサイトを読むと良いザンス。

最初に「リミックス」という邦題を耳にした時は、「前作の再編集版が公開されるの?(゚⊿゚) ドウナノ?」と思った…なんてイヤミは置いとくとして(まぁ、洋画の宣伝も大変なんでしょうし)。前作が最高だったので、そりゃあ観る気マンマンだったものの、とにかく仕事が忙しい。さらに、まだ4月公開作の前売り券を使い切っていないのもあって、なかなか足を運べなかったんですが、愛聴しているラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」(略称:タマフル)の映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」の課題映画になったということで! 水曜日、新宿ピカデリーで観て来ました。とても楽しかったです (´∀`) ヨカッター ちくしょう、本当は前作を見直してからIMAX3Dやら4DXやらで観たかったし、せめてもう1回観てから感想を書きたいぐらいなんですけど、時間もお金もないのでね(苦笑)、短めの駄文を垂れ流しておきますね。


3番スクリーン、4割ぐらいの入りだったような。
3番スクリーン


お話を適当かつ雑に書いておくと、ピーター・クイルの父親が“神にも等しい力を持つ天人/セレスティアル”のエゴ(演じたのはカート・ラッセル!だったことがわかって、恥ずかしながらもウキウキ通りを行ったり来たりしてみたものの、実は“役に立たない自分の子ども”を大量に殺戮していた上に、全宇宙を自分色に染めようとしていたので、みんなの力で倒しまして(「そりゃそうだ」感溢れる文章)。最後は、育ての親のヨンドゥが自らを犠牲にしてクイルを助けたことで、「お前は掟を破った!m9`Д´) ビシッ」とヨンドゥをなじっていたスタカー(演じたのはシルベスター・スタローン!たちが宇宙海賊なりに悼んだりしつつも「オレたちも暴れるぜ!ヽ(`Д´)ノ」的なことを言いだしたり、グルートが思春期に突入して面倒くさいムードになったり、ヨンドゥの側近だったクラグリンが遺品の“矢”を操作したらドラックスに刺さったり、スタン・リーウォッチャーたちに見放されたりして、終わってた気がします。


GOGの5人は、惑星ソヴリンのアニュラクス電池を宇宙怪獣アビリスクから守るべく戦うんですが…。
宇宙怪獣アビリスク、襲来!

ロケットが電池を盗んだことで、ソブリンの指導者アイーシャは激怒→追われてしまうのです。
ソブリンの女王アイーシャ

そんな時、助けに来たのがエゴ。クイルの父だと名乗って、自分の本体である惑星エゴに招待するというね。
エゴ

で、あーだこーだあって、ロケットがヨンドゥに“ずっと孤独だったがゆえの試し行動”を諭されたり…。
ヨンドゥに諭されるロケット

愛憎入り交じる妹ネビュラの気持ちを姉のガモーラが理解してあげたりしましてね。
ネビュラと和解

クライマックスは、その名の通り、エゴ丸出しのクズ野郎だったエゴをみんなで倒すのでした。
勢ぞろいシーン


非常に面白かったです。僕が一番感心したのは脚本で、前作同様、疑似家族がメインテーマながらも、「クイルとエゴとヨンドゥの父親問題」「友達以上恋人未満なクイルとガモーラ」「ガモーラとネビュラの確執」「ロケットの試し行動」「ドラックスマンティスの交流」「ヨンドゥとクイルの関係に嫉妬していたクラグリン」「ヨンドゥとスタカーの因縁」などなど、136分の中にさまざまな人間関係のドラマが盛り込まれていて、“ほとんどが”良い感じに描かれていましてね。特にジェームズ・ガン監督に愛されているマイケル・ルーカーが演じたヨンドゥの『隣る人』の物語」には、スゲー泣かされました。


マイケル・ルーカー演じるヨンドゥ、超カッコ良かったですな。
ヨンドゥ(マイケル・ルーカー)


ヨンドゥは「子どもが殺されることを知りながら金のためにエゴの元へ運んでいた」という、スタカーが激怒するのも納得のゲス野郎だったんですが(※ラリーBさんから「『事情は知らないが金払いが良かったので子供を運んでたが、子供を養分にしてると知ってクイルを保護した』のでは?」と指摘を受けて、確かに僕もそんな気がしてきたので、若干修正&追記しておきますね)、クイルを保護したことで“人の情”を知った…という部分にグッときたというか。そりゃあ、アメリカ人じゃあるまいし、体験しないと“人の情”がわからないってのはおかしな話なんですけど、やっぱり僕のようなアホは子どもが生まれた&育ったことによって大きな影響を日々与えられていて。で、ちょうど前日に「T2 トレインスポッティング」を観たのも相乗効果となって、本作を観た後は「保護者としての自分」が娘に何をしてあげられるのかを考えたりもしましたよ。その他、ヨンドゥは宇宙船内での大殺戮シーンなどの見せ場も素晴らしくて、「監督ったら、本当にマイケル・ルーカーが好きなんだなー (´∀`) アラアラ」なんて微笑ましい気持ちになった次第。


ヨンドゥの“矢”による殺戮シーン、殺される奴らの極悪振りを散々見せられていただけに、超すっきりすでした (o^-')b スッキリ!
ヨンドゥの“矢”による殺戮


もちろんそれ以外のキャラクターたちも魅力的でしてね…(しみじみ)。GOGのメンバーでは、すっかり「愛されマッチョ」と化したドラックスが可愛かったし、クリス・プラットも安定感があったし(「エゴが母親の脳に腫瘍を埋め込んだ」と聞いた時の顔が好き)、ベビー・グルートもそりゃあ可愛かった! 新キャラでは、カート・ラッセルの尊大なクズ役は味わい深かったし、何と言ってもシルベスター・スタローンが最高だったなぁと(チョイ役ではありますがー)。なんか「いつものスタローン」がSF世界に溶け込んだムードであり、そのままドルフ・ラングレンやテリー・クルーズが仲間として合流してもおかしくなかった印象。

エンドクレジットで少し触れていましたけど、もうね、スタローン主演の「ラヴェンジャーズ」がスゲー観たいというか(メンバーにミシェル・ヨーやヴィング・レイムスがいたのもイイ!)、むしろ「エクスペンダブルズ4」は宇宙が舞台でも良い気がしてきた…というのは暴論でしょうか(暴論)。あと、パンフを読んだら、本作の敵の中でもトップクラスにムカつくテザーフェイスを演じたクリス・サリヴァンが「自分はおっかなそうな大男」「大柄だから大声を出す役目を任されることが多くてね」「スポーツドリンクをたくさん飲んで、低くて荒っぽくて響く声を保つようにしてるんだ」なんて話していて、役柄とのギャップに萌えました… (´Д`;) ハァハァ


なんとなく「ジャッジ・ドレッド」の時のスタローンを思い出したりしましたよ。
ジャッジ・ドレッド

ティザーフェイス役のクリス・サリヴァン、普段はこんなナイスガイなのです。
ティザーフェイス(クリス・サリヴァン)


だがしかし! 前作よりもハッキリとした不満点がありまして。「宇宙服&ブースターは手のひらサイズに小型化されている→複数個持てる→ヨンドゥの自己犠牲が取って付けたように見える」という点には目をつむるとしても。ドラックスがマンティスの容姿を醜いだなんだと言うのがノイズだったんですよね…。いや、ドラックスの性格を表すギャグであり、悪意がないのはわかるんですが、何回も言うからなかなか居心地が悪かったというか。本作では前作の10倍ぐらい泣いたんですけど(当ブログ比)、この部分だけ微妙な気持ちになった…って、伝わるでしょうか。


マンティスの容姿に関するギャグは、せめて2回ぐらいだったら飲み込めたかなぁ。
マンティス(ポム・クレメンティエフ)


何はともあれ、「母親が残したミックステープの『vol.2』」という体で流れるサントラは最高だったし、エンドクレジット中もいろいろと工夫して観客を楽しませようとするサービス精神も好感が持てるし、とても愉快な映画なのは間違いないのでね、興味がある方はぜひ観てくださいな。僕も仕事が落ち着いたら、今度は4DX版を観に行く予定でございます。そして、たぶん作られるであろう3作目に、マイケル・ルーカーと共演したことがあって、カート・ラッセルやシルベスター・スタローンと同じようなジャンル映画で活躍している“あの人”が起用されたりしないかなぁ…なんて思ったりしているのでした。


「レプリカント」のジャン=クロード・ヴァン・ダムとマイケル・ルーカーを貼っておきますね。
レプリカントでの


おしまい。

宇多丸師匠の愛情溢れる時評がアップされたので、ぜひ読んでほしいとともに、高橋芳朗師匠の音楽解説も超タメになるので、併せて読むべし!m9`Д´) ビシッ




最高すぎる前作。僕の感想はこんな感じ



良さげなサントラ。なんとカセット版も発売される様子。



GOGの歴史がわかる一冊。これは…ほしい… (´Д`;) オカネガ...



マーベルの宇宙ガイド。これも…ほしい… (`Δ´;) ヌゥ



僕的にジェームズ・ガン監督の最高傑作はこれ。僕の感想はこんな感じ



マイケル・ルーカーが活躍するジャン=クロード・ヴァン・ダム主演作。それなりに愉快でございます。