HiGH&LOW THE MOVIE(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

HiGH&LOW THE MOVIE(ネタバレ)

HiGH&LOW THE MOVIE

HiGH&LOW THE MOVIE

2016/日本 上映時間130分
監督:久保茂昭
脚本:渡辺啓、平沼紀久、TEAM HI-AX
企画プロデュース:EXILE HIRO
アクション監督:大内貴仁
撮影:鯵坂輝国
照明:平野勝利
録音:照井康政
美術:橋本創
音楽:中野雄太
音楽プロデューサー:佐藤達郎
コスチュームプロデューサー:小川哲史
出演:AKIRA、青柳翔、高谷裕之、岡見勇信、井浦新、TAKAHIRO、登坂広臣、岩田剛典、鈴木伸之、町田啓太、山下健二郎、佐藤寛太、佐藤大樹、岩谷翔吾、山本彰吾、黒木啓司、遠藤雄弥、鬼龍院翔、喜矢武豊、歌広場淳、樽美酒研二、稲葉友、栁俊太郎、山田裕貴、鈴木貴之、一ノ瀬ワタル、鈴木昴秀、龍、前田公輝、窪田正孝、永瀬匡、佐野玲於、ZEN、林遣都、遠藤要、阿部亮平、小澤雄太、ELLY、早乙女太一、大屋夏南、野替愁平、白濱亜嵐、ANARCHY、秋山真太郎、武田航平、中村達也、橘ケンチ、小野塚勇人、松澤一之、西岡徳馬、小島藤子、工藤綾乃、楓、佐藤晴美、山口乃々華、城戸愛莉、八木将康、加藤歩、坂東希、V.I、白竜、豊原功補、天野浩成、藤井夏恋、藤井萩花、YOU、小泉今日子
パンフレット:★★★(1000円/作りはしっかりしてます)
(あらすじ)
「山王連合会」「White Rascals」「鬼邪高校」「RUDE BOYS」「達磨一家」という5つのチームがしのぎを削り、各チームの頭文字をとって「SWORD地区」と呼ばれる荒廃した危険な街。5つのチームが台頭する以前、一帯は伝説のチーム「ムゲン」によって支配されていた。そんなムゲンと、彼らに屈しない雨宮兄弟が激突し、ムゲンは解散してしまうが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




75点 ドラマを観た後:90点


※今回の感想は、映画と関係のない文章が多めなので、そういうのが苦手な人は気をつけて!

オレはただ、このブログを書きたかっただけだーー。


EXILE TRIBEの「HIGHER GROUND」を貼っておきますね↓




あれは8月24日のこと。仕事をサボッスケジュールを調整して1日の自由を手に入れたオレは、渋谷のユーロスペースで映画を観て過ごすつもりだった。観る映画は、ケンとカズクズとブスとゲスちえりとチェリー。ノートPCもちゃんと充電済みであり、電源カフェの場所も把握済み。もし仕事で何かあったとしてもすぐに対応できる。「悪な男だぜ ( ̄ー ̄) ニヤッ」と独りごちながら、新宿の金券ショップの前を歩いていた時! まるで日本刀のような殺気を感じて振り向くと、1人の男と目が合った。


突然、背後から日本刀のような殺気!(「グラップラー刃牙」より)
殺気を感じた花山

振り向くと…750円…だと!?
金券ショップで750円!


それは「HiGH&LOW THE MOVIE」のチラシに載っていたAKIRAの強い視線だった。な、なんだ、この男は? 750円で売られているくせに、不適な笑みを浮かべてやがる… (`Δ´;) ヌゥ そういえばツイッターで相互フォローしている方が本作を褒めてたっけ。まぁ、アクション映画が好きな人的には「ダンサー=身体能力が高い=アクションに向いている」という認識があると思うのですが(念のため、あのジャン=クロード・ヴァン・ダムもバレエ経験者…ということも書いておきましょう)、僕もそれなりには気になっていたんですよ。

ただ、もう「若い不良たちが縄張りを巡って抗争する云々」なんて映画を観に行く年齢でもないし(殺人空手でカルト集団を皆殺しにする映画を観に行っている男の文章)、何よりも「テレビシリーズと連動→そんなのまで観るヒマはない」のでね(苦笑)、スルーするつもりだったんですけれども。「750円だったら払ってもいいか (`∀´) ケケッ」と思ってね、この日はケンとカズクズとブスとゲスちえりとチェリーハイとローを鑑賞することに決定。ユーロスペースで3本観た後、適当に夕食を済ませてから、TOHOシネマズ渋谷に足を運んだのでした。


1番スクリーン、公開1カ月近く経っているのに、ほぼ満員でしたよ。
1番スクリーン


お話を雑&乱暴に書いておくと、いきなり貧民街が爆破されると同時に商店街が襲撃されて、”貧民街をパルクールで移動する人たち”RUDE BOYS”商店街LOVEずっきゅん山王連合会がスゲー怒って。どうやら同じころに“正義のスカウト集団”White Rascals”教育機関感ゼロの学校”鬼邪高校”テキヤ集団っぽい”達磨一家も襲撃されていたようで、それらはSWORD地区を手に入れたい“海外マフィア”長城の御曹司・李が仕組んだことでしてね。李は、“伝説の走り屋集団”MUGENのリーダーだった琥珀さんをそそのかして、”とにかく強い人たち”MIGHTY WARRIORS”「それはスカウトじゃなくて誘拐じゃないですか…」感溢れるスカウト集団”DOUBTを使って、SWORD地区を縄張りとするチームを一掃しようとしてたのです。


一応、話の流れを説明してくれる動画を貼っておきますね↓




そこに”よくわからないけど最強の兄弟”雨宮兄弟も加わって、コンテナ街でSWORD連合軍with雨宮兄弟(100人ぐらい)vs 琥珀さん&MIGHTY WARRIORS feet.DOUBT(500人ぐらい)がほぼ素手で激突! 各々適当な見せ場をもらいながら、ラストは元MUGENのメンバー3人vs琥珀さんによる回想階層バトルによって、琥珀さんの涙腺が決壊→墜ちたー!ヽ(`Д´)ノ ウォォォォッ! とりあえず問題は解決したっぽいムードになって、作戦が失敗した李は父親の白竜さんに焼き土下座(少しウソ)。雨宮兄弟の長男が斎藤工さんだったりした後、コンテナ街の決闘にいなかった劉が九龍グループのスパイだったことが判明して、映画は終わってましたよね、確か。


そして、物語は「HiGH&LOW THE RED RAIN」に続くのでした。




まず、連想したのは実写版「TOKYO TRIBE」例えが古くなっちゃいますが(汗)、「疾風伝説特攻の拓」あたりの「やたらスゴい肩書きの不良や暴走族が出てくる“キャラ立ちがしっかりしたヤンキー漫画”」っぽい作りながらも、「100人のMUGENと2人で渡り合った雨宮兄弟」「5留は当たり前の鬼邪高校」「人権が認められていない無名街」「1人の刑事に賄賂を渡したぐらいで貧民街で起きた爆破放火事件や商店街襲撃事件をまったく捜査しない警察」などなど、どう考えてもフィクション感の強い設定が当たり前の顔で展開されまくりでしてね。僕は「TOKYO TRIBE」が大好きな上に、あの映画ほどふざけていない分、かなりストライクでした。

というか、一番良かったのは、画面がリッチに見えたこと。特にアクションシーンはなかなかクオリティが高かったです。ちゃんと各ボス&各勢力ごとにファイトスタイルを変えてたりするし、ミュージックビデオ感はありながらもワンカット長回し(そう見えるように上手く繋いでるところもあると思う)を入れてくるのが良かったし…。クライマックスのコンテナ街での対決はド迫力で、吊ったカメラを移動させながら撮った乱戦模様は、「日本でもこんな画が撮れるんだな… (゚д゚;)」と感心いたしました。


このスケール感、最高! 「ウォーリーをさがせ!」みたいに細かいところをチェックしたくなるのです。
コンテナ街の決闘


それと、最後の元MUGENのメンバー3人vs琥珀さんは、間違いなく「プロジェクトA」「るろうに剣心 伝説の最期編」のラストバトルを意識したと思うんですが(九十九の頬に十字の血が付いたりしてた)、あの琥珀さんの“心”に訴えかけていく連続回想シーンには驚いたというか。回想シーンの中に回想シーンが入ったりして「インセプション」のような“何が何やら感”は強かったものの、「琥珀サァーン!( TдT)」と泣き叫びながら向かっていくコブラたちの熱意にグッときてしまって、気が付けば僕もすっかり「琥珀サァーン!( TдT)」という気持ちになっていたというね。


「ムゲンは仲間を見捨てねぇ!」からのテーマが流れる展開は鳥肌が立ちましたよ ( TдT) コハクサァーン!
ムゲンは仲間を見捨てねぇ!


ただ、ごめんなさい、文句を書くと、女性キャラがウザかったです…。レディースの苺美瑠狂とか、お笑い担当って感じでちょっとキツいなぁと。YOUさんと小泉今日子さんのキャラもなんとなく「見守っている大人キャラなんだろうな〜」とはわかったけど、最後に出てきて大人代表みたいな台詞を言われると、なんか居心地が悪かったというか。僕的には、どうせ女性を出すならMIGHTY WARRIORSのセイラのような戦闘キャラの方が好みだし、それが厳しいなら「ロボに乗せる」というのもアリだったのではないかーー(誰も賛同しなさそうな提案)。


「TOKYO TRIBE」の大好きなシーンを貼っておきますね。ただ、実際にロボでは戦わないんだよなぁ (・ε・)
ロボに乗る女性


そんなワケで、鑑賞後は「良い映画を観たなぁ〜 (´∀`) ウフフ」程度の気分だったんですが、テレビシリーズが気になってしまって。で、ちくしょう、huluに加入して見始めたらこれもまたスゲー面白い。いや、僕自身、特撮番組以外はそんなにテレビドラマを見ないので他とは簡単に比較できないんですが、各キャラ&勢力のキャラの立たせ方のバランスが見事であり(スモーキーを病弱設定にしたりとか)、細かい部分もキッチリ作っているし(MIGHTY WARRIORSメンバーの車のナンバーがキャラに合ってたりとか)、ドラマで観る分には苺美瑠狂の人たちも可愛くて、登場人物全員好きになっちゃう感じ。ちゃんとEXILE関係以外の役者さんたちを主要なキャラに起用しているのも良いなぁと。ちなみに僕が一番好きなキャラは、琥珀さんは別格とすると、White RascalsのROCKYでございます。


店の経営が軌道に乗ったら、孤児院を作ろうと思っているROCKY… (ノД`) イイヒト 2位は鬼邪高の関だったり。
ROCKY


その上でアクションが非常に贅沢に作られててビックリしたというか。乱戦の長回しとかよく考えられているなぁと。「格闘技中継の煽りPVの作りをドラマに持ち込んだような編集・構成」というイメージで、毎回同じような使い回しシーンが出てくるものの(そうやって予算を上手く使ってるんだと思う)、ちゃんとお金をかけて作り込んでいるため、そんなにイヤに見えない…どころか、むしろ「おっ、またこの場面が出てきたな ( ̄ー ̄) ニヤッ」と楽しい気分になってくる不思議。もうね、マジで観て良かったです。


格闘技中継の煽りPVとは、こんな感じ↓ ナレーションも立木文彦さんだしなぁ。




で、やっと全話見終わった&今週の「ムービーウォッチメン」の課題映画になったので、もう一度観に行こうと思っていて。ただ、1回目を750円で観てしまったことになんとなく負い目を感じていたので、昨日、ユナイテッド・シネマ豊洲の会員サービスデーを利用しながらも「販売中のコラボフードをすべて注文=合計2730円使った」ということで、勘弁してもらえねぇかな、琥珀さん…。


5番スクリーン、ほぼ満席でした。
5番スクリーン

コラボメニュー、全部頼みましたよ。
飲食物(2730円)

団扇とオリジナルジャーをゲットいたしました。
団扇とオリジナルジャー


そして、テレビシリーズを全話視聴してからの映画鑑賞最高だった!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン! 映画単体でも楽しかったのに、ドラマで思い入れが増している分、破壊力がバイバインであり、鑑賞後にサントラを買ってしまったほど。「乱戦時のチハルと古屋のやりとり」といった細かい描写がわかるのもうれしかったし、1回目以上にラストバトルの琥珀さんがスゲー泣けましてね… (ノω・、) コハクサン... というか、この映画、琥珀さん役のAKIRAさんの顔芸を観ているだけでも楽しくて(個人的には九十九に自殺願望を見抜かれた時の驚く表情が好き)、なんか僕的に映画「ROOKIES 卒業」はつまらない作品だったけど、テレビシリーズのファンはこんな風に幸せな気持ちだったのかもしれないな…なんて思ったり。


SWORD集合シーンは初見時も良かったけど、テレビシリーズを観た後に観るとテンションの上がり方が違うのです。
SWORD勢揃い!

こういう回想シーンも、より楽しめるように。2人が出てくるのを待っている時の顔が好き。
在りし日の琥珀

復讐から解き放たれてフュリオサっぽく叫ぶ琥珀さんを貼っておきますね。
フュリオサな琥珀


その他、「琥珀さん、定職ついてないのかな…」とか「特撮番組出身者が多いのも好き」とか「テーマの流し方が特撮番組っぽい」とか「コブラがプロレス技を駆使するのがいいね」とか「ムゲンのメンバーに高谷裕之選手と岡見勇信選手を起用するセンスが素敵」とか「危険ドラッグの『RED RUM』という中二感溢れるネーミング」とかとか褒めたいところは無限にあるんですが、長くなるので割愛! 一応、テレビシリーズを経た上での不満を書いておくと、すみません、やっぱり映画での女性キャラたちは微妙だったというか。例えば苺美瑠狂たちを「ロボに乗せる」というのもアリだったのではないかーー(しつこい提案)。あと、映画の出来とは全然関係のない話ですが、コラボフードの「男気」厚切りベーコンサンドのベーコンがまったく厚切りではなかったのが納得いかなかったんだーー。


これが厚切りって、どうなってんだよ、琥珀サァーン!ヽ(TДT)ノ
「男気」厚切りベーコンサンド


そんなワケで、ダラダラと駄文を垂れ流しましたが、非常に楽しいドラマ&映画でした (´∀`=) ヨカッター 本当は「HiGH&LOW THE LIVE」のライブビューイングも観たかったんだけど、時間が合わなかったので仕方なし。今、斎藤工さんが“雨宮兄弟の最強の長男”として登場する続編がスゲー楽しみだったりするのです。合う合わないが非常に分かれる気はしますが(世界観とか映像の使い回しの多さとか)、興味のある方はドラマから観てみると良いザンス。




テレビシリーズのシーズン1。1話30分×全10話なので、結構見やすいのです。



サントラでございます。まだ届いておりませぬ…。



連想した園子温監督作。僕の感想はこんな感じ