トゥモローランド(2D・字幕版)(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

トゥモローランド(2D・字幕版)(ネタバレ)

トゥモローランド(2D・字幕版)※ムービーウォッチメンのリンクなどを追記しました(2018/8/31)

トゥモローランド

原題:Tomorrowland
2015/アメリカ 上映時間130分
監督・製作・原案・脚本:ブラッド・バード
製作・原案・脚本:デイモン・リンデロフ
製作:ジェフリー・チャーノフ
製作総指揮:ジョン・ウォーカー、バーナード・ベリュー、ジェフ・ジェンセン、ブリガム・テイラー
原案:ジェフ・ジェンセン
撮影:クラウディオ・ミランダ
美術:スコット・チャンブリス
衣装:ジェフリー・カーランド
編集:ウォルター・マーチ、クレイグ・ウッド
音楽:マイケル・ジアッキノ
出演:ジョージ・クルーニー、ヒュー・ローリー、ブリット・ロバートソン、ラフィー・キャシディ、トーマス・ロビンソン、ティム・マッグロウ、キャスリン・ハーン、キーガン=マイケル・キー、ピアース・ガニォン、ジュディ・グリア
パンフレット:★★(720円/「6つのヒント」はあったけど、もっと詳細な施設や装置、小ネタの解説ページがほしかったなー)
(あらすじ)
宇宙飛行士を夢見る17歳の少女ケイシー(ブリット・ロバートソン)は、ある日、自分の荷物の中に見慣れないピンバッジが紛れ込んでいるのを見つける。ピンバッジに触れたケイシーは、テクノロジーの発達した未知の世界「トゥモローランド」に迷い込むが、ほどなくして元の世界に戻ってきてしまう。そんな彼女の前にアテナと名乗る謎の少女(ラフィー・キャシディ)が現れ、「再びトゥモローランドに行きたければ、フランクという男(ジョージ・クルーニー)を訪ねろ」と言う。このことをきっかけに、ケイシーは人類の未来をかけた冒険に出ることになる。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




60点


※今回の記事は、この映画が好きな人は不快になる怖れがあるので、カゲヒナタさんくららがたったさんそーす太郎さんのブログを読むと良いザンス。

東京ディズニーランド(TDL)といえば、誕生の際にいろいろな感動秘話があったりとか、一昨年の食品偽装昨年の労働問題などで知られていますが(意地悪な文章)、好きな施設ではありまして。実は来週の平日に代休を取って、家族で行くことになっているのです。というのは、娘のマナ子(仮名/3歳)が7月で4歳になるんですが、「3歳までは入場が無料だから」という庶民的な理由だったりしてね(苦笑)。ちなみにTDLで僕が大好きなのは、スキッパーズ・ギャレーテリヤキチキンレッグ…って、食い物かよ ( ゚д゚)、ペッ


実は「キャプテンEO」が一番好きだったり。もうないんですよね…。




とは言え、ディズニーランドのアトラクションなどを映画化した作品にはあまり興味がなくて。「パイレーツ・オブ・カリビアン」は1作目だけ観たのかな(ウロ覚え)。「ホーンテッドマンション」なんてのもあったものの、食指は動かない感じ。だから、今回の「トゥモローランド」も迷ったんですけど、あのブラッド・バード監督作ということで前売り券をゲット。今週のムービーウォッチメンの課題作品になったのもあって、いそいそとTOHOシネマズ新宿で観てきたんですが…。感想を書くと、スゲー面白かったです!…トゥモローランドに行くまでは (´・ω・`) ザンネン


スクリーン6で観ました。ほぼ満席だったんじゃないかな。
スクリーン6


まず、あらすじを雑に書いておきたいんですけど、冒頭でジョージ・クルーニー演じるフランクが過去を語り出したり、そのすぐあとにブリット・ロバートソン演じるケイシーが自分の事情を話し始めたりと、なかなか面倒くさいということで! 劇中で起きたエピソードや語られた事実を“勝手な推察”や”この映画とは関係ない出来事”などを交えながら時系列順に並べてみますね↓


1880年代パリ万国博覧会の前あたり?)
トーマス・エジソンニコラ・テスラジュール・ヴェルヌギュスターヴ・エッフェルなどが中心となって、秘密科学組織<プルス・ウルトラ>を結成。ボンヤリと発見した別次元に「トゥモローランド」を作り上げる。

1964年~?
ニューヨーク万国博覧会にて、当時11歳の発明少年フランクが審査員のイヤミ科学者ニックスに拒絶されるも、AA(オーディオ・アニマトロニクス)のアテナによってトゥモローランドに導かれて、<プルス・ウルトラ>に参加。その後、アテナに心惹かれるも、成長とともにAAだと気付く→ハートブレイク!ヽ(`Д´)ノ ナッチマウ

1970年
日本万国博覧会が大阪で開催され、「太陽の塔」が始動する。

1980~89年ぐらい?
フランクがタキオン粒子を使って過去と未来を見られる装置”モニター”を作ってしまい、人類が破滅する未来を確認して、みんながガッカリ。なんとなくフランクが追放され、その後、悲観的になったトゥモローランドの方針に反発したアテナも追放→勝手にピンバッジ配布活動を開始。

1993年
恋をした、oh、君に夢中。

2001年
秘密結社<イエスタデイ・ワンスモア>による”古き良き昭和”を再現する計画が実行されるも、野原家によって防がれる。

2014年
夢をあきらめないことに定評がある科学少女ケイシーが、アテナの計らいによって、謎のピンバッジをゲットすると、それをキッカケにすっかりジョージ・クルーニー化したフランクと合流。敵のAA軍団に追われながらもパリに移動して、そこからエッフェル塔ロケットで別の次元に突入→トゥモローランドに到着する。そこで提督になっていたニックスと出会い、”モニター”を使って「実は地球があと58日で滅亡する」ことを知るも、ケイシーは「それは“モニター”が地球の人たちにネガティブな影響を与えているからYO!m9`Д´し ビシッ」と看破。トゥモローランドを仕切るニックス&AA軍団とのバトルの末、アテナの自己犠牲によって“モニター”を破壊すると、すっかりポジティブになったフランクと一緒にトゥモローランドを仕切ることに。地球の破滅を回避するため、彼女と同じように「夢をあきらめない人たち」をスカウトすることになったので、AAを全世界に派遣したーー。



なんとなく岡村孝子さんの有名な曲を貼っておきますね↓




まぁ、こんな感じ、こんな感じ(心のない文章)。「フランクの追放」に関しては、時系列的にどの辺りかよくわからなかったんですけど、適当に入れてみました。補足として書いておくと、エンドクレジットの後には劇中でカギとなるピンバッジが出てきて、それを誰かが触ったところで終わってましたよ。もしかすると「私たちが暮らすこの世界は、ある意味、現実のトゥモローランドなのです (´∀`) ウフフ」的なことなのかもしれませんが、よくわかんないや ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ

今作の序盤から中盤までは好みのタイプでして。ピンバッジに触れることで幻視するトゥモローランドのレトロフューチャー感溢れるビジュアルに関しては「まぁ、予想通りだな (`∀´) ケケッ」と舐め気味だったんですけれども。ラフィー・キャシディが演じたロボ少女革命アテナが100点の素晴らしさ。「キック・アス」ヒットガールを思わせる無双振りやT1000走行など、「こんなに素敵なロボ少女、初めて見た!Σ(゚д゚;)」と驚かされたというか、とにかく最高だったのです…(しみじみ)。


AA少女アテナ。「可愛い振りしてあの子、割とやるもんだね… 川 ´д)(´д`し ヒソヒソ」と陰口を叩かれそうなほどにスゴいのです(なんだこれ)。
アテナ


で、ケイシーとフランクの「家に入れろ」「入れない」のくだりはイラッとしたんですが、AA軍団が来襲→家に備え付けられていた科学トラップの数々がまた100点!m9`Д´) ビシッ 無惨かつテンポ良くAAを破壊するだけでなく(「バイオハザード」っぽい罠もありましたな~)、バスタブが脱出装置になっていたりとか、気が利いててマジ愉快なのです。というか、この映画、「ロボだから残酷に破壊しても大丈夫 (o^-')b ロボダモノ」「人間だって塵にしちゃえば残酷に殺しても大丈夫 (o^-')b チリダモノ」というメソッドを採用しているあたり、ちょっとスティーヴン・スピルバーグっぽいというか。ブラッド・バード監督、つくづく信用できる男だと感心しましたよ。「スター・ウォーズ」やら「アイアン・ジャイアント」やら、いろいろなSF関連の小ネタが散りばめられているのも良かったです。


フランク家の攻防は何度でも観たいほど楽しかったなぁ。
フランク家の攻防

手が千切れたって、「あら、ロボなのね (´∀`し ンモゥ!」とママも安心。家族連れで楽しめます。
ロボなら腕が千切れてもOK!

次々と人が塵にされるスティーヴン・スピルバーグ監督作「宇宙戦争」の動画を貼っておきますね↓




その後のエッフェル塔からロケットが出てくる場面も素敵でね… (´Д`;) ハァハァ 「あんな大掛かりなものを使って移動していた」というよりは、何かあった時の非常手段として用意されてたんでしょうか。もうね、エジソンやテスラといった偉人たちが絡んでいたという設定にもドキドキしたし、この時点では「トゥモローランドに行ったら、どうなるんだろ!(*゚∀゚)=3 ムッハー」とスゲー期待していたんですよ。


ちなみに僕の中のエジソンはテスラを「スカタン野郎!」と罵ってるイメージ(「変人偏屈列伝」より)。
テスラを罵るエジソン


ところが! トゥモローランドに着いた途端、「人生って、どうしてこんなに上手くいかないのカナ… (´・ω・`)」なんてションボリしてしまうほどにテンションがガン下がり。予告編で触れられていたウォルト・ディズニーが実際は全然絡まなかったのは別に良いとしても、自分が何か説明を見落としたのかと思うぐらいに話がよくわからなくなっちゃったんですよね…(実際、見落としたのかも)。


「実はディズニーランドがカモフラージュになっていて…」的な展開になるかと思ったら、そうでもなかったり。
あまり絡まなかったウォルト


まず、<プルス・ウルトラ>がよくわからない。少なくとも25年以上前に「2014年に地球が破滅する」ということを知った科学者たちが実行したのは「警告」だけ? 1964年の時点でアテナのようなスゴいAAを作り出す技術力があるんだからさ(トゥモローランドのマークがこれなので、動力は原子力?)、アイツらが技術提供すればエネルギー問題が瞬時に解決して、世界の紛争の多くが起きない&地球の環境も悪くならなかったんじゃないの? 「良い未来、良い未来!( ゚∀゚)o彡° トゥモロー!」なんて偉そうな口を叩く割には、現実的な対処をしてこなかったなんて、何がしたいのかサッパリな組織じゃないですか。

それに「たかが科学好きの天才少女がヤル気を出した程度で破滅する未来が変わる」ってのが、ごめんなさい、さすがにバカバカしかったです。ケイシーぐらいの人って世界的にはそれなりにいそうだし(実際、映画の最後ではAAが大量の“あきらめない人たち”をスカウトしに行く)、あれほどのテクノロジーを持った優秀な科学者たちがそういう可能性すら考えられないってさぁ…。「過去と未来が見渡せる装置を持ちながらアテナ程度を25年も捕まえられない」という時点で、「選民意識をこじらせたバカ集団」になってたのかもしれませんが。あと、なんで今のメンバーがヒュー・ローリー演じるニックスしかいないのか、その説明がないのもイラッとしましたよ。

まぁ、この映画はあくまで子ども向けの寓話的なものであって、「あきらめないで!(・∀・し」という真矢みきさん的なメッセージを重視したんでしょうけど、最後のオチも「なんだかなー」感が拭えない。いくらなんでも「路上でギター弾いてる奴をスカウト」って、科学関係なさすぎというか。「1人1人が明るい未来を考えることで、世界は良くなるんだよ ( ´_ゝ`)」的なことを表現したんだとしても、「そのレベルで良いなら、世界はとっくに良くなってるだろ ( ゚д゚)、ペッ」って思っちゃうネガティブなアタシ。


あの基準なら「ペイン&ゲイン」の“夢をあきらめない主人公”もスカウトされそうな気がします。
ダニエル(マーク・ウォールバーグ)


その他、「フランクの追放理由がよくわからない」とか「フランクとアテナの恋愛要素は悪くないけど、死に際が長すぎて萎えた」とか「都会にいる奴があのバッジを手にしたら、高確率で事故に遭って死にそう」とか、文句はいくらでも出てくるんですが、トゥモローランドに到着するまでは本当に楽しかったのでね、決して嫌いではない作品だったりします。それに…実は僕もあのピンバッジを所持しているのです ( ̄ー ̄) ニヤッ


これは劇中に出てきたバッジと同じ…?
謎のピンバッジ


映画館で前売り券を買った時、いつの間にかカバンの中に紛れ込んでいたんですけど、これは僕が”Doer”として毎週あきらめずにブログを書いてることがスカウトに評価されたんでしょうな…(一部、「ペイン&ゲイン」が混同した文章)。とりあえず来週、東京ディズニーランドに行く時に装着し、奥さん&娘&お義母さんと一緒にイッツ・ア・スモールワールドに乗り込む予定ですが、もしこのブログがずっと更新されなくなった時は「彼はトゥモローランドに行ってしまったのさ」と思っていただければ幸いです (・∀・) ナンダソリャ

宇多丸師匠の的確な時評がアップされているので、ぜひ聴いて! なんか納得することしきりでしたよ〜 (´∀`) サスガァ!




ブラッド・バード監督の前作。僕の感想はこんな感じ



名作。ブラッド・バード監督はこれを作ったことで永遠に称えられる男なのです。



思いっきり連想した原恵一監督作。子どもが出来てから観ると、感動が10倍界王拳。



次になんとなく思い出したJ・J・エイブラムス監督作。僕の感想はこんな感じ



邦題が似てるディストピア映画。かなり好きです (^ε^) ウッフン



なんとなくチェックしてみた無許可映画。そんなに面白くはなかったぜ。



決して夢をあきらめないマッチョたちの犯罪映画。僕の感想はこんな感じ