シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア(ネタバレ)

予告編の「でも観客賞、総なめ~(パフパフ)」というナレーションが心底好きではないものの、設定自体はなかなか面白いと思ったので、前売り券を購入。新宿ピカデリーでやっと観たんですが、しかし! ごめんなさい、内容を全然思い出せないんですよね…。いや、観たこと自体もすっかり忘れていたというか、たまたまはちごろうさんの感想を読んで、「あれ? この映画、僕も観たような…? (゚д゚;)」と記憶が甦ってきた感じ。だから、非常にボンヤリとした内容になっちゃうんですけど、当ブログは僕の備忘録ということで、一応、感想を残しておきますよ。あと、最初に書いておくと、未見の人はネタバレを知らないで観た方が楽しめると思うので、こんな駄文は読まない方が良いんじゃないかしらん ヘ(゚∀゚*)ノ アディオス!












シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア

What We Do in the Shadows

原題:What We Do in the Shadows
2014/ニュージーランド 上映時間85分
監督・脚本:タイカ・ワイティティ、ジェマイン・クレメント
製作:タイカ・ワイティティ、チェルシー・ウィンスタンリー、エマニュエル・マイケル
撮影:リチャード・ブラック、D・J・スティップセン
美術:ラ・ビンセント
衣装:アマンダ・ニール
編集:ジョナサン・ウッドフォード=ロビンソン、ヤナ・ゴルスカヤ、トム・イーグルス
音楽:プラン9
出演:タイカ・ワイティティ、ジェマイン・クレメント、ジョナサン・ブロー、コリ・ゴンザレス=マクエル、スチュー・ラザフォード、ジャッキー・バン・ビーク
パンフレット:★★★★★(720円/小さいけど情報&ユニークな企画記事が多くて大好き! 映画が好きな人はマストバイ!)
(あらすじ)
ニュージーランドの首都ウェリントンで一緒に暮らすバンパイアのビアゴ、ディーコン、ブラド、ピーターは、毎晩のように歌い踊ったり行きつけのパブで遊んだりと楽しい毎日を過ごしていた。ある日、ピーターが人間の大学生ニックにうっかり噛みついてバンパイアに変えてしまう。しかもニックが人間の親友スチューをシェアハウスに連れてきたことから、大騒動が巻き起こる。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




80点


素敵な映画体験でしたね… (〃∇〃) ウフフ


スクリーン9で観ました。
スクリーン9


映画を観た方ならわかると思いますが、冒頭の「忘れた」云々は、エンドクレジット後に登場人物が「この映画を観たことを忘れる~」なんて観客に催眠術をかけてきたことへの“ボケ”でしてね(苦笑)。相当数いるであろう、“この時点で「つまんねーんだよ!( ゚д゚) クソガ!」と不快な気持ちになった方”は、この先も本当にどうでも良い文章しか書かれていないのでね、そっ閉じしていただけると幸いです… (ノω・、) スミマセン

さて、映画の感想を書くと、かなり面白かったですよ。「もしヴァンパイアたちがシェアハウスで共同生活をしたら…?」というアイディアに、古今東西の吸血鬼ネタを盛り込んで(「鏡に映らない」とか「招かれないと家に入れない」とか「狼男たちと不仲」とか)、カルチャーギャップコメディ・モキュメンタリーとして上手くまとめた印象。ヴラド3世「吸血鬼ノスフェラトゥ」がモデルになった登場人物がいたりするだけでなく、ところどころで「ブレイド」「ロストボーイ」などの映画ネタが入ってたのは、ちょっとうれしかったですね。


ちなみに僕が一番好きだったキャラはピーター。ヴァンパイアハンターに襲われて死んでました… (´・ω・`)
ピーター

狼男たちとの小競り合いシーンも大好き。枝を追いかけるくだりで爆笑しましたよ。
狼男たちとの小競り合い


あと、途中から吸血鬼になってしまった若者ニックがとにかく迂闊で、ヴァンパイアであることをバラしまくる展開は予想外で面白かったなぁ(そのせいでバンパイアハンターに狙われる)。その親友の童貞スチューもスゲー良くて、IT関連の技術者ということで、吸血鬼たちが初めてスマホやPCに触れる描写も愉快なんですけど、何よりも「ほとんどの男キャラが彼に甘い」という設定がツボに入りまくり。赤いホッペのビジュアルといい、非常に良いキャラだと思ったり。


中央にいるのがスチュー。人間だけど、すっかり人気者になってましたよ。
人間スチュー


お話自体は、基本的にはブロマンスモノでして。オチを書いておくと、「スチューが狼男に襲われて死亡→と思いきや、狼男になって復活→吸血鬼たちと狼男たちが仲良くなる」って感じなんですけど、その中でヴィアゴが片想いだった女性と一緒に暮らすことになるという展開もまた実にブロマンスっぽい終わり方だなぁと思ったり(若干は成長するところが)。


この年の差カップル、男の方が年上というのがなかなか愉快。
年の差カップル


その他、褒めたいのは松竹。批判されることも多いシネコンですが、こういう優れた小品を見つけて公開するなんて超偉い!m9`Д´) ビシッ 「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」をもじった邦題も上手いしさぁ。パンフレットはあの“信用できる編集者”中居雄太さんの仕事で、判型は小さいけれどもデザインが凝ってる&ネタも詰まってるし、町山智浩さんや相馬学さんといったお馴染みの方々だけでなく、ニュージーランド在住のライター・クローディアー真理さんの原稿まで入っているんだからスゴいのひと言。今作が好きな方は絶対買った方が良いですぞ。


こういう「入居者募集!!」なんて無駄だけど愉快なページを入れる姿勢が好きなのです。
入居者募集中!!


まぁ、正直なところ、気に入らないところもあって。「ニュージーランドにヴァンパイアって… (・ω・;) ウーム」というイメージの問題は置いとくとして。人間の命が驚くほど軽く描かれていた…のも全然OKなんですけど(不要な文章)、全体的にあざとさを感じたというかさ。上手く書けないんですが、例えばディーコンがダンスしたりとか、スチューに空手を習ったりとか、そんなに必然性のない「吸血鬼と関係ない面白げな描写」を入れてくるあたりには、微妙にイラッとしたんですよ。ううむ、この気持ち、わかっていただけるでしょうか…。


このシーン、なんとなく好きになれなかったのです。
ダンスシーン


な~んて書きつつも、観た環境が素晴らしかったおかげで、そのマイナス要素も帳消しになったという奇跡。鑑賞したのは水曜日=新宿ピカデリーのレディースデーだったせいか、劇場は満席&ほぼ女性! その“圧”は凄まじくて、スクリーン9に足を踏み入れた途端、姉たちの部屋に入ってしまったような錯覚を覚えたほどですよ。で、いつも通路側に座るんですけど、僕の隣には女子大生ぐらいのメガネをかけた女性が座っていて…フフ…なかなか…僕好みでしてね…(微笑)。しかも、みなさん、「キャッキャ」と非常によく笑うから、なんか楽しい気分になってきて。「劇場版テレクラキャノンボール」級ではないにせよ、鑑賞中に結構一体感があって、なんとなく女子気分まで味わえたというか。映画が終わって劇場から出たら、なんとお肌がツヤツヤになっていた…というのは、当たり前ですけどニセ文章です。初笑い、できたかな?(周回遅れの時事ネタ


「伝染るんです。」に出てきた老人のように、周囲の女性たちの精気をチャージした気分…って、読者が一気に減ったような気がします…('A`)
生気を吸い取る老人


なんだかどうでも良い文章を垂れ流してしまって、すみません…。何はともあれ、思ったより面白い映画体験が出来て楽しかったです (´∀`) ウフフ ニュージーランドなんて、ピーター・ジャクソン関連とか映画のロケ地とかマーク・ハントとかオールブラックスとかぐらいの印象しかなかったので、結構舐めてたというか。監督&脚本&主演を務めたタイカ・ワイティティジェマイン・クレメントは今後も注目かもしれませんな。おしまい。




連想したモキュメンタリー、その1。こっちはかなりイヤな気分になる映画ですが。



連想したモキュメンタリー、その2。未見なので、今度レンタルしようかなぁ。



邦題の元ネタ。クリスチャン・スレーターが出てるんですけど、なんで日本では評価されないんだろう…(いやらしい文章)。