天使の処刑人 バイオレット&デイジー(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

天使の処刑人 バイオレット&デイジー(ネタバレ)

天使の処刑人 バイオレット&デイジー

三角絞めでつかまえて-天使の処刑人 バイオレット&デイジー

原題:VIOLET & DAISY
2011/アメリカ 上映時間88分
監督・脚本:ジェフリー・フレッチャー
製作総指揮:ジョン・ペノッティ、ジェームズ・スコッチドープル
製作:ジェフリー・フレッチャー、ボニー・ティマーマン
撮影監督:ヴァーニャ・ツァーンユル
プロダクションデザイン:パトリツィア・フォン・ブランデンスタイン
編集:ジョー・クロッツ
衣装デザイン:ジェニー・ゲーリング
音響:ボブ・ハイン
音楽:ポール・カンテロン
出演:シアーシャ・ローナン、アレクシス・ブレデル、ジェームズ・ガンドルフィーニ、ダニー・トレホ、マリアンヌ・ジャン=バプティスト、タチアナ・マズラニー
パンフレット:★★(600円/デザインは好きだけど、内容が薄いというか、100円高いと思う…)
(あらすじ)
まだ10代のバイオレット(アレクシス・ブレデル)とデイジー(シアーシャ・ローナン)は、ニューヨークでプロの殺し屋として簡単な仕事のみオファーを受けて、日々過ごしていた。ある日、彼女たちのもとに仲間のラス(ダニー・トレホ)から報酬アップの簡単な仕事の依頼が舞い込んでくる。いったん断ったものの、二人は条件の良さにつられて引き受けることに。そして、標的のアパートに潜入し……。(以上、シネマトゥデイより)

予告編はこんな感じ↓




60点


ううむ、急遽「シッチェス映画祭」特集なんてやったら、すっかりアップするのが遅くなってしまって…。都内では本日で上映終了ということで、早めの時間帯に更新しておきますよ。新宿シネマカリテで観てきたんですけどね、フワフワした感じは好きでした (〃∇〃) ウフフ


階段のところにはパネルが飾られてまして。
三角絞めでつかまえて-パネルの展示

ロビーには記事の切り抜きがありましたよ。
三角絞めでつかまえて-記事の切り抜き


「現代版『テルマ&ルイーズ』の誕生。」なんてキャッチコピーに惹かれたし(好きな作品なので)、「処刑人」っぽい雰囲気もなんとなく気に入ったので、観る予定ではあったものの、前売り券は1500円もしたのでスルー。「シネマカリテはレイトショー割引があるから、1300円で観ようっと♪ (`∀´) ヘラヘラ」な~んて目論んでいたら! この映画ったら全然レイトショーにならないというね… ('A`)

こうなったら仕方ない。「300円でも安くなれば」と劇場サイトにある割引クーポンをプリントアウトしまして。「あらあら、どう見ても40歳オーバーのオッサンが、たかだか300円安く観たいがために、わざわざプリントした紙を持ってきたんですかぁ? 川`∀´) ビンボー」なんてバカにされそうで怖かったのだけれども(勝手な被害妄想)、受付の女性は予想以上に優しく応対してくれて、なんとか1500円で観ることができたのです…って、この話どうでもいいな!ヘ(゚∀゚*)ノ ナンダコレ


これが割引クーポンだッ! みんな、フル活用すべし!ヽ(`Д´)ノ ベシッ!
三角絞めでつかまえて-割引クーポン!


閑話休題。映画の感想を書きますよ。正直、思ってた以上にアクションが少ないのはガッカリしました。冒頭と中盤の2箇所だけで、時間もかなり短めなんだもの。“少女の殺し屋"という荒唐無稽な設定の説得力を補強するような描写もなかったし…。ハッキリ言って、アクションにはあまりこだわりがない印象を受けましたね。


この2人のアクションがもっと観られると思ってたのになぁ (・ε・) チェッ
三角絞めでつかまえて-バイオレットとデイジー


あと、弾を撃ち尽くしてから呑気に買いに行ったりとか、買いに行った店で起きる銃撃戦の顛末がバカバカしかったりとか、「実はデイジーはいつも空砲を撃ってた→人を殺してなかった」ことが明らかになったりとか(絶対無理)、物語の“リアリティラインの低さ"にも驚いたというか。こんなテイストの映画で「テルマ&ルイーズ」を引用した宣伝をするのはナシだろと強く思ったり(「現代版『テルマ&ルイーズ』」だなんて1ミリも思えなかった)。

とは言え、「新しいドレスが欲しい!川`∀´)人(゚∀゚*し ホシイ!」なんてアホな動機でキャッキャと殺し屋稼業に従事する2人の少女を観ているだけで、何だか楽しかったりもしましてね (´∀`) エヘヘ “殺さなくてはならない男"マイケル(ジェームズ・ガンドルフィーニ)と仲良くなっていく過程も愉快だし、上手く書けませんけど、観ている間、妙に居心地が良かったのも確かだったのです。


「ジャッキー・コーガン」では殺し屋役が愉快だったギャンドルフィーニ、今作では“良き父親"を演じてて素晴らしかったです。
三角絞めでつかまえて-ジェームズ・ガンドルフィーニ


一応、話のオチを書いておくと、最後、デイジーは仲良くなったマイケル(末期ガンで、殺されたかった)を泣く泣く射殺することで、なんとなく大人の階段を上ったシンデレラ(なにこの文章)。せっかく買ったドレスをマイケルの娘に渡して、バイオレットがカッコ良く銃を撃つシーンを思い出したところで、エンドクレジットに突入してました。ごめんなさい、正直、よくわからなかったけど、「憧れと決別して少女期が終わった」ってことなんでしょうかねー (・∀・;) ドウナノヨ


唐突ですが、2人が“内出血ダンス”をする時に流れたスリー・ディグリーズ「天使のささやき」を貼っておきますね↓




なんて言うんでしょうか、とにかく女の子2人のやり取りは超可愛くて(バイオレット役のアレクシス・ブレデル、全然アラサーに見えなかった)、ジェフリー・フレッチャー監督の「オレはこういうフワフワしたのが好きなんだYO!ヽ(`Д´)ノ」という主張がビンビン伝わってくる感じでして。いろいろと期待してただけに不満点はあったものの、不思議と好感が持てる作品というか、トータル的には「好き」という着地だったり。僕以上にあの劇中の雰囲気がドストライクな人は確実にいると思うのでね、気になっている方にはぜひ観てほしいんですけど、新宿シネマカリテでの上映は今日までなので、急いでぇ!ヽ(´Д`;)ノ ゴメンネ




ジェフリー・フレッチャー監督が脚本を書いた作品。非常に良い映画でしたよ。



リドリー・スコット監督作。ラストシーンがスゲー好き。



主人公2人の名前は、この映画に出て来た結合双生児が元ネタだそうです。



トロイ・ダフィー監督作。結構好きです。



「映画秘宝 2013年 11月号」の紹介記事で中野貴雄監督が引き合いに出していた作品。未見なんですよね~。