アイアム ブルース・リー(ネタバレ)
アイアム ブルース・リー
原題:I AM BRUCE LEE
2012/アメリカ 上映時間94分
監督:ピート・マコーマック
製作:デリク・マーレイ
製作総指揮:シャノン・リー
出演:ブルース・リー、コービー・ブライアント、ミッキー・ローク、ダン・イノサント、リンダ・リー・キャドウェル、シャノン・リー、ジーナ・カラーノ、ポール・ロドリゲス、デイナ・ホワイト
パンフレット:★★★(500円/値段の割に読み応え有り)
(あらすじ)
1940年、サンフランシスコで生を受けたブルース・リーは、その後間もなくイギリス植民地下の香港に戻る。子役として映画に出演していた彼は、幼い頃より中国武術の一派である詠春拳を教えるイップ・マンに師事し技を体得する。成長した彼は再びアメリカへと渡り、テレビシリーズ「グリーン・ホーネット」のカトー役に抜てきされ……。(以上、シネマトゥデイより)
予告編はこんな感じ↓
75点
最初、この「I AM BRUCE LEE」というタイトルを聞いた時は、「オレこそがブルース・リーなのだ!(`Δ´)」「バカめ、ブルース・リーはオレだッ!(`∀´)」と、ブルース・リーが好きすぎておかしな主張を繰り返す残念な人たちの話かと思っていたんですが、尊敬する映画評論家の町山智浩さんが「たまむすび」で紹介されてたのを聞いたら、そういうワケでもないようで。興味が湧いたので、新宿武蔵野館で観て来ました。私もブルース・リーでしたよ (・∀・) ビックリ
やってきました、新宿武蔵野館!
今回の展示はかなり力が入ってる! 記事の切り抜きはもちろんのこと…。
素敵なマグカップが売られていたり。
高価な写真集やコンタキンテさんのDVDが販売されてまして。
素敵なTシャツも! ううむ、XLまでしかないけど、買っちゃおうかしらん。
しかも、ロビーの奥には「初恋ミュージアム」だけでなく「DRAGON MUSEUM」だと…?
これが「DRAGON MUSEUM」だッ! 木人椿があるのがうれしいね。
フィギュアや公開当時のポスターだけでなく…。
亡くなった時の新聞記事なども飾られてました。
7/13(土)から公開される「李小龍 マイブラザー」と合わせたリピーターキャンペーンも実施中なのです。
内容を簡単に書いておくと、リンダ・リーやシャノン・リー、ダン・イノセントといったお馴染みの関係者と、ミッキー・ロークやジーナ・カラーノ、カン・リー、マニー・バッキャオ、ジョン・ジョーンズ、タブーなどのさまざまな著名人や研究家がブルース・リーの偉業について語るドキュメンタリー。ブルース・リーの生涯に沿って時系列で話が進むので、知らない人が観ても非常にわかりやすい構成というか。テロップの出し方も工夫されてるし、「スパイクTVで放送された時に同局史上最高の視聴率を叩き出した」というのも頷けるなぁと。映画冒頭、有名なカメラテストの映像が長めに流されるんですが、それがまた良い“つかみ”になってて、スムースに作品内に没入できましたよ。
お馴染みのカメラテスト映像を貼っておきますね↓
何が良かったかって、過剰に神格化してないところ。ブルース・リーの偉業をしっかり称えつつも、例えばデイナ・ホワイトが「総合格闘技の父だッ!ヽ(`Д´)ノ」と熱く語る一方で(実に微笑ましいシーン)、1963年の段階でボクサーとの異種格闘経験のある柔道家・ジーン・ルベルが「だったらオレは総合格闘技の祖父だッ!ヽ(`Д´)ノ」なんて言い出すのが結構面白いんです。ブルース・リーが死んだ時の「愛人宅にいた問題」にもそれなりに触れてたし、絶賛一辺倒だった「ブルース・リー チェンジ・ザ・ワールド」よりも作品のバランスがとれている感じがして、かなり好感が持てましたね。
ジーン・ルベルの動画を貼っておきますね↓ 恥ずかしながら全然知らなかったです…。
ちなみに、劇中でブルース・リー出演作の映像が流れまくるのも楽しかったですな(「ドラ道」より)。
終盤の方は、ダン・イノセントの男泣きにもグッときましたが、非業の死を遂げた息子ブランドンの幼いころの映像が流れた時はね、ちくしょう、スゲー泣いちゃいました… (ノДT) ナゼシンダ... 一応、最後の展開を書いておくと、ブルース・リーが「(「あなたは米国人と中国人、どっち?」と聞かれて)この天の下では、みんな1人の人間だ ( ´_ゝ`)」「水になるんだ ( ´_ゝ`)」と語る「ピエール・バートン・ショー」の超有名な映像が引用されて、終わってました。
以前、「ロスト・インタビュー」として発売されましたが、今度リリースされる「燃えドラ」に収録されているそうな。
で、僕的に思ったのは、超今さらな話ですけど(苦笑)、ブルース・リーとは1つの文化なんだなぁと。いや、そんなことはもう映画秘宝が96年に通過済みなワケですが、あらためてそう感じたというか。好むと好まざるとにかかわらず、もうブルース・リーという偉大な存在が世界に与えた影響の数々は、僕たちの血となり肉となっていて、DNAレベルで“あって当たり前のもの”になっているんですよね。昔、「サザエさん」の再放送のOPの「私もサザエさん あなたもサザエさん」なんて歌詞を聴いた時は、「全人類サザエ化計画か!Σ(゚д゚;) ヒィィ」と恐怖を覚えたものですが…。たぶん、私もブルース・リーで、あなたもブルース・リー。そういうことなのではないでしょうか。
まったく関係ありませんが、「サザエさんのうた」を貼っておきますね↓
ということで、自分でもどうかしている気がする文章を書いてしまいましたが、非常に素敵なドキュメンタリーでしたよ。ブルース・リーに詳しくない人でも楽しめると思うので、興味がある人はぜひ観に行ってほしいんですが、アップするのが遅くて本当にごめんなさい、都内の上映は今日までなので、急いでぇ!ヽ(´Д`;)ノ スミマセン
40周年記念版の「燃えドラ」。「ピエール・バートン・ショー」も収録されているそうな。
燃えよドラゴン 製作40周年記念リマスター版 ブルーレイ(Tシャツ付)(初回限定生産) [Blu-ray]
ブルース・リーの映画で一番好きなのはこれです。
ドラゴンへの道 エクストリーム・エディション [Blu-ray]
ロブ・コーエン監督作。ブルース・リーの伝記映画として、結構頑張ってると思う。
ドラゴン/ブルース・リー物語 [DVD]
最近、やっと観たドキュメンタリー。「アイアム ブルース・リー」の後に観た方が面白いかも。
ブルース・リー チェンジ・ザ・ワールド [DVD]
息子ブランドン・リーの遺作。大好きです。
クロウ-飛翔伝説- [Blu-ray]
名著。このブログの読者ならストライクのハズなので、マストバイ!ヽ(`Д´)ノ
新装版 ブルース・リーと101匹ドラゴン大行進 李小龍生誕70周年記念限定版 (映画秘宝COLLECTION 43)
原題:I AM BRUCE LEE
2012/アメリカ 上映時間94分
監督:ピート・マコーマック
製作:デリク・マーレイ
製作総指揮:シャノン・リー
出演:ブルース・リー、コービー・ブライアント、ミッキー・ローク、ダン・イノサント、リンダ・リー・キャドウェル、シャノン・リー、ジーナ・カラーノ、ポール・ロドリゲス、デイナ・ホワイト
パンフレット:★★★(500円/値段の割に読み応え有り)
(あらすじ)
1940年、サンフランシスコで生を受けたブルース・リーは、その後間もなくイギリス植民地下の香港に戻る。子役として映画に出演していた彼は、幼い頃より中国武術の一派である詠春拳を教えるイップ・マンに師事し技を体得する。成長した彼は再びアメリカへと渡り、テレビシリーズ「グリーン・ホーネット」のカトー役に抜てきされ……。(以上、シネマトゥデイより)
予告編はこんな感じ↓
75点
最初、この「I AM BRUCE LEE」というタイトルを聞いた時は、「オレこそがブルース・リーなのだ!(`Δ´)」「バカめ、ブルース・リーはオレだッ!(`∀´)」と、ブルース・リーが好きすぎておかしな主張を繰り返す残念な人たちの話かと思っていたんですが、尊敬する映画評論家の町山智浩さんが「たまむすび」で紹介されてたのを聞いたら、そういうワケでもないようで。興味が湧いたので、新宿武蔵野館で観て来ました。私もブルース・リーでしたよ (・∀・) ビックリ
やってきました、新宿武蔵野館!
今回の展示はかなり力が入ってる! 記事の切り抜きはもちろんのこと…。
素敵なマグカップが売られていたり。
高価な写真集やコンタキンテさんのDVDが販売されてまして。
素敵なTシャツも! ううむ、XLまでしかないけど、買っちゃおうかしらん。
しかも、ロビーの奥には「初恋ミュージアム」だけでなく「DRAGON MUSEUM」だと…?
これが「DRAGON MUSEUM」だッ! 木人椿があるのがうれしいね。
フィギュアや公開当時のポスターだけでなく…。
亡くなった時の新聞記事なども飾られてました。
7/13(土)から公開される「李小龍 マイブラザー」と合わせたリピーターキャンペーンも実施中なのです。
内容を簡単に書いておくと、リンダ・リーやシャノン・リー、ダン・イノセントといったお馴染みの関係者と、ミッキー・ロークやジーナ・カラーノ、カン・リー、マニー・バッキャオ、ジョン・ジョーンズ、タブーなどのさまざまな著名人や研究家がブルース・リーの偉業について語るドキュメンタリー。ブルース・リーの生涯に沿って時系列で話が進むので、知らない人が観ても非常にわかりやすい構成というか。テロップの出し方も工夫されてるし、「スパイクTVで放送された時に同局史上最高の視聴率を叩き出した」というのも頷けるなぁと。映画冒頭、有名なカメラテストの映像が長めに流されるんですが、それがまた良い“つかみ”になってて、スムースに作品内に没入できましたよ。
お馴染みのカメラテスト映像を貼っておきますね↓
何が良かったかって、過剰に神格化してないところ。ブルース・リーの偉業をしっかり称えつつも、例えばデイナ・ホワイトが「総合格闘技の父だッ!ヽ(`Д´)ノ」と熱く語る一方で(実に微笑ましいシーン)、1963年の段階でボクサーとの異種格闘経験のある柔道家・ジーン・ルベルが「だったらオレは総合格闘技の祖父だッ!ヽ(`Д´)ノ」なんて言い出すのが結構面白いんです。ブルース・リーが死んだ時の「愛人宅にいた問題」にもそれなりに触れてたし、絶賛一辺倒だった「ブルース・リー チェンジ・ザ・ワールド」よりも作品のバランスがとれている感じがして、かなり好感が持てましたね。
ジーン・ルベルの動画を貼っておきますね↓ 恥ずかしながら全然知らなかったです…。
ちなみに、劇中でブルース・リー出演作の映像が流れまくるのも楽しかったですな(「ドラ道」より)。
終盤の方は、ダン・イノセントの男泣きにもグッときましたが、非業の死を遂げた息子ブランドンの幼いころの映像が流れた時はね、ちくしょう、スゲー泣いちゃいました… (ノДT) ナゼシンダ... 一応、最後の展開を書いておくと、ブルース・リーが「(「あなたは米国人と中国人、どっち?」と聞かれて)この天の下では、みんな1人の人間だ ( ´_ゝ`)」「水になるんだ ( ´_ゝ`)」と語る「ピエール・バートン・ショー」の超有名な映像が引用されて、終わってました。
以前、「ロスト・インタビュー」として発売されましたが、今度リリースされる「燃えドラ」に収録されているそうな。
で、僕的に思ったのは、超今さらな話ですけど(苦笑)、ブルース・リーとは1つの文化なんだなぁと。いや、そんなことはもう映画秘宝が96年に通過済みなワケですが、あらためてそう感じたというか。好むと好まざるとにかかわらず、もうブルース・リーという偉大な存在が世界に与えた影響の数々は、僕たちの血となり肉となっていて、DNAレベルで“あって当たり前のもの”になっているんですよね。昔、「サザエさん」の再放送のOPの「私もサザエさん あなたもサザエさん」なんて歌詞を聴いた時は、「全人類サザエ化計画か!Σ(゚д゚;) ヒィィ」と恐怖を覚えたものですが…。たぶん、私もブルース・リーで、あなたもブルース・リー。そういうことなのではないでしょうか。
まったく関係ありませんが、「サザエさんのうた」を貼っておきますね↓
ということで、自分でもどうかしている気がする文章を書いてしまいましたが、非常に素敵なドキュメンタリーでしたよ。ブルース・リーに詳しくない人でも楽しめると思うので、興味がある人はぜひ観に行ってほしいんですが、アップするのが遅くて本当にごめんなさい、都内の上映は今日までなので、急いでぇ!ヽ(´Д`;)ノ スミマセン
40周年記念版の「燃えドラ」。「ピエール・バートン・ショー」も収録されているそうな。
燃えよドラゴン 製作40周年記念リマスター版 ブルーレイ(Tシャツ付)(初回限定生産) [Blu-ray]
ブルース・リーの映画で一番好きなのはこれです。
ドラゴンへの道 エクストリーム・エディション [Blu-ray]
ロブ・コーエン監督作。ブルース・リーの伝記映画として、結構頑張ってると思う。
ドラゴン/ブルース・リー物語 [DVD]
最近、やっと観たドキュメンタリー。「アイアム ブルース・リー」の後に観た方が面白いかも。
ブルース・リー チェンジ・ザ・ワールド [DVD]
息子ブランドン・リーの遺作。大好きです。
クロウ-飛翔伝説- [Blu-ray]
名著。このブログの読者ならストライクのハズなので、マストバイ!ヽ(`Д´)ノ
新装版 ブルース・リーと101匹ドラゴン大行進 李小龍生誕70周年記念限定版 (映画秘宝COLLECTION 43)