96時間 リベンジ(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

96時間 リベンジ(ネタバレ)

96時間 リベンジ※シネマハスラーへのリンクなどを追記しました(2/4)

三角絞めでつかまえて-96時間 リベンジ

原題:TAKEN 2
2012/アメリカ 上映時間92分
監督:オリヴィエ・メガトン
製作・脚本:リュック・ベッソン
脚本:ロバート・マーク・ケイメン
撮影:ロマン・ラクールバ
音楽:ナサニエル・メカリー
アクション指導:アラン・フィグラース
出演:リーアム・ニーソン、マギー・グレイス、ファムケ・ヤンセン、ラデ・シェルベッジア、アラン・フィグラース、ルーク・グライムス、オリヴィエ・ラブルダン
パンフレット:★★★★(600円/オーソドックスに充実)
(あらすじ)
イスタンブールで就いていた警護の仕事を終え、元妻レノーア(ファムケ・ヤンセン)と娘のキム(マギー・グレイス)を同地に呼び寄せた元CIA工作員ブライアン(リーアム・ニーソン)。バカンスを一緒に過ごし、家族の絆を取り戻そうとするブライアンだったが、かつてキムを誘拐して彼に息子や部下たちを殺された犯罪組織のボスによる復讐(ふくしゅう)計画が動き出していた。ブライアンとレノーアは組織にとらわれ、辛くも難を逃れたキムはイスタンブールの街をさまよい続ける。そしてブライアンは、妻と娘の命を守ろうとするが……。(以上、シネマトゥデイより)

予告編はこんな感じ↓




96点


※今回の記事は、映画とはあまり関係のない文章がダラダラと書かれていて読みにくいので、そういうのが苦手な人は読まない方が良いです。

公開日に新宿バルト9で観て、その後、ユナイテッド・シネマとしまえんで2回目を観て来ました。理想の父親でしたよ… ( ;∀;) イイチチダナー


ユナイテッド・シネマとしまえんのエレベータはこんな感じになってました。
三角絞めでつかまえて-としまえんのエレベータ


まず、「96時間」について書きますね。2009年、このブログを始める前に劇場で観た時はスゲー面白くて! その年の映画ランキングでは150本中32位と高評価をしてまして、ブルーレイソフトも購入。その後、2回くらいは観てたんです。


とりあえず「96時間」の予告編を貼っておきますね↓




ところが! 昨年末、「今度、続編が公開されるから、復習しておくかな~ (・∀・)」と軽い気持ちで見直してみたら、傑作すぎて超ビックリ!Σ(゚д゚;) もうね、オープニングのホームビデオ映像から、5歳になった自分の娘・マナ子の姿を勝手に想像してクラシックなブルーになって涙が溢れちゃう感じ(実際はまだ1歳6ヵ月ですがー)。その後、娘のために何度も調べて買ったカラオケセットとポツンと佇む姿で嗚咽を漏らしながら泣いてしまい、10分間中断。さらに、せっかく娘との2人の食事を楽しみにしてたら、離婚した奧さんが厳しい顔でついて来て超テンションが下がる上に、「結局、海外旅行の許可をもらいに来ただけだった… ('A`)」と知って、またも号泣して10分間中断ですよ。


この冒頭のホームビデオ映像だけでスゲー泣ける!
三角絞めでつかまえて-ホームビデオ

カラオケセットと一緒に佇む姿はあんまりすぎだYO!ヽ(TДT)ノ 以前も泣いたけど、今度は10倍泣いた!
三角絞めでつかまえて-カラオケセット

この場面もテンションが急降下。マナ子はパパに会いに来たんじゃなくて、海外に行きたいだけなのね…(現実と混同した文章)。
三角絞めでつかまえて-2人だと思ったのに...


その後、娘が誘拐された時は、脳の血管が何本か切れて昏倒するほど激怒したものの(少しウソ)、ブライアンがスティーブン・セガール級の容赦のなさで悪を惨殺していくため、驚くほど気分爽快になりまして。見終わってみれば、ぴあの出口調査で「100点!ヽ(`Д´)ノ」と即答するレベルの満足度。人間、状況や心境が変わると、前に観た映画でも違った感想を抱くことなんて多々あるワケですが、自分に娘が出来てから観る「96時間」は、以前の10倍は破壊力が増しており、2009年のベスト5には確実に入る作品に変貌しておりました。


ちなみに、こいつの発言でマナ子がまだ処女だと知った時は、少しホッとしたりもして… (・∀・) ナンダソリャ
三角絞めでつかまえて-そうか、まだ処女か!


さて、そんな感じで、満を持して迎えた「96時間 リベンジ」ですよ。前作で父親としての株が凄まじく上がったので、娘はそこそこ懐いてるし、奧さんも「レニー」と愛称で呼んでも怒らないというか、むしろ今の夫と別居中なので復縁ムードもバッチリ。何がうれしいって、ブライアン自身がちょっと明るくなったというか、警備のお金が多めにもらえて「ウホッ!ヘ(゚∀゚*)ノ」なんて顔が綻んだのは心に余裕ができた証拠でさ…。「ああ、前より娘と過ごせるようになって、丸くなったんだなぁ… (ノω・、)」と思うだけで滂沱の涙。娘のために自動車をせっせと磨くシーンや、彼氏ジェイミー(ルーク・グライムス)の家をGPSで突き止めちゃって娘に怒られるくだりもキュートで仕方なかったし、正直、僕的にはこのままで良かったというか、そのまま家族3人でイスタンブールを観光して終わってもOKだったんですが…。残念ながら、そうは問屋が卸さなくて、前作で息子マルコを殺されたアルバニア人ムラド(ラデ・シェルベッジア)が襲撃してきちゃうんですよネー (・ε・) チェッ


娘がイスタンブールに来てくれた時はスゲーうれしくて、このまま終われば良かったのに…。
三角絞めでつかまえて-娘が来てくれた!

マルコの父親ムラドが“悪の親族”を総動員して、ブライアンたちを襲って来ちゃうのです。
三角絞めでつかまえて-ムラド(ラデ・シェルベッジア)

ちなみにマルコは前作で“電気の拷問”で殺された人だったり (`∀´) ジゴウジトク
三角絞めでつかまえて-感電死するマルコ(アーベン・バジラクタラジ)


「んもう、イスタンブールでは恨まないのがルールなんじゃないの!? ヾ川。`Д´。)ノ プンプン!」なんて話は置いといて(不要な文章)。前作で超キャッチーだった「これからお前はさらわれる」と伝えるシーンが、「これからお父さんとお母さんはさらわれる」に変わったのはナイスアイディアで愛してる。拉致されたブライアンが、難を逃れた娘と力を合わせて、緊急避難という名目で地元の人に迷惑をかけまくる(① ホテル従業員の私服を盗む ②手榴弾を投げまくって街を破壊する ③タクシーの無賃乗車 ④タクシーの窃盗 ⑤ カーチェイスで街を破壊)のも相変わらずで、実に微笑ましかったですな~。


この電話ネタを恒例にしたのは素晴らしいと思いました。
三角絞めでつかまえて-電話ネタは恒例に


で、後はブライアンのハイパーな戦闘力やら記憶力やらで、悪党を皆殺しにしてくれるので超スッキりす (´∀`) スッキリ 白眉だったのは、追い詰めたムラドにブライアンが説教をかますシーンで、「もう暴力の連鎖に疲れたから、お互いやめようよ。アンタの息子が誘拐した女性たちの親のように、アンタも息子の死に耐えて生きろよ」みたいな台詞を言いまして。リーアム・ニーソンの演技力もあって、なかなかグッとくるんですが…。ムラドったらその提案を了承したくせに、ブライアンが背中を向けた瞬間、彼が置いた拳銃を手にして引き金を引いたら、拳銃の薬室は空→試されてたというね… (・∀・) ニヤニヤ

そもそも「誘拐した女性をクスリ漬けにして人身売買する」という吐き気がするほどの所業に手を染めていたマルコは、100回殺されてもお釣りが来るレベルの悪党なワケですよ。それなのにムラドったら、テメエの息子のクズっぷりを棚に上げといて、「息子を殺されたぁ~、息子を殺されたぁ~ヽ(`Д´;)ノ」とモンスターペアレント感丸出しで被害者ヅラしてたワケで、そんな奴の口約束なんぞ1ミリも信用できません(キッパリ)。案の定、ブライアンがちょっと試してみたら、ムラドはまんまとその本性をさらしてしまったため、ヤレヤレ顔でタオル掛けに頭を串刺しにされるんですが、このジジイには心底ムカついてたので、「ざまぁ!ヘ(゚∀゚*)ノ ホエホエ!」と驚くほどハッピーな気持ちになりました (´∀`) ホッコリ 一応、その後の展開を適当に書いておくと、「キムが見事運転免許を取得(見守るブライアンの姿に涙…)→家族3人でパフェを食って祝おうとしたら、彼氏ジェイミーが出現→ブライアンが彼とにこやかに握手をして終了(初対面の時はスルーしてた)」って感じだったんですが、「ブライアン、良かったね… (ノω・、)」と涙が止まらなかったです。


ムラドが殺された時の心境をBGMに例えると、こんな感じ↓(「マニフェスト」収録だヨ!(o^-')b オススメ!)




クライマックスのブライアンを見て、なんとなく大巨神を思い出した中年男性は僕だけじゃないハズ。




正直、前作と比べちゃうとさ、ブライアンの心境や置かれた状況が違うから仕方ないんですけど、「知人の妻を躊躇せずに撃つ」といった笑っちゃうほど過剰な“容赦のなさ”がなかったのは、少し物足りなかったです。戦闘シーンも全体的に前作の方が観やすかったし、特にガッカリしたのが、クライマックスのアラン・フィグラース演じる用心棒とのタイマンシーン。アラン・フィグラースはあの「ボーン・アイデンティティー」で披露されてスゲー流行った近接戦闘(手をパシパシするやつ)を指導した人であり、この映画でもアクション指導を担当しているほどの猛者なんですが…。なんか演出&編集が下手なのか、何がどうなってるのかわからないところがあったり、格闘演出的に技が少なく感じたりと(投げとか寝技が入っても良いのでは)、若干、盛り上がりに欠けたんですよね。ブライアンのトドメもわかりづらかったし、近距離での拳銃の撃ち合いから2人があの円形のサウナに上がった時はテンションが上がりまくっただけに、ちょっと残念なタイマンだったというか (´・ω・`) ウーン 「コロンビアーナ」の時も思ったけど、オリヴィエ・メガトン監督、ちょっと惜しかったです。


アラン・フィグラース a.k.a.荒井注似のおっさん(©てらさわホークさん)。コクのあるツラ構えが素敵。
三角絞めでつかまえて-アラン・フィグラース


ブライアンとのバトル動画を貼っておきますね↓




その他、「ムラド一味はブライアンをもっとしっかり監禁しなよ(舐めすぎ)」とか「警察が介入しない理由が不明(前作はまだちゃんとしてた)」とか「ジャン=クロード(オリヴィエ・ラブルダン)を殺された(たぶん)フランスは何もしないの?」とか「大使館の検問を突破する必要はなくね?(リスキーすぎ)」とか「ムラドたちはわざわざ浴場に逃げたけど、あまり意味がなかったような?」とか「最初の時みたいに奧さんを人質にとれば良かったのに…」とか思うところはあるんですけど、まぁまぁ、いいじゃないですかぁ~(急に馴れ馴れしく)。僕的には“リーアム・ニーソンの父親振りを堪能するための映画”だと思ってるので、多少の粗は全然気になりませんでしたよ(だったら書くなよ)。

つーか、これはね、一昨年、僕に娘が生まれたのが大きいんですけど、とにかくブライアンが他人とは思えないの (´・ω・`) 無神経な友人がたまに「娘が大きくなったら、さぞや『お父さん、臭い!川`Δ´) ヨルナ!』とか『お父さんの下着と一緒に洗わないで!川`Δ´) シネ!』とか『ジジィ、黙ってカネ寄こせ!川`Δ´) 5マンエン!』などと言われるのだろうね (`∀´) ケケッ」なんて訳知り顔で言ってきたりするんですけどね、そんなことはアナタごときに言われるまでもなく想定済みであり、僕はその“Xデー”が来るのを覚悟しながら日々育児をしているんですね。


僕的にはこのくらいの大技を食らう覚悟をすでにキメております(「グラップラー刃牙完全版」18巻より)
三角絞めでつかまえて-覚悟をキメる!


ただ、だからこそ、ブライアンの活躍が眩しくて… (ノДT) 娘と距離が出来ていた男が、ここぞという時にその真価を発揮して、「やっぱりパパってスゴイ!ヘ(゚∀゚*し」「パパ、愛してるでガース!(゚∀゚し」と尊敬&信頼を勝ち取る姿は、10数年後、娘の愛情を失うであろう僕からすると夢のようであり、あんな風に娘を守るのはさすがに無理だけれども、「真っ当に頑張っていれば、娘に嫌われても愛を取り戻せるのかもしれぬ!ヽ(TДT)ノ」と希望が湧いてくるんです。まさに全父親の模範となる理想的なキャラクターであり、驚くことに今までベスト・ファーザー イエローリボン賞にリーアム・ニーソンが選ばれたことはないんですが、2013年は受賞させるべきだと心から思っております。

で、ブライアンには永遠に活躍してほしい僕からすると、超気になるのが続編ですよ。「ムラドには息子が2人いて、今度はそいつらが復讐してくる」というのは、ほぼ確定事項じゃないですか。僕的には、2人の息子がこんな感じだったら良いなぁと思っているのです↓


マネージャーのポール・エラリングが一緒でも良い感じ (´∀`) ウフフ




1作目は「娘との絆回復」、2作目は「娘の一人立ち」でしたが、3作目のテーマは「娘の結婚」。キムはジェイミーと結婚することになったものの、ブライアンはどうにも受け入れられなくて。そんな時、父親ムラドの死を知った“2人の息子”のアニマルとホークが収監されていた刑務所から脱獄し、復讐しに来るんですけど、大雑把な人たちなので、つい間違ってジェイミーを拉致してしまうんですね。


アニマルとホークはエリア51にある特殊監獄ピレニィプリズンに収監されていたんですが…(「北斗の拳」より)。
三角絞めでつかまえて-閉じ込められた兄弟

父の死を知って、怒りの脱出! こいつら、今までの敵とは桁違いだ!Σ(゚д゚;) ヌゥ!
三角絞めでつかまえて-怒りの脱出!


さらわれたジェイミーが何とか義理の父親に電話すると、ブライアンは「お前はさらわれた」「キムにふさわしい男になりたければ、自力で脱出しろ」とキッパリ拒絶するんですけど、キムに電話の内容を知られてしまって泣きながら懇願されたので、渋々助けに行くことに (・ε・) シカタナシ とはいえ、アニマル&ホークの戦闘力は凄まじく、2作目よりもさらに人間性を取り戻している=ヌルくなったブライアン1人では厳しいため、口と手先が器用な調達担当、怪力自慢のメカニック、スゴ腕のパイロットなどを集めたチームを結成してーー!? 「96時間野郎Aチーム」(原題は「TAKEN 3」)、2014年には公開してほしいところです。


一応、「特攻野郎Aチーム THE MOVIE」の動画を貼っておきますね↓




…ううむ、何だかダラダラした感想文になってしまって非常に申し訳ないんですが、僕は3回目を観に行きたいほど大好きな映画であり、現時点で今年のベスト1だったりするのです。ハッキリ言って、かなり贔屓目で観てるので、興味がある人は優しい気持ちで劇場に足を運んでいただければ幸いです m(_ _ )m オシマイ

宇多丸師匠の素敵な批評がアップされたので貼っておきますね。つーか、YOU伊東くんのブログで「『ドライヴ』のパクリに触れてた時はサッパリわからなかったのが、やっと理解できて良かった! ああん、僕ったら2回も観てるのに! (*ノ▽ノ) ハズカシッ




ピエール・モレル監督による前作。こっちのブライアンの方が容赦がなさ過ぎて超愉快。



昨年に観たオリヴィエ・メガトン監督作。僕の感想はこんな感じ



ジョー・カーナハン監督×リーアム・ニーソン主演作。続編は作られないんですかね。



まったく関係ないけど、素敵なDVDを貼っておきますね。ホーク、なぜ死んだ… (ノω・、)