モンスター上司(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

モンスター上司(ネタバレ)

モンスター上司

三角絞めでつかまえて-モンスター上司

原題:Horrible Bosses
2011/アメリカ 上映時間98分
監督:セス・ゴードン
製作:ブレット・ラトナー、ジェイ・スターン
製作総指揮:トビー・エメリッヒ、リチャード・ブレナー、マイケル・ディスコ、サミュエル・J・ブラウン、ダイアナ・ポコーニイ
原案・脚本:マイケル・マーコウィッツ
脚本:ジョン・フランシス・デイリー、ジョナサン・ゴールドスタイン
撮影:デビッド・ヘニングス
編集:ピーター・テッシュナー
音楽:クリストファー・レナーツ
出演:ジェイソン・ベイトマン、チャーリー・デイ、ジェイソン・サダイキス、ジェニファー・アニストン、コリン・ファレル、ケビン・スペイシー、ジェイミー・フォックス、ドナルド・サザーランド、ジュリー・ボーウェン
(あらすじ)
ニック(ジェイソン・ベイトマン)、カート(ジェイソン・サダイキス)、デイル(チャーリー・デイ)の3人は、それぞれ耐えがたい上司の下で毎日うんざりする日々を送っていた。自ら会社を辞めるつもりはない3人は、少しでも仕事をマシにするため、怪しげな酒飲みの元詐欺師(ジェイミー・フォックス)のアドバイスを受けて「上司排除計画」を練る。しかし、いざ計画を実行に移すとそこには大きな落とし穴が……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




50点


※今回の記事は、ちょっと面倒くさいというか、「なんか細かいことにこだわってて、心が狭い人ってイヤね 川 ´д)(´д`)ヒソヒソ」という感じなので、「モンスター上司」が好きな人は読まない方が良いです。
※僕は最近「コメディというジャンル自体が自分に合わないのかなぁ」と思ったりすることが多いので、こんな感想文は読まない方が良いかもしれません。


このブログでは超高頻度で登場するフレーズですけど、「非常に尊敬する映画評論家の町山智浩さんが『キラキラ』で紹介されていたのを聴いて、非常に楽しみにしてた」んですYO!ヽ(`Д´)ノ(なぜかキレ気味) だから、とりあえずシネマート新宿で観てきたんですが…。感想は「笑えたけど… 」って感じでしたな。


こんな看板や…。
三角絞めでつかまえて-展示1

こんな看板がありました。記録として貼っておきますね。
三角絞めでつかまえて-展示2


いや、決してつまらなかったワケじゃないんですよ。全米では大ヒットしたみたいだし、たぶん結構面白いコメディ作品なんじゃないですかね。ジェニファー・アニストン、コリン・ファレル、ケビン・スペイシーたちのモンスター上司振りはバカバカしくて良かったし(もう少しコリン・ファレルの出番がほしかったけど)、主人公3人の掛け合いも“本当に仲が良い友だち同士”って感じで楽しかったしね。リアルに考えれば迷惑ではあるけど、ジェニファー・アニストン演じる歯科医ジュリアのセクハラがどうしても羨ましく見えてしまうのは男のサガなんでしょうな、ウフフ。


この映画のジェニファー・アニストンは実に魅力的でしたよ (´∀`)
三角絞めでつかまえて-羨ましい歯科医


一応、オチを適当に書き残しておくと、「仲良し3人組が互いの上司を殺害しようと手間取っていたら、ニックの上司デイヴ(ケヴィン・スペイシー)が奥さんの浮気相手と誤解して、カートの上司ボビー(コリン・ファレル)を殺害→すったもんだあって、デイヴが逮捕される→上手く行くかと思いきや、ニックもカートも新しい上司でまた苦労しそうな気配→デイルは、上司ジュリアのセクハラ行為を友人の協力を得て録画し、彼女を清々しく罵って終了」って感じでした。

まぁね、トータルで言うと面白かったとは思うんですよ。ただ、上司の殺害を画策するあたりから、一気に乗れなくなっちゃって…。まず、主人公3人が殺害を決意する動機が弱いと思って。この映画の上司の嫌がらせって、悪いけど全然ガマンできる範囲だし、そもそも“殺す”以外の対抗策が余裕で考えられるレベルじゃないですか。僕は「手段を尽くしても無理だった→殺害しよう!ヽ(`Д´)ノ」という展開かと思ってたので、少し拍子抜けしたというか。特にデイルに関しては、序盤にセクハラを受けてる時点で「録音とかすればいいんじゃないの?」って思ってたから、ごめんなさい、あの録画オチは「今さら?(゚Д゚) ハァ?」ってビックリしたというかさ。

それと、殺害計画に関する行動が幼稚すぎて萎えました。いや、彼らが“社会常識のないバカ集団”という設定のコメディならどんな間抜けな行動を取ろうと気になりませんけど、彼らは一応、“社会人としてしっかり働いている”という設定じゃないですか。それなのに「インターネットで殺し屋を探す」とか「バーに行って殺し屋を探す」とか「ジェイミー・フォックスを殺し屋と勘違いする」とか、ところどころ笑っちゃう場面もあったけどさ、今どきありえなさすぎる行動だと思うんですよ(やってることは「スリーデイズ」も大差なかったりしますが)。僕は「観客も『これなら成功するのでは?』と最低限思えるようなプランを練る→でも、すべてが裏目に!」という展開になると思ってたので、彼らの行き当たりばったりな行動の数々には「上司はモンスターだけど、主人公たちも相当使えない部下なのでは?」と、かなりガッカリしましたね。

その他、殺人の証言を録音するためにデイヴの家に乗り込んだのに、カートがデイヴの奥さんとセックスしてたくだりとか、「狂人か!Σ(゚д゚;)」と思ったし…(あれはやりすぎだと思う)。最後の「デイヴに拳銃を渡されて、3人組に濡れ衣が!→実はカートの車のナビがデイヴの証言を録音してた!→デイヴ逮捕」という流れもさ、主人公たちがあんなに狼狽えるのか全然分からないというか、「硝煙反応調べれば良いんじゃないの?」としか思えないじゃないですか(その前にデイルがドラマで得た法知識を活かすシーンがあるから、なおさら「硝煙反応を知らないことはないだろ」と思った)。「コメディなんだし、細かいところを気にしすぎ!ヾ(。`Д´。)ノバカジャナイノ」と思われるかもしれませんが、“イヤな上司”という観客が身近に感じる題材の映画なんだから、“最低限のリアル”は感じさせてほしかった…というのは言い過ぎでしょうか。

って、ダラッとネガティブな文章を書いちゃいましたけど、面白いところも普通に多かったんですよ。なんか僕も期待しちゃった分、細かいところが気になっちゃったような気もするし…。だから、この映画に興味がある人は、劇場に足を運んでみても良いんじゃないかなぁ、たぶん。




セス・ゴードン監督はイントロダクションとかを担当してました。僕の感想はこんな感じ
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