1月4日に書きそびれたこと②(宇多丸師匠の「ヒップホップ魂を感じる映画」の件)
※今回の記事は、非常に“今さら感”のある内容なのは僕だって分かっているので、「今さらそんなこと書かれても(ワラ」とか言わないで!
1月4日に書きそびれたことが2つほどあって、先ほどそのうち1つをアップしたということで、<書きそびれたこと②>も書いておこうと思います。元旦のシネマハスラーは「人生万歳!」だったんですが、その中で宇多丸師匠が「『KING』という雑誌で“ヒップホップ映画ベスト10”を挙げた」「バックナンバーとかで、みんなに見てほしい」的なことをおっしゃってましてね。
宇多丸師匠の「ヒップホップ映画ベスト10」が載っている号。
KING (キング) 2007年 12月号 [雑誌]
ところが! ネットで検索しても引っ掛からないし、バックナンバーはamazonで5999円と一般市民にはなかなか手が出ない値段になってるし(2011/1/31現在)、わざわざ国会図書館とか大宅壮一文庫に行くのなんて大変だし…。このままでは師匠の「ヒップホップ映画ベスト10」が埋もれてしまう! ってことで、僕はその号を買っていた&誰もその内容をアップしないっぽいので、一応、記録として書き残しておきますね(そして、もし講談社に注意とかされたら、記事を訂正するか削除します)。
ちなみに実際の記事はこんな感じでした。
<ヒップホップ魂を感じる映画>
01 What's Up, Tiger Lily?
What's Up, Tiger Lily? [DVD] [Import]
○予告編
○師匠のコメント
「若きウディ・アレンが和製007映画を勝手に再編集&アフレコしてコメディに! これぞヒップホップ的発想」
02 ウィークエンド
ウィークエンド [DVD]
○予告編
○師匠のコメント
「映画におけるヒップホップ的脱構築の先駆者と言えば当然ゴダール。暴力的な編集と言葉の応酬。1967年にして“ラップ”まで!」
03 スウィート・スウィートバック
スウィート・スウィートバック [DVD]
○予告編
○師匠のコメント
「黒いゴダール、または映画的JB。この革命的な逃走/闘争劇の果てにヒップホップは産声を上げた!」
04 オーソン・ウェルズのフェイク
オーソン・ウェルズのフェイク [DVD]
○予告編
○師匠のコメント
「あらゆる素材をリミックスして、“リアル”さえエンターテインメント化ーー私の考えるヒップホップ“的”映画の代表格!」
05 グッドフェローズ
グッドフェローズ スペシャル・エディション 〈2枚組〉 [DVD]
○予告編
○師匠のコメント
「圧倒的な情報量とスピード感! “ヒップホップ以降”の映画文法を決定づけたお手本的名作」
06 マルコムX
マルコムX [DVD]
○予告編
○師匠のコメント
「最後の最後、本物のマルコムXの映像が突如カットインされる瞬間こそ、ヒップホップ感覚!」
07 レクイエム・フォー・ドリーム
レクイエム・フォー・ドリーム デラックス版 [DVD]
○予告編
○師匠のコメント
「カットアップ&コラージュのみならず、ループ感まで取り入れている例は珍しい」
08 ムーラン・ルージュ
ムーラン・ルージュ [DVD]
○予告編
○師匠のコメント
「徹頭徹尾ヒップホップ~サンプリング世代のミュージカル」
09 必殺!?ブレイキン・カンフー
必殺!?ブレイキン・カンフー [DVD]
○予告編
○師匠のコメント
「言わば『What's Up, Tiger Lily?』に対するヒップホップ側からの回答!」
10 デス・プルーフ
デス・プルーフ プレミアム・エディション [DVD]
○予告編
○師匠のコメント
「サンプリング世代の代表格タランティーノが、小細工を超え、ついに“その先”へと突き抜けた最高傑作! ミライは暗くない!」
ということで、師匠がチョイスした10本は以上になります。そして、さらにタメになる本文の方はこんな感じでした↓
ヒップホップ“的”手法は、映画の方が早かった
ここでの「ヒップホップ」とは、近田春夫さんの言葉を借りれば、“コンビニにあるものだけでクリエイティブなことをする”方法論のこと。だからこの10本も、あくまで手法がヒップホップ的という視点でセレクトしてる。
映画における「脱構築」的な試みは、サンプリングという発想に完全に慣れ親しんでいる今の世代のほうが、むしろ素直に受け取りやすいんじゃないかとも思う。ものすごく極端な言い方をすれば、ゴダールがとことん世俗化&ボンクラ化したのが、タランティーノなわけで。もちろんいきなり観ると面食らう作品もあるかもしれないけど、たとえ今すぐすべてを理解できなくても、若いうちに一度は触れておくということが基礎教養として結構大事だったりするので、日本未発売でもリージョンフリーのDVDプレーヤー買って観ろと言いたいです(笑)。服買うより安いんだから。
得に、音楽でサンプリングなどの方法論が一般化する遥か前にヒップホップ的手法を駆使したとも言える『What's Up, Tiger Lily?』や『ウィークエンド』『オーソン・ウェルズのフェイク』あたりには、今こそ驚いてほしい。
いや~、なかなか勉強になりますよね。興味が湧いた人は、ぜひ師匠オススメの10本を観てみてくださいな。以上、「『雑誌に載っていた文章を写すだけでアクセス稼ごうとしやがって!』って責めないでネ (・∀・)」という記事でした。
1月4日に書きそびれたことが2つほどあって、先ほどそのうち1つをアップしたということで、<書きそびれたこと②>も書いておこうと思います。元旦のシネマハスラーは「人生万歳!」だったんですが、その中で宇多丸師匠が「『KING』という雑誌で“ヒップホップ映画ベスト10”を挙げた」「バックナンバーとかで、みんなに見てほしい」的なことをおっしゃってましてね。
宇多丸師匠の「ヒップホップ映画ベスト10」が載っている号。
KING (キング) 2007年 12月号 [雑誌]
ところが! ネットで検索しても引っ掛からないし、バックナンバーはamazonで5999円と一般市民にはなかなか手が出ない値段になってるし(2011/1/31現在)、わざわざ国会図書館とか大宅壮一文庫に行くのなんて大変だし…。このままでは師匠の「ヒップホップ映画ベスト10」が埋もれてしまう! ってことで、僕はその号を買っていた&誰もその内容をアップしないっぽいので、一応、記録として書き残しておきますね(そして、もし講談社に注意とかされたら、記事を訂正するか削除します)。
ちなみに実際の記事はこんな感じでした。
<ヒップホップ魂を感じる映画>
01 What's Up, Tiger Lily?
What's Up, Tiger Lily? [DVD] [Import]
○予告編
○師匠のコメント
「若きウディ・アレンが和製007映画を勝手に再編集&アフレコしてコメディに! これぞヒップホップ的発想」
02 ウィークエンド
ウィークエンド [DVD]
○予告編
○師匠のコメント
「映画におけるヒップホップ的脱構築の先駆者と言えば当然ゴダール。暴力的な編集と言葉の応酬。1967年にして“ラップ”まで!」
03 スウィート・スウィートバック
スウィート・スウィートバック [DVD]
○予告編
○師匠のコメント
「黒いゴダール、または映画的JB。この革命的な逃走/闘争劇の果てにヒップホップは産声を上げた!」
04 オーソン・ウェルズのフェイク
オーソン・ウェルズのフェイク [DVD]
○予告編
○師匠のコメント
「あらゆる素材をリミックスして、“リアル”さえエンターテインメント化ーー私の考えるヒップホップ“的”映画の代表格!」
05 グッドフェローズ
グッドフェローズ スペシャル・エディション 〈2枚組〉 [DVD]
○予告編
○師匠のコメント
「圧倒的な情報量とスピード感! “ヒップホップ以降”の映画文法を決定づけたお手本的名作」
06 マルコムX
マルコムX [DVD]
○予告編
○師匠のコメント
「最後の最後、本物のマルコムXの映像が突如カットインされる瞬間こそ、ヒップホップ感覚!」
07 レクイエム・フォー・ドリーム
レクイエム・フォー・ドリーム デラックス版 [DVD]
○予告編
○師匠のコメント
「カットアップ&コラージュのみならず、ループ感まで取り入れている例は珍しい」
08 ムーラン・ルージュ
ムーラン・ルージュ [DVD]
○予告編
○師匠のコメント
「徹頭徹尾ヒップホップ~サンプリング世代のミュージカル」
09 必殺!?ブレイキン・カンフー
必殺!?ブレイキン・カンフー [DVD]
○予告編
○師匠のコメント
「言わば『What's Up, Tiger Lily?』に対するヒップホップ側からの回答!」
10 デス・プルーフ
デス・プルーフ プレミアム・エディション [DVD]
○予告編
○師匠のコメント
「サンプリング世代の代表格タランティーノが、小細工を超え、ついに“その先”へと突き抜けた最高傑作! ミライは暗くない!」
ということで、師匠がチョイスした10本は以上になります。そして、さらにタメになる本文の方はこんな感じでした↓
ヒップホップ“的”手法は、映画の方が早かった
ここでの「ヒップホップ」とは、近田春夫さんの言葉を借りれば、“コンビニにあるものだけでクリエイティブなことをする”方法論のこと。だからこの10本も、あくまで手法がヒップホップ的という視点でセレクトしてる。
映画における「脱構築」的な試みは、サンプリングという発想に完全に慣れ親しんでいる今の世代のほうが、むしろ素直に受け取りやすいんじゃないかとも思う。ものすごく極端な言い方をすれば、ゴダールがとことん世俗化&ボンクラ化したのが、タランティーノなわけで。もちろんいきなり観ると面食らう作品もあるかもしれないけど、たとえ今すぐすべてを理解できなくても、若いうちに一度は触れておくということが基礎教養として結構大事だったりするので、日本未発売でもリージョンフリーのDVDプレーヤー買って観ろと言いたいです(笑)。服買うより安いんだから。
得に、音楽でサンプリングなどの方法論が一般化する遥か前にヒップホップ的手法を駆使したとも言える『What's Up, Tiger Lily?』や『ウィークエンド』『オーソン・ウェルズのフェイク』あたりには、今こそ驚いてほしい。
いや~、なかなか勉強になりますよね。興味が湧いた人は、ぜひ師匠オススメの10本を観てみてくださいな。以上、「『雑誌に載っていた文章を写すだけでアクセス稼ごうとしやがって!』って責めないでネ (・∀・)」という記事でした。