ハード・リベンジ、ミリー ブラッディバトル(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

ハード・リベンジ、ミリー ブラッディバトル(ネタバレ)

ハード・リベンジ、ミリー ブラッディバトル

$三角絞めでつかまえて-ブラッディバトル
ハード・リベンジ、ミリー ブラッディバトル [DVD]

2009/日本 上映時間72分
監督・脚本:辻本貴則
出演:水野美紀、長澤奈央、辻本一樹、藤田玲、甲本雅裕、虎牙光輝
(あらすじ)
ジャックを倒して家族の復讐(ふくしゅう)を果たしたミリー(水野美紀)は、恋人の復讐(ふくしゅう)を依頼してきた少女、ハル(長澤奈央)と出会う。ハルを特訓していたある日、ジャックの敵討ちを狙うイッキ(辻本一樹)がミリーを襲撃。ひざに仕込んだショットガンで応戦したミリーだったが、イッキの鋼鉄の右手で傷付けられてしまい……。(以上、シネマトゥデイより)

予告編はこんな感じ↓




80点


前作はそこそこ面白くて、続編もリリース時にすぐ借りて観るつもりだったんですけど、なんか観る機会を逸してしまって。で、先日、水野美紀さんの「さそり」を観たのをキッカケに借りてきたワケです。感想は、ラストのギミックが大好きでした。

正直、前作は好きなんですけど乗れないところもあって。脚にショットガンが仕込まれているギミックは最高だし、殺陣もかなり頑張ってて繰り広げられているアクション自体は全然悪くないんですけど、ちょっと“燃え”が足りないというか。一応、復讐という推進力はあっても尺が44分くらいの作品だから、どうしてもドラマ部分が足りないんですよね。だから、面白いとは思っても、感情移入できなくて心が動かされなかったワケです。

で、今回の映画ですが、そこをちゃんとクリアしてたと思いました。こっちがミリーのキャラクターを十分知ってる上に、長さも72分になってキャラクターの内面を描けた分、前よりはスムースに感情移入できましたよ。話的にも「ハルの復讐の相手はミリーだった!」って展開は結構好きでした(ただ、そうなると「ハルが赤子を笑って殺すような奴らと付き合ってた」ってことになるので、ちょっとゲンナリしましたが)。

中盤、イッキに右腕を切断されて、そこに鉄の腕を装着するという流れも良かったですな~。ラストバトル、ロケットパンチでイッキの頭部を粉砕したシーンは、その発想、その描写ともに素晴らしくて、辻本貴則監督を抱きしめたいくらい感動しました。

もうとにかくミリーを演じた水野美紀さんは最高としか言いようがないですよね。彼女なら抱かれても良いと思いました(なぜか受け身)。日本のアクション界の宝というか、本当にカッコ良かったです。イッキを演じた辻本一樹さんは「どこかで観たなぁ」と思ってたら、「真一文字 拳」のラスボスの人だったんですね。今回もさらにしっかりしたアクションを見せていて、あらためて感心しました。「またこの人のアクションを観たいなぁ」と思わされましたよ。その他、長澤奈央さんも藤田玲さんも、メインの2人と比べると厳しいけど、彼らなりに頑張ってて好感が持てました。虎牙光輝さんがちょろっと出演してたのもうれしかったです。

まぁ、最後の「ミリーは脳もいじられてるかも…」みたいなオチは、どうでも良かったです。ドラマパート自体はほしいと思うけど、ああいう「自分の記憶が本物かどうか」的な展開はこの映画にはあまり合ってない気がするんですよね…。

ただ、僕的に辻本貴則監督は信用できると思いました。サイボーグ設定とか、ヌンチャク銃とか、バカバカしいけど大好きというか。アゴの下が吹っ飛んだりとか、指が切断されたりとか、ゴア描写と格闘アクションの融合振りは相変わらず素敵だったし、今後も辻本貴則監督が作る映画には注目したいですな。

というワケで、ゴア描写が大丈夫で格闘アクション映画が好きな人だったら、かなり楽しめるんじゃないですかね。特にラストのロケットパンチは必見の一言。前作と連続で観るのがオススメですな。




1作目。ラストのサイコロステーキは本当に驚きました。
三角絞めでつかまえて-ハードリベンジミリー
Neo Actionシリーズ ハード・リベンジ、ミリー [DVD]


水野美紀さん主演作。僕の感想はこんな感じ。好きなシーンもあるんですが…。
三角絞めでつかまえて-さそり水野美紀版
さそり [DVD]