なま夏(ネタバレ)
なま夏
なま夏 [DVD]
2005/日本 上映時間57分
監督・脚本・編集:吉田恵輔
出演:蒼井そら、三島ゆたか、成神涼、坂本あゆみ、三島佳代
(あらすじ)
あぶないおじさん益雄(三島ゆたか)は、恋をしている。相手は、通勤電車で一緒になる女子高生の杏子ちゃん(蒼井そら)。益雄のピュアな片思い? は、杏子にとってはキモイだけ…。人生をかけた告白も瞬殺される。とにかく恋愛関係に発展しそうにないこの二人の行方は?(以上、Movie Walkerより)
※予告編は見つかりませんでした…。
32点
僕的に「さんかく」はかなり好きな映画でして。で、吉田恵輔監督の他の作品に興味が湧いたので、借りてみました。かなりイラッとしましたよ。
とにかく話が好きになれなくて。妹との関係を見ると「益雄も悪い人じゃなさそうだな~」って思わなくもないけど、杏子へのアプローチっぷりが本当に卑劣でクズというか。登校する姿を盗撮隠し撮りするというのは百歩譲ってまだ許せなくもないですけど、プレゼントするつもりのぬいぐるみに盗聴器を仕掛けるのは僕的には許容範囲を越えちゃってました。で、「実際にプレゼントした後、杏子が友人と『キモイ』みたいなことを言ってるのを聴いてしまって凹んで泣くシーン」はちょっと笑いましたけど、その後に逆恨みして刃物で脅して痴漢をする場面では怒りと不快感しか覚えませんでしたね。
で、痴漢中に刃物が刺さってしまって、杏子は入院。それを悔やんで自殺しようとしたけど死にきれなかった益雄もその隣のベッドに入院。カーテンで仕切られている中でコミュニケーションを始めたら、お互いの顔が見えない状態なので、少しずつ仲良くなっていくワケですよ。そこで、益雄は自分の今までの行動を後悔するんですが、それまでがあまりにクズだから全然乗れなくて。最後は杏子が隣のベッドで彼氏のナニを口ですることになって(この彼氏もまた最低なんですが…)、それを目撃してダークサイドに逆戻り。自慰行為に耽った後、女子高生の制服を着た状態で杏子の前に登場。突如、場面が変わって、益雄の首吊りのカットが入って、映画は終わってました。
冒頭、益雄の自慰行為で始まるんですが、それもスゲー不快な感じで。「でも、何らかの展開があって、この主人公に多少は共感できたり、好感が持てたりするようになるんだろうか」と思ってたら、「クズのまま終了」という…。いや、益雄みたいな“いわゆる世間一般から見たキツい人”をバカにしても別に良いんですけど、それがそのまま終わるだけって、わざわざ映画にする意味があるんですかね? まぁ、僕が監督の意図を分かってないだけなのかもしれませんが…。正直、全体的に「益雄みたいな人に理解があるんですよ~」という“オブラートに包んでしっかり見下している感”がしちゃって、あまり好きになれない映画でしたね。
とは言いつつも、ところどころ愉快なやり取りがあったりとか、面白いところはあったと思います。「餓狼伝」を差し入れするシーンも「ここでわざわざ板垣漫画をチョイスするってことは好きなんだな~」って思って、ちょっと好感を持ったりして。僕が大好きな「さんかく」が“想いの一方通行の映画”と考えると、「この作品は『さんかく』の原型なのかも」とも思ったり。
基本的には「気持ち悪いオッサンが身勝手で不快な行動を繰り返す救いのない映画」なので、全然オススメしませんが、吉田恵輔監督の作品が気になる人や、出演者のファンの人は観ても良いんじゃないですかね。
中野貴雄監督作&蒼井そら主演作。もう何が何やらなタイトルですな。
巨乳ドラゴン 温泉ゾンビVSストリッパー5 [DVD]
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2005/日本 上映時間57分
監督・脚本・編集:吉田恵輔
出演:蒼井そら、三島ゆたか、成神涼、坂本あゆみ、三島佳代
(あらすじ)
あぶないおじさん益雄(三島ゆたか)は、恋をしている。相手は、通勤電車で一緒になる女子高生の杏子ちゃん(蒼井そら)。益雄のピュアな片思い? は、杏子にとってはキモイだけ…。人生をかけた告白も瞬殺される。とにかく恋愛関係に発展しそうにないこの二人の行方は?(以上、Movie Walkerより)
※予告編は見つかりませんでした…。
32点
僕的に「さんかく」はかなり好きな映画でして。で、吉田恵輔監督の他の作品に興味が湧いたので、借りてみました。かなりイラッとしましたよ。
とにかく話が好きになれなくて。妹との関係を見ると「益雄も悪い人じゃなさそうだな~」って思わなくもないけど、杏子へのアプローチっぷりが本当に卑劣でクズというか。登校する姿を
で、痴漢中に刃物が刺さってしまって、杏子は入院。それを悔やんで自殺しようとしたけど死にきれなかった益雄もその隣のベッドに入院。カーテンで仕切られている中でコミュニケーションを始めたら、お互いの顔が見えない状態なので、少しずつ仲良くなっていくワケですよ。そこで、益雄は自分の今までの行動を後悔するんですが、それまでがあまりにクズだから全然乗れなくて。最後は杏子が隣のベッドで彼氏のナニを口ですることになって(この彼氏もまた最低なんですが…)、それを目撃してダークサイドに逆戻り。自慰行為に耽った後、女子高生の制服を着た状態で杏子の前に登場。突如、場面が変わって、益雄の首吊りのカットが入って、映画は終わってました。
冒頭、益雄の自慰行為で始まるんですが、それもスゲー不快な感じで。「でも、何らかの展開があって、この主人公に多少は共感できたり、好感が持てたりするようになるんだろうか」と思ってたら、「クズのまま終了」という…。いや、益雄みたいな“いわゆる世間一般から見たキツい人”をバカにしても別に良いんですけど、それがそのまま終わるだけって、わざわざ映画にする意味があるんですかね? まぁ、僕が監督の意図を分かってないだけなのかもしれませんが…。正直、全体的に「益雄みたいな人に理解があるんですよ~」という“オブラートに包んでしっかり見下している感”がしちゃって、あまり好きになれない映画でしたね。
とは言いつつも、ところどころ愉快なやり取りがあったりとか、面白いところはあったと思います。「餓狼伝」を差し入れするシーンも「ここでわざわざ板垣漫画をチョイスするってことは好きなんだな~」って思って、ちょっと好感を持ったりして。僕が大好きな「さんかく」が“想いの一方通行の映画”と考えると、「この作品は『さんかく』の原型なのかも」とも思ったり。
基本的には「気持ち悪いオッサンが身勝手で不快な行動を繰り返す救いのない映画」なので、全然オススメしませんが、吉田恵輔監督の作品が気になる人や、出演者のファンの人は観ても良いんじゃないですかね。
中野貴雄監督作&蒼井そら主演作。もう何が何やらなタイトルですな。
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