スキャモン(発育・発達)曲線 | ~指導者も親もコーチングを考えて~(少年サッカー・コーチング)

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少年サッカーチームの指導を始めて今年で21年目。コーチングの楽しさ・難しさ、メンタル部分、感情(EQ)のコントロール、コーチングの重要性等を綴っていければと思っています!

子供達の成長を見るのは楽しいものです。


ただ、その成長というのも色々な面があり、また成長する時期、スピード
というのも様々なのです。


JFAの教材にもありますが、

スキャモン(Scammon)曲線=発育・発達曲線

というのがあり、これを知ることにより、どういう時期にどのような練習を
するのが良いかということもわかります。



 ~指導者も親もコーチングを考えて~(少年サッカー・コーチング)-スキャモン曲線


※スキャモン曲線

 (サムネイルが綺麗に表示されませんね…)



これを、ちょっと年代別に色々と考察していこうかなと思います。


まず、その前にこれらの図の意味が何か、見ておきたいと思います。
(って、ここまで書いて、なんか講座っぽくなってきてしまったな、、と
思いつつ、ま、自分なりの意見も入れていこうかな、と思いますので、
少々お付き合い下さい…苦笑)


書き始めてみると、何か結構な量になりそうなので、時間が許す感じで、
適当に分けながら書いてみたいと思いますので、ご了承のほどを。

(キンダー~ユースまで、年代ごとに書いてみようかな…)


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さて、このグラフは、縦軸が成長完成期を20歳頃を100%としたもので、
横軸は、その年齢を1歳毎に区切ったものです。

色々なスポーツでも、この図を元に、トレーニングメニューを構成して
いるものが多いです。


次に各曲線の意味です。


●一般型


一般型というのは、いわゆる身長や体重、臓器(肝臓や腎臓など)や器官
(呼吸器や消化器等)の発育を描いています。


グラフを見て判る通り、乳幼児期まで急速に身長や体重などが発達し、
その後は次第に緩やかになっていきます。

二次性徴(声変わりや乳房腫大)が出て来る頃、いわゆる思春期、反抗期
に再び急激に発達します。
(男らしく、女らしく…という感じですね)

そして、思春期以降に再び発育がみられ、大人(成長期の完成)のバラン
スの取れた体系になっていきます。


●神経系型


手先の器用さやリズム感(リトミックなども有効です)を担う神経系の
発達というのは、脳の重量や頭囲を測定することで判ります。


生まれてからすぐ、急激に発育をして、4・5歳までに成人の80%程度、
6歳では、何と90%近くにまで達します。


ということは、この未就学時代(幼稚園時代)というのが、脳に大きく影響

が出る時期なので、色々な刺激のある遊び、運動などが大事なのです。



後で「ゴールデンエイジ」ということを書きたいと思いますが、これは
サッカーなどのスポーツにおいて、一番伸びる時期(「即座の習得」
時期)は、小学校年代(いわゆるジュニア)の頃ということで、JFAなど
でも大事な時期であると教えています。


しかし、この「ゴールデンエイジ」よりも前の年代=

プレ・ゴールデンエイジ」の時期、しかも、早い年代の頃が、

実は結構大事だと思っているのです。


私は脳科学者ではありませんが、言語系や身体能力の基礎、感情教育
などのスタートは、ここにあるのではと思っています。


(詳細は、また後日…苦笑)


●リンパ系型


リンパ系型というのは、免疫力を向上させる扁桃やリンパ節などのリン
パ組織の発達などを指し示します。


生まれてから12、3才頃までに急激に成長します。(170~180%くらい)
その時は、大人の数字レベルを超えますが、思春期をすぎから大人の
レベルに戻ります。


●生殖器系型


生殖器系型というのは、男児の陰茎・睾丸、女児の卵巣・子宮などの
発育に当たります。


これは、小学校前半まではわずかに成長するだけですが、14歳あたり
から、急激に発達してきます。

生殖器系の発達により性ホルモン(男性ホルモンや女性ホルモン)等の
分泌も多くなります。

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