子供同士のコミュニケーション | ~指導者も親もコーチングを考えて~(少年サッカー・コーチング)

~指導者も親もコーチングを考えて~(少年サッカー・コーチング)

少年サッカーチームの指導を始めて今年で21年目。コーチングの楽しさ・難しさ、メンタル部分、感情(EQ)のコントロール、コーチングの重要性等を綴っていければと思っています!


子供同士のコミュニケーション、意思の伝達というのは、なかなか上手く

いかないことが多い気がします。


うちの近辺だけなのか(苦笑)、最近の子供がそうなのか、ちょっと考えて

しまったりもします。

特に、親子・友達などでも、上手くコミュニケーションが取れているのかな~

などと心配になったりもします。


親子の会話も、ついつい時間に追われて、子供の話にも耳を傾けなかったり、

「後でね…」とか返事をしても聞かなかったり、子供同士でもゲームを持って

集まって、顔は会わせているけれど、会話も無い状態があったりしている風景

も見たりします。


学校の校庭開放で集まっても、グラウンドの片隅で数人が集まってゲームを

している様子は、やはり傍目で見ていても、ちょっと怖い感じがしませんか?



そんな中で、低学年なのですが、面白い場面がありましたので、ちょっと紹介します。


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昨年の1年生大会の時、主審をしていて感心をしたことがありました。


「じゃ、お互いに礼をして、前の人と握手をしてから始めましょう!」


というと、ある子供が、目の前にいた相手チームの子に向かって、


「君、上手そうだね~!」
といきなり言うもので、思わずこちらも


『ほぅ、そんなことを言う子供がいるんだ~』

と微笑んでしまいました。


言われた子供も、ちょっとびっくりしながら、でも何も言わずに握手をして、

試合が始まりました。


試合の内容を見ている上では、誰が飛びぬけて上手いわけでもなく、さっきの

子供たちが、どんなプレーをしているかも、良く分からない状態でした(笑)。


試合が終わり、最後にお互い握手をすると、さっきの子供が、その子に向かって、


「やはり、君、上手かったね!!」

と言っていました。(驚)


このようなことは、この年代も含め、なかなか指導し難いことなのですが、1年生で

できていたということが素晴らしく、早速、チームの子供たちにも話をしました。


すぐにできるようになるとは思いませんが(笑)、少しずつでも、相手を思いやる気持ち、

自分の思ったことを述べる勇気、考えられる力、発想、言葉&表現等などを覚えて

くれるようになったら嬉しいなと思いました。


チームや家庭でも、色々チャレンジしていきたいと思います!