では、コーチングについて、ちょっと考えてみたいのですが、
例えば、試合で相手DFと対面する1:1の場面で、横に味方がいたとします。
-●- DF
|
○
|
↑
*
-○-
ドリブルで仕掛けた子供がボールを取られた場面。
取られた子供にどう指導するでしょう…
========
●味方が横にいるからパス出せば1-2(ワンツー)で抜けるよ!
私的には、答えの一つだと思います。
が…
多分、私はこの言葉は言いません。
学校の問題で、「この答えは○○です!解き方は…」と教えるのは
先生のやる仕事なのだと思います。
こう指導してしまうのは、同じ教えるでもコーチングではなく、
「Teaching:授業」だと思うのです。
(当然、教えるのはコーチャーでは無く、ティーチャー(先生)ですね)
もちろん、「今日の練習(ドリル)はこれをやってみよう…」という
課題がある時は別ですが、試合やミニゲームなどの時は、子供は
自由に、自分の判断でプレーをさせてあげ、それに対してのコーチング
を心がけるようにしています。
※ドリルの結果が習得できたかどうかを確認する時のゲームは、
子供達にもそれなりの制約の中で、頑張ってプレーするように
指導をします。
●今、どのようにプレーをしようとした?
多分、私はこのように子供に聞くと思います。
そうすると、子供は思いがけない答えを返してくる時があります。
☆この間、練習したスモールブリッジ(股抜き)をやってみようと
思ったんだけど、相手の足に当たっちゃった…。
☆パスしようと思ったんだけど、相手に近づかれちゃって…。
☆滑った…
⇒(あ、やっぱり…笑)
☆ヒールリフトしようと思った…
⇒(え、、できるの?)
☆マルセイユルーレットやろうとしたら、ぶつかった…
⇒(あ、、練習していたものね…)
☆パスを出そうとした足が利き足では無かった…
⇒(そ、そっか~:苦笑)
等など、面白いものも多々、あります。
また、こちらが予想をしていないことを子供がトライをして
みようとしていることの方が、私は大事だと思うのです。
(多分、上記のような☆コメントがあった場合は、経験豊富な
皆さんでしたら、ベストの回答をしてあげることでしょう!)
その子供の発想を生かす、判断をさせる、それを引き出すのが
コーチング(コーチの仕事)だと思うのです。
「子供に意図を持ったプレーをさせること」
これが大事かなと思います。
失敗しても構わない。自分で考え、自分の判断でどんどんチャレ
ンジを促すような指導ができればと思っています。
それを、頭ごなしに「駄目じゃないか!」という大人の考えを
押し付けては、上記のような答えは期待できないと思いますし、
コーチ(大人)が思うもの以上のプレーをしてくれなくなります。
こちらが思う以上のことをやってくれた時は、コーチサイドは
大喜びですね!(笑)
「ナイスプレー!」コールになります。
また失敗しても、チャレンジ精神は、大いに褒めます。
そして、後、大事なのは、子供の意見を聞いた上で、一つの
コーチの選択肢として空いている味方にパスをした方が、DF
を抜ける確率があることも説明するようにしています。
(チャレンジ技が上手く行かなかった時も、後でフォローします:笑)
ま、子供を萎縮させてしまう例としては、
▼何やってんだ!
【子供の代弁】⇒サッカー…
▼どうしてパスを出さない!
【子供の代弁】⇒ドリブルで仕掛けているから…
▼やる気はあるのか!
【子供の代弁】⇒無ければ試合に来ない…
等々…。
良いコーチングを心掛けたいと思います!(笑)
(続く)