壁が扉に変わるとき★ひらりんひとり芝居19 | かめおかゆみこの≪表現するからだとことば≫塾

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にわたるワークショップ体験をもとに、あなたオリジナルのセッションを提供します!

かめおかゆみこ  です。   

 

おすましペガサスひとり芝居ひらりんっ!と、飛んで流れ星流れ星流れ星

(出演=平澤雅己、作・演出=かめおかゆみこ)

あらすじ・これまでの流れ・詳細については、こちら!

 
本番初日まで、あと13日! 満席40(仮)×3回=120席に
たいし、現在、27席! 12日5名、17日10名、20日12名
 
 
ようやく、通しで稽古ができるようになってきました。ペース
としては悪くありません。
 
せりふも8割がた入ってきました。これも、はじめてのひとり
芝居として、すごいと思っています。何せ、タイトル・ト書き等
を入れてですが、文字数は、13000字を超えてますから。
 
この5月のサムライ講演会(古市佳央さん主催)に出場した
ときは、約20分の原稿を、暗記しきれず、思い出すのに時
間がかかり、時間オーバーしてしまったのですが、
 
みごとにそのレベルをクリアしています。人間、なにごとも
量稽古。ひらりんは、それを体現してくれています。
 
そういえば、少し前に、何かのイベントで、ひとまえで自己紹
介する時間があったのですが、そのとき、しっかりしゃべれて、
時間を確認する余裕さえあったとのこと。
 
ひらりんのよさは、実直さ。こつこつ積み重ねるていねいさが、
着実に、そうした成果につながっているのです。
 
 
さて。しかし、お芝居の稽古はひとすじなわではいきません。
現在のひらりんの技術的な課題は、

・歩くとき、下を向きやすい
・からだを固めやすい
・呼気よりも吸気の発声になりやすい
・同じパターンの動きになりやすい


ちなみに、これらはすべて、無意識のときに起きる課題で、
意識すれば、ほとんどのことは改善できます。

とくに、4つめの動きのパターンは、それこそ量稽古で、バリ
エーションをふやしていけばいいだけなので、単なる当面の
課題にすぎません。
 

けれども、上記の3つが、無意識のときに出るということは、
表現以前の課題と言えるのです。

ひらりん自身、お芝居のなかでも語っていますが、極度の緊
張状態におかれると、何も考えられなくなってしまうという…。
(まあ、誰でもそうなりますが)

ひらりん自身気づいているように、それは言い換えれば、自分
の殻に閉じこもる状態とも言えるかもしれません。

閉じこもっていれば、本人は安心?なのですが、事態は何も
変わっていませんし、外からはとても窮屈な状態に見えます。
 

実は、私自身、かつて、極度の緊張(あるいは混乱)状態にな
ると、退行現象というか、子どもっぽく、たどたどしい物言いに
なることがありました。

無意識のレベルで、子どもであれば、この状況に対面しなくて
すむ(責任をのがれられる)と考えたのでしょうか。からだが硬
直して、吃音のような状態になったりもしました。

そんなことは、いまはすっかり忘れていて、ふと思い出して、び
っくりしたくらいです。
 
 
ですから、ひらりんの課題も、克服可能だと考えています。もち
ろん、本人が望めばですが。そして、実際、サムライ講演会を
ふくめ、そのような方向に向かってはいるようです。

それで、今回のお芝居の終盤に、ひらりん自身が、これからの
思いを語る場面があり、そこはまだ空白にしてあるのです。ひ
らりん自身のことばでなければ、意味がないからです。

昨日(12月30日)の稽古では、そこを語ってもらいました。
ひらりんは、しっかりことばを考えてきました。
 
けれども、そのことばには、真実のひびきがありません。
 
もちろん、うそではありませんが、これまで書いてきた、講演会
の原稿や、今回のお芝居のせりふの一部をつなぎあわせただ
けのように感じてしまったのです。

何より、最後のシメのことばが、「しっかり向き合いたい」という、
実に抽象的なことばで終わっています。きれいな表現ですが、
中味がありません。
 
ひとが本気で行動するときには、「具体」しかないのです。
 

そのまま却下。「そのあとどうするかを語ってください」と言った
ら、ひらりんは沈黙してしまいました。ときどき、声を出そうとし
ますが、ことばにならず、10分以上が経ちました。

ひらりんは、そのとき、どうしていいかわからず、自分のふがい
なさ(と感じたのですね)を責めていたそうなのです。

でも、そんなことは、稽古のプロセスとして想定内です。自分を
素材に、お芝居をつくっているのですから、沈黙あり、オチコミ
あり、やさぐれあり。なんでもありです。爆  笑

そこでようやく、超えるべき壁にたどり着けているのです。そして、
その瞬間には、壁は、扉に変わるんです。扉の開けかたは、本
人が発見していくしかありませんが。
 

というわけで、2018年の稽古、終了。新年は3日から再開です。
 
  
  
 
 
ダイヤモンド稽古は完全公開です。どうぞお気軽にご参加ください。
  会場によっては定員がありますので、事前にご連絡ください。
 

○2019年1月3日(木)10時~15時30分

 すむぞう新橋スタジオ
 東京都港区新橋6−7−3 アシスト新橋ビル2階
 (御成門徒歩5分)

 

ゆめみる宝石一人芝居フェスティバル全体の情報は、こちら!
 
★ひらりんの出演日時
2019年1月12日(土) 20:30~21:30
2019年1月17日(木) 17:30~18:30
2019年1月20日(日) 11:30~12:30
※時間は持ち時間であり、上演時間ではありません。
 上演時間は、40~45分程度を予定しています。
 
※お申し込みは、必ずこのリンクからお願いします。

 

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