以前、介護施設に出入りさせていただいていることを記載しました。
なんらかの病気や認知症などの要因によって利用されている方が多いようです。
歩行が困難だったり、食事など介助が必要だったり。。。
家族の介護は大変な労働。
しかも、精神的な苦痛も伴ってきます。家族だから、親孝行、家族の責任という意識の強さから、どうしても無理をしてしまいがち。
よく介護疲れから、重大な事件にさえ発展するケースもあります。
総人口における少子化傾向、労働人口の減少また社会保障制度などを背景に
今や、介護は社会化していく時代。
両者(介護者、被介護者)にとって、よりよいベストな選択をしていく時代といえます。
しかし、できることなら、家族も、自分も、五体の健康、そして心の健康を保ちながら、できるだけ長く、人生を送りたいものです。
体の衰えは誰にでもくるものですが、しかし、思い通りに動かすことができる骨格筋は、上手な動かし方さえすれば、思い通りに鍛えることができます。
さらに、骨格筋と骨は、食事による効果を期待しやすいことがわかっています。
健康な青年期や中年期には、なかなか実感できない運動器の衰え。
しかし、運動不足などで、あまり骨格筋を使ってないと、機能が低下していきます。
例えば、健康な人でも1週間寝たきりで生活するだけで歩行が困難になったりすることがあります。
無重力で働く、宇宙飛行士もそうですよね。
運動は、ラジオ体操などの体を「整える運動」と筋力のアップを目的とした「鍛える運動」に大別されます。
運動器の衰えを抑えるために適しているのは、「鍛える運動」。
といっても身構える必要はなく、毎日続けることが大切となります。
鍛えたい部位には、おもに6箇所ありますが、ここでは、座る、立つ、歩くなどの日常生活の動きに深く関わる、ふともも(大腿四頭筋)とふくらはぎ(下腿三頭筋)を鍛える方法を紹介します。
ゆっくりと負荷をかけて骨格筋をつくる一本一本の筋繊維を活性化させましょう。
<下半身を鍛えるスクワット運動>
①安全のため、イスやソファーなどの前に立ち、足を肩幅程度に広げて開いて立ちます。
②上半身をなるべく動かさないようにして深呼吸するペースでスクワット(膝の曲げ伸ばし運動)を5~6回繰り返します。
膝を曲げるときは、お尻を真下に落としてしゃがむイメージです。
③この動きを1日3回行います。
注意として、
この動きで、力を入れるときは、息を止めないようにしましょう。
息をこらえて血圧が上昇します。
またなんらかの治療を受けている人は主治医と相談しながら取り組んでくださいね。