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海で泳いでスイカ割り、夜は浴衣で線香花火。
小さかったあのころ、夏はいつでも楽しかった。

ハイヒールを履いてアスファルトを歩く。街路樹でかろうじて命を繋ぐセミの大合唱。さらに暑さが増すようだ。
信号待ち、電信柱の影に隠れて、ほっと息を吐く。太陽の呪縛から逃れたようで。

麦わら帽子に赤いサンダル。虫かご、竹馬、カエルの合唱。
小さかったあのころ、夏はいつも小麦色で、太陽は友達だった。

信号が変わる。
人波に押されるように歩き出す。
ふと見た隣の少女。白い日傘に水色のワンピース。頬にはひっそりした微笑。
ああ、夏だなあ。
なつかしい風鈴の音が聞こえた気がした。
ビル風が少し涼しくなった。

今年は海へでも行こうか。
あの夏の麦わら帽子を買って。