非常食,何を思い浮かべますか?
前回「サバイバルグルメシリーズ」の総集編をまとめましたが,今回書く「非常食」とは,似たような状況で口にするものであるにも関わらず,かなり似て非なるものです。
って,普通は,殆ど同じもんだろ!
お前だけだろ!
私にとって,サバイバル食と非常食の大きな違いは,サバイバル食は,自然に存在しその場にあるものを食べるもの,非常食は,何かあった時の為に事前に用意しておくものです。
ただ,今回のように,自然にある全てのものが,放射性物質で汚染されるとうのは,完全に想定外でした。
今,放射性物質を測定しているのは,当面,人間が直接口にするものだけです。
雑草を始めとした草木,そして虫や昆虫,これも立派な食料です。
って,だからそれはお前だけだろ!
虫と言えば,ここ数年,大量に行方不明となっているミツバチ,彼らが集めてくる蜂蜜,これも那須の方は美味しかったんですが,どうなるのか?
それに,鯉や山女,イワナやドジョウなどの川魚も,今は測定の対象外です。
これらは,量的には少ないですが,いずれ流通経路に出回るものですから,ちゃんと測定してもらいもんですが,今の政府にそれを指示するだけの思慮があるかどうか,疑問ではあります。
華道家として,言わせてもらえば,花屋に出回る正月の松や千両の産地でもある茨城県神栖市辺りも被害が大きい上に,放射能汚染が問題になりそうで心配です。
食べることはありませんが,カラスや雀他の野鳥や,熊に狸などの動物も被爆してる可能性があります。
とまあ,こいうったどこまで口にしていいか分からない状況では,安心して口に出来るのは,保管・保存していたものだけとなります。
つまり,非常食ってヤツです。
さて,みなさん,非常食と聞いて,何を思い浮かべますか?
これ,実は年代によって,分かれるようなんです。
私達の年代は,おそらく殆どの方が「カンパン」を思い浮かべたんじゃないでしょうか?
でも,私の子ども達には,別のものが身近なようです。
「アルファ化米」もしくは「アルファ米」,これらが小中学校に非常食として保管されてるようで,賞味期限が切れる頃になると,子供達が学校から持って帰ってきます。
しかも,五目ご飯とか,ワカメご飯とかで,けっこう美味しいんです。
これは,どういうもんかというと,アルファ化した米なんです。
って,まんまで説明になってないだろ!
米を加熱するとデンプンが糊化(アルファ化)して,消化吸収しやすい形になったところで,乾燥させたヤツを,アルファ化米っていいます。
いつから,これが非常食の主役に躍り出たのかは分かりませんが,一時,古米や古々米が余ってる時期があったんで,その頃かもしれません。
でも,カンパンと比べると,かなり美味しいんで,良いかもしれません。
なんだかんだ言っても,子ども達も米は好きですから。
私の時代は,米の給食は少なかったもんですが,最近は多いようですし,子ども達のリクエスト給食の一番は,いつも「キムチチャーハン」だったの覚えてます。
で,このアルファ化米ですが,お湯を入れると,20~30分で食べれます。
水でも1時間もあれば大丈夫です。
ちなみに私は,お湯なら15分くらいで食べるのが好きです。
カップラーメンも,指定時間マイナス1分が基本です。
私も,最初は山に入る時に,カンパンを非常食として持っていってたんですが,しばらくして登登山用具売ってる店で,このアルファ化米をみつけて,切り替えました。
フリーズドライの納豆なんてのもあったりして,登山用具の店は普段入ったことない方にとっては,けっこうアメージングプレイスなんで,時間がある時に覗いてみてください。
私も,一応山に入る時は,イザって時に備えて,いくつか非常食を持ってくんですが,実は一度も山では食べたことありません。
よく,「ウチに着くまでが遠足」なんて言いますが,それと同じで完全に山を降りるまで,何が起きるか分かりません。
ですから,明日,山を下りると決めていても,決して非常食を口にすることはないのです。
別の言い方をすると,それくらい用心深くないと,山や自然は危険だということです。
まあ,他の冒険家と呼ばれる方々は知りませんが・・・。
で,帰ってきて,その夜に,何かあった時には消毒や体を温める為にも使えるんで持っていっていたウイスキーを飲みながら,持ち帰った非常食を食べる。
これが,私の楽しみの一つでもありました。
もちろん,その後は,おもむろにズボンを脱いで・・・。
って,やっぱり,スッキリしちゃうんかい!