お台場自主的花火大会（3）

スグに彼氏の方が，ケータイで友達と話し始めた。

現在の実況報告である。

そのまんま，

「今，お台場でクジラ釣ってるんだけどさー」

みたいな話しをマジでしているのだ。

おいおい，まだ信じてるのか？

いい加減に気付けよ。

で，彼氏から

「スグ近くなんで，これからピザ持ってくるっていうんで，一緒にいいですか？」

友達はどうした？

ツッコまなかったのか？

友達もクジラ釣りたいのか？

で，ピザ？

ピザ屋の配達のバイトが終わったから，ピザを持ってくるらしい。

何やら騒がしくなりそうな気配である。

これで，夜釣りを装って，政府要人を狙撃する予定は延期である。

って，ゴルゴ13かよ！

そんな話しが耳に入ったのか，別のカップルも近くに寄ってきたのだ。

こいつらは釣りたいとは言わなかったが，近くに腰をおろして体を寄せ合い，こちらに注目している。

しばらく見学する気になったようだ。

オーディエンスが増えるとは，思いもしない展開である。

どうでもいいが，やはり目が輝いているのが，気になる。

こいつらも，クジラ狙いなのか？

そんな時，私の竿の電気ウキの赤い点が，水面から姿を消したのだ。

座っていたカップルは立ち上がり，他にも集まってきて，イキナリ熱い視線が集まる。

まさか，まだ，クジラを信じているんか？

もちろん，上がってきたのはハゼである。

正確には，一番最初に釣られたのは，おバカカップルいえる。

希望としては，ミニスカの女性だけが，理想であるが・・・。

って，やっぱり，そうかよ！

周りは拍子抜けしたのか，獲物を見届けると，３組を除いていなくなってしまった。

逆に考えると，まだ３組も残っていたのであるが。

スグに竿を貸したカップルのウキにも反応が出た。

やっと彼氏もクジラが釣れないのを認識したようだ。

しかし釣り自体初めてだったらしく，けっこうな喜びようである。

間に恋愛相談なども挟みながら，彼女も，続いて釣り上げる。

あくまでも，恋愛についてであって，テクニックや喜ぶツボなどについては，話していない。

って，やっぱりしてたんかよ！

見本を見せられなかったのが，返す返すも残念である。

って，狙ってたんかい！

そうこうしてるうちに，彼氏の友達はやってきた。

しかも一人ではなく，５～６人である。

てっきり一人だと思っていたが，確かに一人だとは言ってなかった。

で，第一声が，

「クジラ釣れた？」

見事な時間差攻撃に，その場の全員，撃沈。

なぜか，全員がコンビニ袋をぶらさげている。

ピザだけでなく，酒におつまみ，コンビニのおにぎりまであった。

ちなみに，この場所に一番近い，コンビニのサンクスがなくなってしまったのは，とても不便である。

私もクーラーボックスの中からビールを取りだし振る舞うことにした。

気が付くと，残ったカップルも参加しているではないか。

これで，服を着ていなければ，最高なんだが・・・。

って，オイオイ！

つくづく淫らな野郎だな！

それしか，頭にないのかよ！

画像は，渓流釣り用の補助エサとして持ってくヤツです。

基本は，現地の川でエサを捕まえるのですが，必ずいるとは限らないので，持ってきます。

左が「サシ」といい，つまりウジ虫です。

養殖したものが売られていますが，私でも，養殖の現場は見たくないです。

真ん中は，「ぶどう虫」といいます。

本来は，「ブドウスカシバ」という蛾の幼虫なんですが，これは養殖が難しく，現在売られているのは，「ハチミツガ」とい蛾の幼虫らしいです。

これも，おそらくそうだと思いますが，私には区別がつきません。

で，右がミミズ君です。

あ，魚君にも，好みがあるので，エサも３種類用意してみました。

ちなみに，みんな生きてて，生き餌と呼ばれるものです。

虫の命と引き替えに，遊んできます。

毒がない魚は，全て胃袋に入る予定です。

まあ，釣れたらの話しですが・・・。

ってな，ワケで，16・17日は那須の方でキャンプらしきものしてきます。

渓流には，ビキニ姿の女性，めったにいません。

って，そんなに見たいのかよ！