住宅に使われている構造材(木材)の耐久性は大きな要素です。
古民家を観察すると木材が何度も再利用されていることに驚きます。
古民家に使用される木材はその成長の段階からその土地の風土の中で与えられる自然環境からの試練をかいくぐってきています。輸入木材とは違いその土地の風土になじんでおり、これは、耐久性を延ばします。
この木材の持つ、時間の経過と共にどんどん熟成し、その強度を増していくという特性に着目すると古民家の構造体こそが超長期に渡り使用部材であると思います。
しかし木材が最も円熟し、強度が増す前に捨てられている現状があります。
多くの価値ある木材(古材)を有効に使用すること、神奈川県産材・自然乾燥材、気候風土に合った木材を積極的に適材適所に使用して、200年住宅を目指します。
壊したくない・次世代に住みつなげていきたいというユーザーの気持ちを活かすことが長寿命の住まい存続には重要で、潜在的に持つ古民家の癒し、雰囲気的な暖かさ、美しさの要素と、さらなる先人の知恵を学び活かすことにより、きっと住む者に豊かさを与えられると信じています。