古材として産出される樹種。
伝統的に使われていた樹種で再利用できないものはない。
現在一般的に広く流通されるのは、スギ・ヒノキ・マツなどである。
その他の樹種には地域性があり、また、ケヤキ・クリ・サクラ・トガ・アカスギ・ヒバ・アスナロ・クス・カバ・ブナなどは価値が高く、煤竹なども再利用できる。
部材種については以下の点が考えられる。
*再利用の際、重視されるのが柱・差物・梁といった主要な構造体である。
*土台は腐朽・虫害などにより良好な状態が保たれていない場合が多く、再利用しにくい。
*外壁の板材は取り出しに手間がかかるが商業施設などへの再利用の要望は高い。
*板物などの造作物は加工を施して再利用できる。
部材の寸法については下記の傾向がある。
*材の寸法が大きければ大きいほど製材などにより利用範囲は広くなる。
*大径材は入手しにくくなっており太い大黒柱、せいのある差物は特に希少価値がある。
*小径材も構造体としてではなく、ほかの用途に再利用できる。
古民家(築50年以上の民家)から取り出した古材を再利用し建替の設計・施工を推奨します。
「もったいないの心」を持って、使える物は使っていく。・・・・
価値のある古材。木の宝石ともいう古材を有効利用し、環境に貢献していきましょう。
その家の大事な歴史が次世代に繋がり、住まいを通してのいろいろな教えが出来ると信じます。