続;第6回 六本木伊~菜亭 | 落語・ミステリー(もしくは落語ミステリー)・映画・プロレス・野球・草バンド活動のよもやま話、やってます。好きな人だけ寄ってって。

落語・ミステリー(もしくは落語ミステリー)・映画・プロレス・野球・草バンド活動のよもやま話、やってます。好きな人だけ寄ってって。

鎌田善和です。売れてない分時間はありますので、遅まきながらブログ始めました。記事は落語やミステリーが中心ですが、映画・野球・プロレス・草バンド活動(野球でいう草野球の事)もリストアップしておきます。気になる、興味がある、と思う人にだけ伝われば。

 というわけで、今日は第6回の六本木伊~菜亭での春風亭ぴっかり☆さんの高座について書き始めますが、その前に、お断りしておかなくてはならないことがあります。それは、今日明日のブログが、思うように更新できない可能性についてです。特に今日は、中途半端に終わる可能性があります。
 今日と明日、珍しく僕にお座敷がかかっています。今日はこれから、呼び出しの電話を受けたらすぐに出かけなくてはならないのです。それが30分後なのか1時間後になるのか、定かではありません。また、明日は、朝1番から横浜に出掛けております。これも、用件は午前中で済みそうな気がしてはいますが、僕の自由にはなりません。ですから今日は、呼び出しがかかるまでこれを書いておりますが、記事の途中で突然、「ではこの続きはまた明日」となる可能性があります。ところがその”また明日”も、用事の進み具合によっては、全く書けないかもしれません。幸い明後日は、いつものように午前中、相棒君の相手をしていられる(相棒君に相手をしてもらえる)と思いますので、場合によっては今日、凄く中途半端なところで話が終わって、その続きが明後日になるという最悪の結果になるかもしれません。これ、現時点では神の味噌汁(←誤変換ではありませんよ、念のため)ですので、それをお含み置きの上、お読みいただければ幸いです(←「そんな状況なら、こんな事をグダグダ言っている間に、少しでも本文を書けば良いのに」。ごもっとも)。
 さてこの日の開口1番は、『こうもり』でした。これは小朝師匠がお創りになった新作落語です。伊~菜亭の高座に新作がかかったのは、今回のぴっかり☆さんのが初めてでした。ただ、新作には大きく分けて2種類あって、ひとつは「時代性が色濃くて、タイムリーな間はバカ受けするんだけれど、半年も経ったら色褪せてしまう」というタイプで、もうひとつは「『宗論』や『ぜんざい公社』みたいに、”今風の古典”として息長くやりつづけられる」タイプです。前者は、新作落語を得意にされている演者さんが、ご自身で量産していくタイプとも言えますね。その中の、”人が暮らす、或いは人と人とが何らかの関係性を持つにあたっての普遍性とでもいったもの”がメインのテーマになっていると言いたいようなタイプが、後者に移行していくのかもしれませんが。で、この噺ですが、これはすでに後者になっていると思います。さすがに『宗論』をやらせれば天下一品の小朝師匠がお創りになられただけの事はあります。またこの噺は、演者さんの性別を問いませんので、その意味でも女流の噺家さんが増えた”今”に合った噺ですよね。そして、当然師匠直伝でしょうから、ぴっかり☆さんのこれは、噺が活き活きしています。正直に言って、伊~菜亭のお客様には、あまり生の高座を経験されていらっしゃらない方が多いので、”新作落語”というものは「ハードルが高いのでは?」と危惧しておりましたが、それは全くの僕の杞憂にしか過ぎませんでした。初めて聴くであろうお客様にも、(古典の様に、すでに”笑えるものと定評のある”噺でなくても)、面白いものは面白いんですね。もっともそれ、”なんでもかんでも”ではなくて、小朝師匠とぴっかり☆さんの力量に負うところが大きかったとは思いますが。
 さて次は『お菊の皿』でした。”夏”で”女流”となれば、この噺はやはり欠かせません。で、実はこれも、六本木伊~菜亭では初の、”再演された演目”でした。これ、第2回の伊~菜亭(4月でした。さくがに妖怪や幽霊がお好きな小太郎さん、粋な季節の先取りでした)で、柳家小太郎さんが1席目の高座に掛けています。その意味では、夏という季節の”開始”と”終了”とを飾った記念すべき噺という形になりましたね。季節のはっきりとした噺には、こういうのもアリです。さらに、ぴっかり☆さんのこれは、『皿屋敷』と題しても良い噺になっていました(噺の入りが、そっちの方でした)ので、それもまた良かった。両方聴けた方は、噺が上方の色を残したタイプ(この日のぴっかり☆さんのはこっちでした。どちらかというと、僕は、芸協さんに所属されている噺家さんの持ちネタがこちらという気がしています)と、”番町”に遷してしまった方のタイプ(小太郎さんのおやりになった方です。こっちが、落語協会さん所属の噺家さんがおやりになる方だと、僕は勝手に思っています)の両方が聴けましたので、それもとてもお得だと…。
 ありゃ、ここで呼び出しの電話が鳴ってしまいましたので、今日のところはここまでです。続きは、また明日(か明後日)に。